今回の旅の一番の目的は、実は「ク・ソフト」でした。清里には、ク・ソフトという、素敵なソフトクリームが存在することをずっと前から訊いていたので、ぜひそれをこの目で見て、そして食べてみたいと思っていたので、満を持してこの秋いよいよ挑戦してみました。
それは、わりと広いお土産屋さんの一角で売っていて、店内でもソフトクリームを食べられるように、ちょっとしたテーブルと椅子も用意されていました。
そしてこれが噂の「ク・ソフト」
ソフトの部分はバニラとか巨峰とか、いろいろな味から選べるようになっていたけれど、ク・ソフトのメニュー表にも基本はチョコとなっていて、やはりチョコにしなければこれを選んだ意味もないと思い、多少迷いはあったものの、チョコにした。チョコを注文したらお店のおじさんが、「そうですね。やはり、基本はチョコですから」と、静かにおっしゃるのを聞き、私も茶の湯の作法に従えたような、言い様のない満足感を覚えました。
ただ、予想外にボリュームがあり、そしてチョコは異様に甘く!これをひとりで食べるのはかなりキツイと思う。ハエシール付きのスプーンを2つ付けてくれたので、一緒にいた友人にも「ほらほらほら。とにかく喰え!喰え!喰え!」と、強引に食べさせてしまいました。
後半、ソフトがドロドロに溶ければ溶けるほど、ビジュアル的にも厳しさが増し、スタート時から続く容赦ない甘さ攻撃で、最後にはすっかり衰弱していました。
便器型の容器はここでしか手に入らない貴重なものらしく、洗って持ち帰る人も多いらしい。店内には、それを洗うための洗い場と、持ち帰りやすいよう
ビニール袋まで用意され、至れり尽くせりのサービスに感動!
これは、きれいに洗った後の、容器です。
持ち帰ったこの容器に、カレーを入れて食べてみた人もいるようです。ク・ソフト通信という、手書きの読み物も置いてあり、そこにはク・ソフトに関するユーモアセンスあふれる注意事項やお知らせ、ク・ソフトを食べた人のエピソードなどが紹介されていました。
わざわざコレを食べるために、遠くからやってくる人も多いらしいですね。
物好きな人間もいるんだな~。
…って、言ってはみたものの、よくよく考えれば私も、旅の目的のメインはク・ソフトでしたー!