pacific0035'写真BBS

文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

西陣・洛中、嵯峨・洛外 井上章一著『京都ぎらい』

2016年03月23日 19時30分29秒 | 書評


西陣・洛中、嵯峨・洛外 井上章一著『京都ぎらい』 
 洛中・洛外。『洛中洛外図屏風』などがあって、一言で申すが洛中といえば京都市、洛外は京都府に相当と、著者は喝破したげである(15p)。

同じ京都市

 といっても、嵯峨のある右京区は洛外、つまり周辺であって「洛外の地は京都あつかいをされてこなかった」(同)ということになる。嵯峨といえば、「よう肥(こえ)をくみにきてくれた」(18p)は<ともかく>である、「嵯峨者のくせに、京都弁をあやつるのは、身分不相応」(26p)となると、<怖い世界>ということになるまいか。

山科・宇治

 そういうことだから「山科もきらわれて」(28p),、「宇治もまた、ゆるされず」(30p)は、<当然>ということになる。(「洛外を生きる」)(朝日新書 2016年).
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする