まだ私は体験たことはないのですが、VRゴーグルを装着し、現実ではない仮想空間を感じることはできますよね。
空を飛んだり宇宙を旅してみたり、現実にはできないことも自由自在に体験できるので面白そうだな~とは思います。
ただ私は、高所恐怖症なので、絶対に落ちたりしないと解っていても、高い所を歩いたり飛んでみたりすることは絶対に無理!無理!!
そこでふと疑問に思ったのが、なぜ安全だと解っているのにできないんだろう私❔……って、ことを。
試しに、地上に置かれた30㎝幅の板の上を、踏み外さずに歩くという課題があれば、難なくできると思う。
でも、その板と同じ幅の板が、地上から何十メーターも上に掛かっていて、それを渡るとなると、足がすくんで一歩も前に進めないはず。
無風で板の揺れなど一切なかったとしても、私なら歩けない。
余計な思いや感情を捨ててみれば、どちらもただ30㎝幅の板の上を歩くという同じ課題に過ぎないのに。自分の身体能力としては、とりあえず30㎝あれば、踏み外すことなく歩ける自信はある。
なのに、気持ちひとつでまるで別人のように身体の状態も変わってしまうわけだ。
本当に身の危険がある状況で、身体が硬直し動けなくなるのは、仕方ないことなのかもしれないけれど、危険もなく硬直する必要もない場面でも動けなくなったり動きが鈍ったりするということは、改めて考えると日常的にも多々あるような気はする。
たとえば、未体験のことにチャレンジするとき。
今の自分にとってできないことはないだろう と思えることでも、
うまくいかないもしれない。
中途半端な結果に終わり誰かになにか言われるかもしれない。
想定外のことが起こって失敗するかもしれない。
など、事前に考えていた不安要素が足かせとなって、十分な実力を発揮できなかったことは、過去にも多々あった気がする。
30㎝幅の板でたとえてみるならば、
うまくいかない未来を想像し心配するたび、地上に置かれた板はどんどん地上から離れ、高い位置に上がっていく。
板は勝手に上がっていくわけではなく 自らの余計な思いによって わざわざハードルを上げているに過ぎないわけだ。
2023年も残り少なくなってきた。未来に対しなにか不安なことが浮かんできたら、
大丈夫。板は地上に置かれているだけだ。と自分に言い聞かせようと思う。