74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる
牧師ミツコ
このところ新しい本は滅多に買わなくなりましたが、本のタイトルに惹かれ、久しぶりに気になる本に出逢いました。
著者等紹介
ミツコ
牧師。1946年生まれ。8人きょうだいの5番目として牧師家庭に育ち、自身も牧師を志す。神学系の大学を卒業後、同じく牧師の夫と結婚。夫婦二人三脚で47年間教会を運営。その傍ら娘4人を育てる。娘たちはいずれも早くに独立し、孫が16人。長年闘病していた夫を2016年に見送る。その後は住まいを引き払い、単身公営住宅に。
現在も協力牧師として、週2回教会につとめ、日曜礼拝で説教をすることも。牧師は富とは無縁の仕事。お金がないならないで、工夫して楽しく暮らす。過去を振り返ったり将来を心配したりせず、「今ここ」に心をこめて生きるのを大切に。背筋を伸ばし、いつも笑顔で。(本書 著者紹介より引用)
生活費は月7万円の年金でやり繰りし、教会への献金のために、シルバー人材センターからの仕事を月に2~3万程度こなしているようです。
古い物でも大切に使っているところが、私との共通点を感じます。
30年使い込んでいる革の表紙の聖書
見るたびに新しい発見があるそうです。
花は、ごくたまに一本しか買いません。
でも、だからこそ、その一本の花が買えたとき、ものすごくうれしい。
と、書かれていました。
今の自分に重なるところもあり、また、これからの生き方の手本となるような要素もたくさん得られた本でした。
私がもっと若い時期にこの本を読んだら、なんとなく読み流してしまったかもしれません。
私は若い時期に好きなことがいろいろできたと自分では思えるので、今の私には身の丈に合った、こじんまりとした暮らしが心地よく満足できます。
コロナ禍での自粛により、外食や旅行、買い物といったことが思うようにできないことも、私にとってはさほど辛くはありません。
美味しい物を食べに行きたい!
新しい服を買いに行きたい!
どこか旅行に行ってストレス解消したい!
そんな欲求はほとんどないですが、施設に入っている母親や親友たちと会えないことは辛いです。
若い時期には、外の世界をもっと知りたい!とか、もっと多くの物を得たい、といった、「もっともっと!」という欲求にあふれているわけですから、ちょうどこの時期に青春時代などの人生黄金期に当たってしまった人達は、本当にかわいそうだな、と思います。
でも、どの年代であろうと、全ての人に、こんな時期だからこそできること、やらなければならないこと、というが、それぞれの人生の中にあるのかもしれない。
ああ。あの時期は本当に辛かったけど、
あの辛さの中で生きてきたからこその今がある、
と、多くの人が思える明るい未来はくると信じています☆彡