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趣味の楽器、旅など徒然に語っています。

オシャレ電話Ⅱ

2023-06-18 19:16:00 | 昭和の道具

親戚のお宅にあった黒電話機が初期型のこちらでした。親子電話というタイプの契約だったそうで、受話器を取ると共同加入したお宅の会話が聞こえてしまうという代物だったらしいです。番号が同じだから、呼び出し音が鳴れば取り、名乗った方が自らに関係ない人物なら受話器を置くというわけです。今なら、プライバシー侵害で問題になります。電話回線を引くのは、電話債券を購入する必要があり、かなり高価な投資であり、共同加入というこんなこんな契約が存在したのかもしれません。

我が家に電話機がやって来たのは、私が中二になった春のことでした。新規局が開局し、登録番号が12番という快挙の番号でした。それまでは、呼び出しで、電話がかかってくると、現在両親が永眠している菩提寺の方が我が家に走ってやってきてくれました。自宅に家電が引けたのは、父がやっと一国一城の主になったと、みんなでお祝いしました。開通式のセレモニーは、茶箪笥上に敷布を敷き、係員さんの回線ターミナル設置と電話機セットを見守る、本部からの試験通話を係員さんが受ける、家族で拍手しして、お礼のお辞儀。電話が来たというのは一大イベントでした。先に述べた病院のボタン電話体験は小5の際の話でしたから、我が家に電話が来たのは待望していたことでした。
家電があると、クラスメイトに学校からの連絡網をしっかり回す責任が伴いました。まだまだ電話のないクラスメイトもいましたから、メモをしっかり取り、徒歩で次のクラスメイトに伝えに行ったこともありました。間違いをなくすため、電話を受けたら必ずメモの習慣になりました。電話の普及とともに、自宅から出前を頼んだり、様々な配達を頼んだり、便利な世の中になったことを実感しました。駅に長距離切符の予約も入れるようになりました。

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