めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

ぼくとぼくが描いた絵

2019-02-08 14:59:18 | ちょっとしたおはなし
急にぼくは新巻鮭が食べたくなるが、この時期に手に入るはずがない。

と、
年末に某スーパーマーケットから新巻鮭が一尾逃げだし、いまも逃走中であるとの情報を得る。

ぼくは昔住んでいたもうなくなってしまった家の近くの商店街に行き、その通りの真ん中で指揮棒を振りあげる。
緊張感を持ちつつも、やさしさを込め、最初のひと振り……



すると、いままでぼくが描いた人物や動物たちが、ぼくの周りに集まってくる。ほかに宇宙人も地底人も古代人もロボットもいる。
ぼくは指揮棒を振りながら、歩きだす。そして、ぼくが描いたかれらはぼくの後についてきてくれる。

ぼくは涙が出るほどうれしくなる。下手くそでも、出来損ないでも、かれらはぼくの大切な子供たちだと思う。

どこへ行き着くのか、そんなことわからない。
ただ、ぼくとぼくが描いた絵たちは、どこまでもどこまでも歩いていくのだった。





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2 コメント

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Unknown (熊子の百葉箱)
2019-02-08 16:26:06
ま、下手ではなくて上手過ぎてで魅入るほどなんだけどねー♩

しいたけ、なす、金持。。。?
全てのキャラ大集合が見てみたい(笑)
だって絵がいつも統一感あって好きだもの
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Unknown (painfulnight)
2019-02-08 16:52:17
熊子さん、いつもコメントありがとうございます!
お褒めのお言葉もありがとうございます!

しいたけ、なす…は、ぼくの苦手なものを書きました笑
そうなんですよねー、この内容なんだからキャラいっぱい描けば良かったんですけど、いつも後から文章考えるんで、失敗したなと^_^;
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