洋服を縫わない縫製工房

ミシンを使って、洋服以外で、できることは何でも挑戦!
薄物から、厚物、金属?関わったものを紹介します。

スーパーカブ 張り替え

2020年05月20日 | ものづくり

このブログを見て、山梨レーザー加工.comから連絡先を

確認しての依頼です(ややこしくてすみません)

「カブなんですけど、あまり乗らないんで、とにかく安価で

いくらでやってくれますか?」と言う問い合わせでした(汗)

おおまかな金額を伝え、現物を確認させていただいて最終金額を

提示させていただくことになり、工場に来ていただきました。

表皮材、加工方法を応談、確認して預かりました。

だいたい古いシートの張り替えは、はがす作業が大切です。

汚れ作業のうえ、ネジが緩まない、朽ちている・・・色々あります(苦笑)

今回は、モールをシート裏に押し当てるように止めている

ネジが錆びて緩みません・・・とりあえず、外さなくては

カバーもはがせません

さび落としスプレー等を駆使してはがすのですが、どうしても

緩まないものは諦めて切断します。

復旧のため、破損したり使えないネジの代用品を製作します。

モール裏レールにスライドするネジの代用品として、丸釘を使い

頭を削り、、カットして、ネジを切ります。

こういうの、年の功と言うのでしょうか(苦笑)100円の

材料費で済みました。

ウレタンはカバーが破れたまま乗っていた部分が欠損しています。

いくら安くと言われても、このままで張ることはできません。

浮きの部分のたるみからカバーが割れてくることが想像されます。

で、同質の硬度のウレタンを埋め込みます。

毎度のことですが、カバーの縫製は得意です

今回のテーマの安くに、おいて材料の歩留まりを抑えるため

縫製加工費より材料費を抑える方が得策と考え、現物の

長尺パーツをダンディムベルト部分で分割することにしました。

安くというだけでなく、無理に凝ったキルティングを入れるより

濡れ、耐久も良い質素な1枚レザーのメインにしました。

さて、張りですが今回は昔の鉄板のパンフフレームでなく

樹脂パンフレームでタッカーが使えます。

バイクの樹脂フレームは薄いので一般的に使う10㍉足のステープルは

長すぎて使えません。

ホームセンターでは見かけない6㍉足のステープルと専用エアタッカー

の出番となります。

タッカーで張った後、特別に製作したモールネジでモールを

固定して最終確認です。

仕上げのダンディムベルトですが、たぶん純正の止めネジで無いようです。

錆びていることもあり、脱落の不安も感じたので、元に付いていたものより

10㍉長いものに交換しておきました。

 

本日、カブに乗って引き取りに来てくれました。

早速とりつけて、乗って帰っていきました

ありがとうございました

つづけて、映画「三丁目の夕日、オールウェイズ」で

三浦友和さん扮する宅間医師が往診で乗っていたラビット

座席の張り替えに取り組みます

 

 

 

 

 

 

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