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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

市井の読者、その読書録 立川柳田國男を読む会2003年10月

2024年11月19日 10時08分47秒 | 季節
 市井の読者、その読書録 立川柳田國男を読む会2003年10月

 21世紀幕開けの歳。武蔵野の一都市で、市井の読者が民俗学者・柳田國男の武蔵野紀行録を読み上げた。
 後藤総一郎監修『柳田国男の武蔵野』。A5判198ページで(株)三交会から出版された本は市井の読者の、丹念な読書録なのだ。
 目次を紹介してみよう。

 武蔵野概説 開発の足跡  立川柳田国男を読む会代表 市職員(1954年生 男)
 柳田国男の武蔵野観 その風景論をめぐって       無職(1947年生 男)
 武蔵野の水 「野中の清水」を辿る       主婦(1938年生 女)
 武蔵野の道 鎌倉道上ツ道を歩く            主婦(1935年生 女)
 砂川村の開発と信仰の諸相               主婦(1940年生 女)
武蔵野 郷土研究をめぐる葛藤  立川民俗の会々員   市職員(1954年生 男)
 柳田国男の「民俗学」と武蔵野  病院職員(1947年生 男)
 柳田国男の「武蔵野の昔」 本文と注釈       立川柳田国男を読む会々員
 あとがき                     編者代表

 本BLOG筆者は2022年7月から市内で「ぶぶる1st~14th」に参加している。
 小生がその前月、中央図書館文学館で開催の講演会で、話をした点が発端」
 「市内に頒布の観光地図、文化財資源MAP」。「あれは観光客向けと決め込んで、市民はサッパリ日常で活用しないではないか」。

 話を聴いていた女性が立ち上がった。「でわ、MAP使って、ツアーを開く」。
 行動は早かった。「中学生対象に<マチなか>めぐり」。それが困難と知るや、すぐさま<大人有志>に切り替えた。
 釧路空襲のあった7月14日。栄町平和公園の碑を訪問。それを含めて<橋北ツアー>を計画。

 中央図書館で話のあった「ぶぶる」。「遊ぶ」の「ぶ」、「学ぶ・真似ぶ」の「部」、自身を「褒める」の「る」。
 歩くの遊ぶ、現地の考えるの学ぶ・真似ぶ。終わって、盛大に「美味を味わう=褒める」を催事名にすかさず、選んだ。
 歩く、考えるの素材は、もちろん原田康子&桜木紫乃の作品群。

 集って、歩き、考え、ご馳走を前に談笑するとき、関係者の一人として念頭に浮かぶ本。
 それが、ここに紹介。『柳田国男の武蔵野』。そしてもう一冊『柳田国男の歩いた武蔵野』なのだ。


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