ヨーガがまだメジャーなものになっていない時代から、私は番場一雄先生のヨーガを見て興味を持ち、学んだ世代です。
NHKで放送していた番場先生のヨーガ講座は、テキストも買って見ていました。
その番場一雄さんは、2003年に心不全で66歳という若さで亡くなっています。
今の時代ではまだまだ若い年齢でありながら、あっという間にこの世を去ってしまわれました。
番場さんのようにヨーガを深く実践している方が、こんなにも早くあっけなく亡くなってしまったことに、当初私はかなり動揺しました。
所詮とりあえず人の寿命は決まっていて、ヨーガなんてやっても意味がないんじゃないか、という思いも浮かびました。
私が最後に番場さんを見たのは、やはりNHKの番組だったと思います。
そのときインタビューされていろいろお話されている番場さんが、この世の人とは思えないほどの穏やかさと、後光が感じられるくらいの崇高な様子が見て取れ、「ヨーガを究めていくとこうなるのか~」と、言いようのない感動を覚えたことが忘れられません。
たぶん悟った人というのは、こんなふうになれるのではないかな、と思わされました
番場さんは、死の直前までヨーガの実修を行い続け、「ヨーガが成就した」と言い残し、その死は、残された人に大いなる感動と希望を与えるようなものであったという情報をその後知りました。
番場さんは、与えられた人生をまさに生ききった!のだと私は確信できました。
後継者としてすでに息子さんに座を譲られ、この世でやるべき使命、自らの成長課題など、すべて早めに終わらせることができたから、早めにこの世を卒業することができたのだと思うのです。
アーサナや呼吸法を行う際の、「かる~~くひとい~き」という、番場先生の超リラックスした低めの響く声が、いまでもハッキリ耳に残り、ヨーガをする際に聞こえてくることも多いです。
私にとっては今までも、そしてこれからも、ヨーガといえばやはり番場一雄さんだな。
私にはまだ、この世にとどまってこなすべき課題があるからこそ、こうして生かされているのでしょう。
とりあえずまだこの世には未練があるので、時には脱線しながらも、時には休憩しながらも、ゆっくり課題をこなしていければいいかなぁ。。。(*´ω`*)