旨い処探索同好会

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リドル 002 芸術とは何か? What is art ?

2012年03月25日 17時03分11秒 | リドル


最近ややこしい話が続いたので、この辺で気分転換にリドルを楽しもうと言う志向です。
もうだいぶ昔の事ですが、私の最初の個展はサンフランシスコにあるノースビーチの裏通りにあった小さな画廊でした。 その時の写真を探したのですが、上の一枚だけで何故か他に見当たりませんでした。 



当時、友達に手伝って貰ってサンフランシスコの電柱に貼りまくったポスターが、出て来ました。 
白黒のオフセット・プリントで、サイズは、15x25インチ(38.1x63.5cm)です。 



かなり古い作品ですが、今と余り変わっていないようです。 何となく初々しさが感じられます。 
この作品は、どちらが上でもかまわないのです、そのように描かれています。



さて、今回のリドルの質問は、"What is art?" アート(芸術)とは何か? です。
左のコラムにある「メッセージを送る」で、あなたの答を送って下さい、お待ちしています。



「芸術とは何か?」と問われて簡単に答えの出る質問ではありませんが、そこがクリエーティヴィティの使いようです、知恵をしぼって下さい。 あなたにとって、"What is art?" とは・・・



答を送って下さった方の中から、3名の方にこのポスターを差し上げます。

締め切り、答の発表は、4月1日です。

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画家のツブヤキ 030 アブストラクト・ペインティング  Abstract Painting

2012年03月23日 04時08分30秒 | 画家のツブヤキ


今回は、私の作品と一緒に「抽象画」の事について書いてみたいと思います。 以前書いたように、それぞれの時代のアーティストは、その時代の科学や技術の発展から影響を受けています。 



昔蒸気機関車が開発され実用化が始まると、その力強い存在感が絵の中に取り込まれたようにです。 先回の「乗り物」シリーズで、宇宙最先端技術の一部を書きましたが、現在ではロケットの威力が似ているように思えます。 



そして、マルセル・デュシャンのレディーメードの作品を通して、現代絵画の動きを見てきました。 その後、ダダイズムで既成の権威・道徳・習慣・芸術形式の一切を否定し、自発性と共に偶然性までも芸術にしてしまいました。 



こういった流れは、シュールレアリスムに引き継がれ、オブジェ、インストレーションやパフォーマンスなどに拡がり、大雑把に言って私の現在の芸術活動の基盤になっている考えです。



例えばビジネス分野でも、新しいアイデアで起業したり、新製品の開発をしたり、目には見えないけれど新しいマーケティングを作り上げることなどは、一種の芸術的創作行為と言う見方です。



わかりやすく言えば、以前このブログのデトロイト・オート・ショー関連で書いた、自動車は機能を備えた動く彫刻で、芸術作品の一つと言った感覚です。 



そしてメディアや表現方法に違いがあっても、行き着こうとする処は同じ頂上の「芸術の領域」なのです。 手に取れなくても何かを作ることは、誰もが持つ人間の芸術的行為なのでしょう。 そして創る行為自体も重要なのだと思います。



そして現代美術では、何でも芸術になり得ると言うのが、今日の状況ではないかと思います。 ですからピンからキリまであり、ミソもクソも一緒ですから、それを見分ける能力や知識が必要です。 



気をつけて見ないと、何処にでもある壁のシミの方が、よっぽど良く出来ている事もあります。 
当然ですよね、自然の創る造形物ほどパーフェクトな作品はないでしょうから。 



絵画の話をすると「絵のことは、よく分かりません」とか「抽象画は、よぉ解らん」とおっしゃる方が結構多いのです、でも心配いりません。 黒澤明監督が、ある受賞式でこんな事を言っていました。 「このような賞を頂いてしまっていいのか、、、 何故なら私は、未だに映画というものをよく解っていないからです」



ここで、ある老年の頭領の言った言葉を紹介しましょう。 「体だけで働くやつは労働者っていうんだ。 頭と体で働くやつが技術者。 頭と体と心で働く人は芸術家っていうんだ。 本物の職人は芸術家じゃなきゃいけない」、まさにおっしゃるとうりょうであります。

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乗り物 008 ブルウイップ (牛追い鞭) Bullwhip

2012年03月15日 02時28分43秒 | 乗り物


超音速ジェット機から宇宙旅行、そしてヘリオスフィアーの端まで3回にわたって現代の最先端技術の一部を見てきました。 これらのブログのページを見ると、いかに人類の行動が、まだまだ地球から間近な範囲の活動に限られているかを感じてしまいます。



知識の上でも、我々の住むのは、数え切れない程ある星の中で、余り目立たない星の一つ太陽。 そして太陽系がある銀河、この銀河がもっと数え切れない程ある宇宙。 我々は宇宙のことが、どれだけ解っているのでしょう?



