生きていればそれなりにたくさんのしがらみはありますよね。
ふと気づけば、過去の後悔を引きずっているし、未来への不安もどっさり抱え、家の中には把握しきれないたくさんの物も所有しています。
常に今を生きているつもりになっているけれど、今は考えなくてもいいことや、今は持つ必要のない物いっぱい抱えて。
今じゃないどこかに、いつも気持ちが定まってない感じがする。
もっと身軽に、自由に毎日を送れるようになりたい!
どうすればいいかなあ~と、ここしばらく考えていました。
そこでちょっとひらめいたのが、旅をするように毎日を生きてみる、というイメージを描いてみること。
私は、時間という流れに乗って、毎日旅をしているんだ、と。
夜、眠りに就くときは、次の旅の目的地に向け、寝台列車が走り始めるのです。
朝目覚めると、そこは新しい「今日」という名の目的地に到着!
そこで目にするものは、昨日までのものと同じに見えても、次元が違う別のもの。
自分にとっての所有物はなにひとつなく、すべては借り物。
だから大切に使う。
最後はすべて、地球に正しくお返しするために。
今日という目的地で体験することは、すべて一生に一度のことばかり。
いつもやっていると思える生活のルーティンも、その日、その時に体験するのは、一生に一度きり。
楽しい、嬉しい体験や感動は、思い出という旅みやげにして心にしまうことができるのです。
物質以外の記憶や感情なら、自分のものとして所有可能!
覚えておく必要のない、嫌な体験や感情は、もう二度と訪れることはできない、その日、その場所に捨てていこう。
捨てたものは、時間の流れがきれいに消し去ってくれるから。
夜が訪れ、また寝台列車に乗って次の目的地に向かえば、そこは見なれた景色であったとしても、昨日とは別の次元にある別の場所。
毎日、毎日、違う世界を旅する私は旅人。
所有物はなにもなく、すべては地球からの借り物。心は自由。
この世に生きている間はずっと旅人。
いつまで旅を続けるのか、続けられるのか、私にはわからないけど。
「ただいま!」
と、笑顔であの世のマイホームに帰るその日まで、持ち帰れる心の旅みやげをいっぱいにしておきたい。