クニヨシの自伝を翻訳していてオーティス・レディングのヒットソングを思い出して以来、ギターの練習を熱心にやり始めた。 そして今はまっている曲が、イーグルスのホテル・カリフォルニア。
昭和52年(1977)元々この曲は、ダン・フェルダー(Don Felder)が、デモ・テープの中で器楽用に作曲した曲だそうで、後になってダン・ヘンレイ(Don Henley)とグレン・フレイ(Glenn Frey)の二人で歌詞を付けたそうだ。 どう言う訳か、この曲が流行っていた頃にはそれ程興味がなかったのだが、サンフランシスコに住んでいた頃で、当時よく巷に流れていたのを覚えている。
今まで聞き流していたので気がつかなかったのだが、改めてよく聞いてみると、この曲はまるでシュールレアリストの歌のようだ。 多彩な象徴的意味あいの言葉で、聞く人それぞれイマジネーションを放出させ、不思議な幻想的イメージを感じてしまう。 そこで、試しに翻訳してみた。
ホテル・カリフォルニア:
作曲: ダン・フェルダー
作詞: ダン・ヘンレイ、グレン・フレイ
薄暗い砂漠のハイウェーで、涼しい風が髪に
コリタスの生暖かい匂いが、あたりに漂って
前方遠くに、揺らめく明かりが見えた
頭が重くなり、目が霞んできた
一泊しなければとクルマを止めた
入り口に女が立っていて、ミッション・ベルが鳴った
自身で、自問しながら、
”ひょっとすると天国かも、それとも地獄かも”
女はキャンドルに火をつけ、案内してくれた
回廊の向こうで声が聞こえ、
こう言っているようだった
いらっしゃいませ、ホテル・カリフォルニアに、ようこそ
とても素敵な処ですよ
なんて愛らしい顔でしょう
ホテル・カリフォルニアでは、お部屋は充分あります
年中いつでも、
泊まることが出来ます
女の心はティファニーのくねりのようで、
彼女の体はメルセデスの曲線のよう
友達と呼んで、美少年達をはびらせ
中庭で踊る様子は、甘い夏の汗
思い出のために踊り、踊って忘れようとする
キャップテンを呼んだ、
”ワインをお願いします”
彼は答えた、”1969年以来ここに
そのスピリットはありません”
遠くであの声がまだしていた
夜中だというのに起こされて
その声を聞くだけ、
いらっしゃいませ、ホテル・カリフォルニアに、ようこそ
とても素敵な処ですよ
なんて愛らしい顔でしょう
ホテル・カリフォルニアで過ごして下さい
なんという嬉しい驚きでしょう、
必要なのは貴方のアリバイです
天井には鏡が、
氷の入ったスパークリング・ワイン、
女は語る”ココではみんなダダの囚人、
自分たちでやった企みよ”
そして主人の部屋で宴会、
容赦なくナイフで刺し、
しかしどうしてもその獣を殺せない
最後に覚えているのは、ドアーに向かって走ったこと
帰り方を探さないと、元いた所に戻るために
”落ち着いて下さい!”と夜警の声がした
”私達は、受け入れるようにプログラムされています
チェック・アウトは、いつでもできます、
ただ、二度とココを去ることは出来ません”
Hotel California
Created by Don Felder, Don Henley, Glenn Frey
On a dark desert highway, cool wind in my hair
Warm smell of colitas, rising up through the air
Up ahead in the distance, I saw a shimmering light
My head grew heavy and my sight grew dim
I had to stop for the night
There she stood in the doorway;
I heard the mission bell
And I was thinking to myself,
"This could be Heaven or this could be Hell"
Then she lit up a candle and she showed me the way
There were voices down the corridor,
I thought I heard them say...
Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year (Any time of year)
You can find it here
Her mind is Tiffany-twisted, she got the Mercedes bends
She got a lot of pretty, pretty boys she calls friends
How they dance in the courtyard, sweet summer sweat.
Some dance to remember, some dance to forget
So I called up the Captain,
"Please bring me my wine"
He said, "We haven't had that spirit here since nineteen sixty nine"
And still those voices are calling from far away,
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say...
Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
They livin' it up at the Hotel California
What a nice surprise (what a nice surprise)
Bring your alibis
Mirrors on the ceiling,
The pink champagne on ice
And she said "We are all just prisoners here, of our own device"
And in the master's chambers,
They gathered for the feast
They stab it with their steely knives,
But they just can't kill the beast
Last thing I remember, I was
Running for the door
I had to find the passage back
To the place I was before
"Relax, " said the night man,
"We are programmed to receive.
You can check-out any time you like,
But you can never leave! "
アクゥースティック・ギターで練習しているので、指が届かないけれど、ニューキッド・イン・タウンのジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)とのソロも二台のギターならではで、なんとも聞かせてくれます。 とにかくイーグルスの曲は、気持ちの良いメロディーと音色にうっとりとしてしまう。
コードの進行は思ったより簡単で、初心者でも弾けそうだ:
Bm - F# - A - E
G - D - Em - F#
コーラス:
G - D - F# - Bm
G - D - Em - F#
イーグルス、ホテル・カリフォルニアのアクゥースティック・ヴァージョン:
http://www.youtube.com/watch?v=kYf4kqnAWos