宇宙はビッグ・バング(Big Bang)と呼ばれる大爆発で始まったと現段階では考えられていますが、ではその前はいったいどうなっていたのでしょう? また宇宙自体は、猛スピードで拡張していると観測されていますが、その先はいったい何があるのでしょう? ブラック・ホールやダーク・マターなど解らない事だらけです。



宇宙の事に限らず、現在の科学では解らない事が多々あるようです。 生命の起源とその発達、原子レベルの構造やエネルギーの仕組みなど不思議な事ばかりです。
少なくとも、これから少しずつ解明されていく楽しみがあります。



さて、ここで忘れないうちに以前の課題を片付けておきます。 人が作った物で、最初に音速を超えた物は何かの質問に対する解答です。 答えはブルウィップです。 ムチを振り回すことにより、先端が音速より早くなり衝撃波ができるとされています。 ムチのパッシと言う音は、小型のソニックブームの音だったのですね。

音速は、秒速340m=時速1,224Km=Mach 1 (光の速度は、秒速380,000Km)
英語で音速はマークです、日本語のマッハはドイツ語読みです。



The cracking sound a bullwhip makes when properly wielded is, in fact, a small sonic boom. The end of the whip, known as the "cracker", moves faster than the speed of sound, thus creating a sonic boom. The whip is probably the first human invention to break the sound barrier.



In accordance with the formula (if the work for whipping remains constant) for kinetic energy , the velocity of the whip increases with the decrease in mass, which is how the whip reaches the speed of sound and causes a sonic boom.

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乗り物 007 ヴォエジャー・ワン Voyager-1

2012年03月10日 01時54分37秒 | 乗り物

タイタン・ロケットでヴォエジャー1の打ち上げ:Voyager 1 lift off with TitanIII/Centaur.

1977年9月5日にケープ・カナヴェラル(Cape Canaveral)から、タイタン・ロケット(Titan-Centaur Rocket)で、打ち上げられた無人惑星探査機、ヴォエジャー・ワン(Voyager-1)は、現在地球から最も遠くにある人工物体です。


ヴォエジャー・ワン:Voyager 1 Spacecraft

1977年にヴォエジャー・1号と2号が、打ち上げられたのは理由がありました。 丁度この年に太陽系の惑星で、木星(Jupiter), 土星(Saturn), 天王星(Uranus)、海王星(Neptune)が、都合よく並ぶのです、これは176年ごとに訪れる貴重なチャンスでした。


ヴォエジャー・ワン:Voyager 1 Spacecraft

ヴォエジャー1号と2号の主なミッションは、木星と土星の探索で、惑星に接近して情報を集めることでした。 この計画は、カリフォルニア、パサデナにあるジェット・プロパルジョン・ラボラトリー(Jet Propulsion Laboratory-JPL)と、カルテック(California Institute of Technology-CIT)で、進められました。


木星のレッド・スポット(大赤斑):The Great Red Spot as seen from Voyager 1.

主目的は達成され、想定外の大きな成果が得られました。 木星を取り巻くガス体や土星のリング、のみならず土星の月であるアイオー(Io)の火山噴火の撮影などは、素晴らしい業績でした。


着色された木星の大気:False color detail of Jupiter's atmosphere.

そして惑星に近づくことで、スウィングバイ航法と呼ばれる重力アシスト(gravitational assist)を使ってスピードを上げることに成功しています。


土星のリング:Saturn's Rings

1990年(平成2年)には、ヴォエジャーのカメラなど映像関係の機器は全て止められました。 
もう近くに何も写す物体がないのと電力の消費を少なくするためでした。


土星のF-リングのイメージ:Voyager 1 image of Saturn's F Ring.  

