観察の中心は、アメリカの西海岸北西部(The Pacific Northwest)で、一般的にカリフォルニア北部から、オレゴン、ワシントン州のカナダとの境までの地域で、この辺はパシフィック・ノースウェストの最南端に位置する。 裏の広っぱは太平洋海岸から約25Km東で、標高525m、(39°40'54.00"N, 123°30'26.00"W)。
チコリは多年生植物(perennial)で、春の新しい葉をサラダに、夏に全開した花も食用になるそうでアイスキューブの中に入れるのも涼しくて美味しそうです、秋には根を掘り出して乾燥させた後にローストしてコーヒーに混ぜれば一層こくが増すそうだ。
ベルギー・エンダイブ:Witloof, Belgian endive、Image by Rasbak(Jan 2,2005)、画像はウイキから。
ヨーロッパでは、昔から腸内の寄生虫の駆除に使われているらしいが、チコリのハーブとしての効能は、血液を綺麗にしてレバーの状態をヘルシーにするそうだ。
チコリーの根が、「コーヒーの代わりに使われる」この点が一番興味深かった。 いったいどんな味がするのだろう? チコリーの根は9月に収穫するのが普通らしいが、何時でもよいと書いてあったので、早速近くに生えていたのを掘り起こすことにした。
この辺の粘土質の土は毎日の太陽の光に焼かれてカチンカチンで、スコップだけでは全く掘れない。
直射日光の下、多分ゆうに40度以上の温度だろう、あんまり暑いのでピックを持ってきて掘る気にならず、スコップで根の周りを掘れるだけ掘って根の上の部分だけを引き抜いてきた。
やってみなければ分からないときには、一応出来る範囲でやってみるのが、我が家の習慣で、兎に角簡単に書いてある通り、まず根を洗って細かく切って乾かし、乾いたところで適度に焙煎し粉にしてコーヒーと同じ様に入れてみた。
最初の一口の感想は、口の中で舌にあたる刺激がそっくりであると感じた。 もちろんコーヒーの香りがないので何となく不思議な感じがするが、コーヒーに似たハーブ・ティーで看板に偽りはないだろう。 コーヒーと混ぜてみたが、なんとフレンチローストの懐かしい味がした。