pacific0035'写真BBS

文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

政治家の蔵書 大平正芳

2012年04月17日 06時35分12秒 | Weblog
大平総理は総選挙のさなか、劇的な死をとげた。大平総理と言えば「意味不明」な発言で知られていたように、思う。

 しかし大蔵官僚にして「数字に明るく」、本人の「イメージのなかにある環太平洋」は「常人のそれに比べてはるかに、狭い」とする。

 大平総理は香川の人であったかと思うが、地元に記念館があるのだそうだ。蔵書1万5000冊。ヒマをみつけて書店に通い、本に眼をとおしていたという。
 教養番組で話題のテーマを仄聞するのとは、わけが違うらしい。

 大平の提唱した「環太平洋連帯構想」。戦後日本外交の集約点であったとされる(出演の学習院大学教員)。

 相談に預かった学者たちは議論したらしい。「環太平洋連帯構想」と「大東亜共栄圏」はどこが違う?。
 諸国の納得が「得られまい」との議論であったという。知恵者が申した。西洋では「新しい酒は新しい革袋に盛る」。
 かくて、経済のみならず社会・文化にわたる構想が、オーストラリアを選んで相談することで、各国の参加につながっていったと、言う。

 大平さんの蔵書は1万5000冊、最初に『漱石全集」の紹介。 でわ、麻生さんは?。『漱石全集』から紹介されるようなら、「英語には強いが、漢字は....」とは、言われなかったかも知れない。

 漢字にも政策にも強かったかもしれない、が。開陳が楽しみ。4月17日朝、「さかのぼり日本史」から。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする