NACHT MUSIK FOR

since2004~PANTA、頭脳警察をメインに音楽のこと。開設から来年2023年で19年目になります。

【後編】JAPAN ROCK LEGEND WEEK10.11.17外道vs頭脳警察みーはーライブるぽ

2010年11月19日 | PANTA・頭脳警察【みーはーライブるぽ】
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【photoは全曲ライブより頭脳警察公式サイトより転載させていただきました】

★みーはーライブるぽシリーズ★【後編】

“JAPAN ROCK LEGEND WEEK”
初台ドアーズ  2010年11月17日
「外道vs頭脳警察」

さて、ライブの後半です。

後半に登場の外道ですが、私は外道を生で聴くは、まったくの「初見」でしたが、これがまた、とても素晴らしかったのです。

・・・実は、正直言って、バンドのイメージとして、私の中の少ない情報の中においてだけですけど、このバンドは、果たして私の好みなのかなあ??(ちょっとなんとなく、違う気もする・・汗)とは思っていたんですよ。実際にこのバンドに関する知識はほとんどありませんでしたが、ちょうど、先日NHK BS2で「ロック誕生」という番組があって、そこで初期の外道のライブ映像も流されたりしていました。
そこで見たイメージとしても、やはり私の好みとは違うようではあるみたいだな・・・と。

 
で、演奏がはじまったならば、もう、なにしろ素晴らしくて、予想に反して惹きこまれてしまいました!!!
さすが、頭脳警察同様、日本のロック史上に名を刻む、定評あるバンドの実力をまざまざと感じさせられた思いでした。

・・・・なんでしょう。不思議な魅力ですね・・・これは。

なにしろ、初見の私でしたが、そんなことはまるで心配ご無用というか、圧倒的なパワーと魅力をしょっぱなからひしひしと、見せ付けられてしまいました。すごいと思いました。

今まで、頭脳警察が聞きたいがゆえに、という形でたまたま「対バン」で演るから、という形で、エンケンや、ミチロウや、ジライヤなどなどを聴く機会が与えられて、ライブを体験してまいりました。

彼らのときも、確かに、訴えかけ、惹き込まれるものを感じとれていました。

けど、いかんせん私はたいてい「初見」状態だと、自分は好きなアーチストの曲でも、最初はピンとこなかったり、何度か聞いて昇華できてから、やっとよさに気づけるみたいなタイプで、感覚的には、鈍いほうだと思います。

なので、聴いていて中には、ひとつふたつ、ああ、これはイイと思える曲があったりしても、正直言って、初見では、目当ての頭脳警察以外を、対バンでライブで長く演られると、ちょっと途中から、疲れるというか、きつく感じてしまっていることも多いです。

あと、ハコの音響状態によっては、歌詞が聞き取れなかったり、大音響過ぎていたりだと、その段階で「初見」では私は耳がよくないので把握困難になってしまいます。

それで、ああ、こんなことならば、もうすこし、事前に「予習」して聴けたらもっと良さがわかったのだろうな・・みたいなことがあったり。
逆に、だから対バンは、イヤだ(爆)ということになったりしてました。

このたび、外道に関しても、そういう心配はありましたが、結局、その「ロック誕生」の映像くらいしか知らないままにライブに挑みました。

なのに・・・・。
この日の外道の演奏。どれも、飽きさせず、疲れさせず、ただただ知らず知らず惹き込まれていました。素晴らしかったです。
これはドアーズの音響が良かったこともあると思います。
音もかなりクリアーに届き、歌っている歌詞もよく聞き取れました。


私が一番最初に、PANTAを知った21年前。泉谷目当てで参加したパワーステーションで、初めて見たPANTAは、そのとき頭脳警察ナンバーのみを、たくさん演りました。そのときに私の心を捉えた二曲。
それが「さようなら世界夫人よ」と「夜明けまで離さない」でした。
初見のそのときは、私としては、この二曲だけでした。
正直言って、他の曲は、その段階では特に好感度はありませんでした。ただただ、へんてこりんな歌詞の、激しい曲だな(笑)みたいな。結局、その後、ここまでのファンになってしまって、後から、ようやく、そのときの二曲以外の「良さ」もわかれるようになれたわけでしたが。

頭脳警察の初見でさえ、そんなだったのに。
(それでも、初見で聴いて、二曲も!!ということは私にとっては、スゴイことだったのです。そして今現在に至っているわけですから・・)