ヴォエジャーは、プルトニュウム238の放射性崩壊熱を利用した原子力電池を使っています。
現段階で片道18時間程かかるヴォエジャーとの交信を、2020年頃まで残りの電力で維持出来そうです。


土星の月、アイオーの火山噴火:Volcanic eruption on Io

ヴォエジャーの打ち上げからもうすぐ35年になろうとしています。 現在の任務はヴォエジャー・インターステラ・ミッション(Voyager Interstellar Mission, VIM)に変更され、恒星間の探索に切り変えられています。


アイオーの溶岩の流れた後:View of lava flows radiating from the volcano Ra Patera on Io.

ソーラー・システム(Solar System)こと太陽系はよく知られていますが、ヘリオスフィアー(Heliosphere)は余り聞き慣れない言葉です。 ヴォエジャー・ワンは現在このヘリオスフィアーの端っこ近くを秒速17Km以上の早い速度で航行しています。


カリストのクレーター:Valhalla crater on Callisto as imaged by Voyager 1 in 1979.

ヘリオスフィアー(太陽圏)は、時速100万から200万マイルのスピードで太陽から出たソーラー・ウィンド(Solar Wind)や磁場の影響の届く範囲のことです。 その形や大きさは、太陽活動の変化や通過する星間空間の物質の密度の違いによって常に変化しているので厳密に特定できません。 



ヘリオスフィアーの端に達した超音速のソーラー・ウィンド(太陽風)は、星間物質や星間磁場で急減速され末端衝撃波面(Termination Shock)を形成し、星間物質と混ざり合うヘリオシース(Heliosheath)と呼ばれる領域が出来ると考えられています。



太陽のある銀河系は、ミルキーウェイ・ギャラクシー(Milky Way Galaxy)と呼ばれていますが、ミルキーウェイは、約2000億~4000億の恒星が含まれた星間ガスや塵などの天体の集まりです。
このミルキーウェイの中の恒星間を、ヘリオスフィアーは、コメットが太陽系の中を移動すると似た様な形で秒速約220Kmの速度で公転しています。



太陽系惑星のケプラー運動(異なる軌道を持ち異なる速度で移動)と違い、太陽のような銀河系恒星の軌道速度は、質量分布のおかげで中心からの距離によらずほぼ同じ速度で公転しているそうです。 とても不思議ですね。



ヴォエジャー・プログラムの主任科学者、ストーン博士(Dr. Ed Stone)の説明では、太陽風はなお外へと向かおうとしますが、いずれ太陽風と星間ガスの圧力が均衡し太陽風の速度はゼロとなり、遂に太陽風の力が尽きる境界が作られる。 この境界はヘリオポーズ(Heliopouse)と呼ばれています。



その先で、太陽の公転による星間物質とヘリオポーズとの衝突で生じるバウショック(Bow Shock)と呼ばれる衝撃波面が形成されていると考えられていて、その前でヘリオスフィア(太陽圏)の終わりとなり、ここが太陽系の最果てになるそうです。



まさに未知との遭遇です、これからどんな情報をヴォエジャーが送ってくるのか楽しみです。
最後に、ストーン博士の言葉を引用します。
"No matter what you think you know, what there is to learn is even more interesting."
(どんなに知っていると思っていても、これから学べることは、もっと興味深いでしょう。)



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乗り物 006 スペース・トラヴェル 宇宙旅行 Space Travel

2012年03月05日 19時15分14秒 | 乗り物

NASAスペース・シャトル:Space Shuttle Orbiter

前回は2003年に27年間の運営が終わったコンコルドで始まりました。 今回は昨年で30年のサービスを終えたスペース・シャトルの事からです。


国際宇宙ステーション:International Space Station (ISS)

NASAのスペース・シャトル・プログラムの正式名は、Space Transportation System (STS)です。 実用化されたスペース・シャトル5機は、本来の計画では100回の打ち上げか10年間の運営計画で設計されたものでしたが、実際のサービスはそれを大幅に上回ってしまいました。


国際宇宙ステーション:International Space Station (ISS)

スペース・シャトルは、1981年4月12日発射されたコロンビア(Columbia STS-1)に始まり2011年7月21日のアトランティス(Atlantis STS-135)の帰還まで、史上初の再利用が可能なスペース・クラフト(Winged Space Shuttle Orbiter)として運営されました。 