この日の外道の場合は、またちょっと違った不思議な感覚。

そのPANTAを初めて見て、聴いて、「ひと目惚れ」状態になったときの感じとはまた違っていて、どの曲が、ということではなくて、どの演奏曲も、とにかく「気持ちいい」のです。
なんというか、純粋に、聴いていて、自然とノレるのです。

これが、加納秀人のギターなのか!!!
それと、今の外道のドラム(当時のメンバーとはリズム隊は両方違うようですね)そうる透さんのドラミング・・・・・これが、なにしろ・・・すごい!!と思いました・・・
いや、外道は、ベースもいいし。このリズム隊ふたりがまた・・・超絶★なのだなあ~と思いました。
 
定評あるギターでボーカルの加納秀人でしたが、なるほど、「これ」だったのか、という感じです。魅せられました

外道、体感できたら、これはもう想像以上に、素晴らしくカッコイイ、スリーピースでした。

収穫だったと思います。(しかし、PANTAとの出会いのように、これで「ファン」になるか?というと、話は違うわけなのですが・・・)
 

あと、加納さんの表情。
終始「笑顔」なんですよ。満面の。それでいて、素晴らしい音を出してます。途中、二度ほど、ステージから観客フロアに降り立って、ギターのアドリブ演奏を繰り広げたりもありましたが、そのときの音も、美しくカッコよかったです!!

いでたちは、有名なあの「着物姿」で。なんか歌舞伎役者みたい(笑)

実は、つい最近、知り合いの高校生の子が和太鼓部で、文化祭での演奏を聴きに行くという機会があったのですが、そのときのことを思い出してました。
和太鼓演奏演技の生徒たちも、「笑顔」だったんです。笑顔で、激しい太鼓を見事に披露してくれていて。彼らの演技の衣装と、加納さんの衣装の雰囲気ともだぶってましたし。

この「笑顔」での演奏というのは、ひょっとして「和」の様式美??

笑顔を絶やさないで、すごい音を響かせてくれるという・・・。

パフォーマンス的にも、観客のノセ方がうまいというか。
見ていたら、あきらかに頭脳警察ファンであろう人たちも、軒並み外道の演奏にノリノリになっているのがわかりました。

対バンライブだと、そういうどっちのファンだという観客の反応は、場合によってはものすごく明確になってしまうことは避けられないことなのですが、今回の外道の場合、昔からのファンであろうが、初心者であろうが、ファンでない人であろうが、おかまいなしというか、その場にいる観客すべてを取り込んでしまうような、勢いがありました。これは確かな実力、演奏力のなせる業なのでしょう。

と・・・・・・
ただ、ここまで外道を大絶賛しながら、残念なことも書かなければなりません。


それは外道のごく一部ではありますが、ファンのマナーです。
「全面禁煙」フロアのドアーズで、平気でタバコを吸いながら聴いていた外道ファンが複数いたのに気づいたときには、とても閉口しました。信じられませんでした(怒)

最初女性スタッフが、かけよって注意をしていたのも見ていたのですが、まるで無視という、その態度も、非常に不快になり腹がたちました。

こういうことがあると、せっかくの素晴らしいライブが台無しです。
実際、残念なことに、ここでかなり集中力をそがれてしまいました。

その後男性スタッフが再度、警告をしに現れ厳しく注意していました。
それでようやく、喫煙をやめたのでしたが、そのときも、ふてくされたような反抗的態度で、その場にタバコを投げ捨て、床に何度も唾をはいていました。(怒)

その後も喫煙はやめたものの、大暴れで飛び跳ねたりビールを撒き散らしたりでやりたい放題。周囲の観客はみんな後退せざるをえない状況。あれはひどかった。

その人たちは、外見からすでに、「その道」の風情で、そばにいるだけでも近寄り難いものがあったのですが、外見だけで人を判断してはいけないとは思っていましたが・・・。しかし・・・。今回は残念ながら・・。

頭脳警察のファンにしても「ファッション」でヘルメットや旗を振るようなオーティエンスが、かつては現にいたりしていた時期もありましたが・・・。(しかし今では、そういう人は、まったく見かけることはなくなりましたね。)

服装、いでたちは個人の自由であるにしても、周囲に迷惑をかけるのは当然NGです。

それでも、そういう性質のバンドであり、そういう時代の、そういう層に支持されてきた音楽なのだからシカタナイと免罪符になるのでしょうか?