ハッブル宇宙望遠鏡:Hubble Space Telescope (HST)

スペース・シャトルが、1998年に始まって2011年に完成した国際宇宙ステーションInternational Space Station (ISS)の建設と、ハッブル宇宙望遠鏡Hubble Space Telescope (HST)の修理に貢献したのは、まだ記憶に新しい事です。


ハッブル宇宙望遠鏡:Hubble Space Telescope (HST)

1986年、チャレンジャー打ち上げ後の爆発事故と、2003年のコロンビア大気圏突入後の分解事故は、忘れられない大惨事でした。 スペース・シャトルもコンコルドと同様に問題を抱えていました。 打ち上げ費用が使い捨てロケットより高くつくこと、安全性の確保などに問題があったことです。


ヴェンチャースター:VentureStar X-33

1996年にNASAは、ロッキード・マーティン社(Lockheed Martin Skunk Works)に、プロトタイプの再利用が可能なヴェンチャースター(VentureStar X-33, Single stage to orbit SSTO)の開発を民間委託しましたが、テスト中に液体水素タンクの破損で、2001年にプログラムは終わりました。


ホワイトナイトワン&スペースシップワン:WhiteNightOne & SpaceShipOne

スペース・シャトル退役後の宇宙開発は、どの様に進んでいるのでしょうか?  民間レベルでの開発が期待されますが、技術的、経済的にみるとまだまだ時間がかかりそうです。


スペースシップワン:SpaceShipOne

2004年10月4日に、アメリカの航空機設計第一人者である、バート・ルータン(Burt Rutan)のスケールド・コンポジット(Scaled Composites)社製のスペースシップワン(SpaceShipOne)が、アンサリXプライズ(Ansari X prize)から一千万ドル($10million)の賞金を獲得しました。


スペースシップワン:SpaceShipOne 

アンサリXプライズは、1927年にチャールズ・リンドバーグ(Charles Lindbergh)が、達成した初のノンストップ大西洋横断飛行で獲得したオーティグ・プライズ(Orteig Prize)をモデルにした、競争により技術の躍進を促す賞です。


リチャード・ブランソン(左)と、バート・ルータン:Richard Branson & Burt Rutan

これを期にヴァージン・グループ(Virgin Group)のリチャード・ブランソン(Sir Richard Branson)と、バート・ルータン(Burt Rutan)が、スペースシップトゥ(SpaceShipTwo)とそれを運ぶホワイトナイトトゥ(WhiteNightTwo)の開発を発表しました。


ホワイトナイトトゥ & スペースシップトゥ:WhiteNightTwo & SpaceShipTwo 

そしてリチャード・ブランソンのヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)社を通して、既に一人20万ドル($200,000)で、未来の宇宙への旅の予約を受け付けています。


スペースシップトゥ:SpaceShipTwo 

最近では、マイクロソフトの創始者の一人、ポール・アレン(Paul Allen)とバート・ルータンが、昨年11月に発表したストラットランチ・システムス(Stratolaunch Systems)が、あります。


ストラットランチ・システムス:Stratolaunch Systems

6機のボーイング747のエンジンを使った史上最大のジェット機を作り、高い高度からスペース・クラフトを発射する方法で、安全で経済的かつ柔軟性のある日程を売り物に開発を進めています。


オリオン・スペース・クラフト:Orion Multi-Purpose Crew Vehicle

2011年5月にNASAから発表されたオリオン・スペース・クラフト(Orion Multi-Purpose Crew Vehicle)の開発もロッキード・マーティン社を通して進められているようです。


スペースポート:Spaceport

こう言った民間によるスペース・トラヴェル事業の参加で、アメリカのニューメキシコ州(New Mexico)に新しくスペースポート(Spaceport)の建設も進められています。


スペースポート:Spaceport

この他、イギリスのリアクション・エンジン・リミテッド(Reaction Engine Limited-REL)社が、開発を進めるスカイロン・スペースクラフト(Skylon Spacecraft)、シングルステージの無人スペース・プレーンがあります。


スカイロン・スペースクラフト:Skylon Spacecraft

前回の質問、最初に音速超えた人が作ったものの解答は、スペースの関係で次回になります。


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