実は、最近では何ヶ月か前の、泉谷しげるライブのときにも、ひどい泥酔客の側になってしまって、かなり迷惑で残念な思いをしたばかりでした・・・(不運でした・・涙)
 泉谷しげるにしても、そのような観客たちは、昔ならは普通にいつも常に大勢いたし、特別なことではなかったのでしょうか。そういう観客たちに支えられて、盛り上げられて、これらの音楽は成り立っているのでしょうか?

・・・・・・だとしたら、私のような者は、それらの音楽は聴いてはいけない人間なのでしょうか??と、そんなことも考えたりしていました。もちろん、その時代の「頭脳警察」においても、当時はいろんな客層が集まって、いろんな層に支持されていたのでしょうけれど。

確かにその音楽を、ロックを支持し、一番「盛り上げている」のは「彼ら」だったりしていることも事実なのでしょうけど・・。

音楽を体感するとき、感覚で受け止めて、集中して入り込み聴いていた場合、周囲からの迷惑行為は、致命的です。せっかくのライブがそのせいで集中力が途切れて、楽しい気分は半減します。

なにもクラッシックを聴くように、咳ひとつするな、とはもちろん言いませんが・・どんなジャンルの音楽でも、最低限のマナーは、守っていただきたい・・・。

まあ、ここでこんなことを書いたところで、また、中には「ロック」とはそういうものだ。
いちいち、うるさいこと言わないの、なんて言う声もどこからかは届きそうな気もしますけど・・・・。

でも、そうやって、そんなことで聴きたい人の「聴く耳」が、ある一定の層の人間だけに「制限」されてしまうようでは、残念な気が・・・・私はしています。

まあ、口うるさいおばさんの愚痴になってしまいましたね(笑)失礼しました。




そして、「アンコール」
頭脳警察・外道のスペシャルコラボレーション、セッション!!!

この日は、マイク越谷さんが司会者で、登場し、頭脳警察の最初、外道の最初の紹介で登場してMC、そして、この最後の「スペシャルセッション」の紹介もしてくださいました。

PANTAが登場して
「思い切り遊ばせてもらいます!!」と。

PANTAの、このときのいでたちの帽子は、最近では珍しく、私としては、ひょっとして、これはかなり若かりしころに写真で見たりしていただけだったかも・・・という・・・あんまり実際のライブでこういう姿を見た記憶はないんですよ。

とにかく、そんなような「若かりしころの風情」で、短くしたヘアスタイルといい、このときの帽子といい、なかなか「若返って」いた感じで、ステキでありました。

1.監獄ロック(Elvis Presleyのカバー  vo.PANTA)
2.パープルヘイズ(Jimi Hendrix のカバー vo,加納秀人)
3.ギミ・サム・ラヴィング(Spencer Davis Groupのカバー vo,PANTA)
4.コミック雑誌なんか要らない

「遊ばせてもらいます」のその言葉どおり、プレスリー曲やスペンサーディビスの曲を、楽しそうに歌うPANTA。ここでのハンドマイク姿は、カッコよく決まっていいて、わくわくしました。

うーーーん。やっぱり私はPANTAのハンドマイク、好きです。だからソロやHALもまた演って欲しいと、やっぱり願ってしまうんですよねえ・・・。
あのハンドマイクでのアクションも、なかなか久しぶりに見た感じでしたが、ほんと相変わらずサマになっていて、それがとても嬉しくなりました。カッコよかったです!!

外道と頭脳警察のカバーセッションはどの曲も圧巻で。
琢己・秀人のギターバトル。琢己さんは、ご自身の高校時代のフェイバリッドアーチストであった、加納秀人さんとの共演に、ものすごく嬉しそうで楽しそうでした。

トシに加えて、重厚なるツインドラム
私は、このときには、あの外道ファンの大暴れな動きから避難(笑)して、一番隅で、壁際にへばりついていましたが、その壁が、ゆらゆらその重低音で、振動していました。
すごいなーと変なところに感心していました。


なにより、アンコールセッションは、ステージ上、みんな楽しそうで。

3曲め、ギミ・サム・ラヴィングでは、PANTAのそれぞれのミュージシャンの紹介と共に、ソロ演奏。
フクシンさんのベースも素晴らしかったです。外道のベースの松本さんは、ベースもたずにタオルを持ち、エアーベース状態でのってましたが。

最後の「コミック雑誌」も楽しく決まり、後半は司会のマイクさんもステージ上で、のせられて。
実に楽しいエンディングとなりました。

結局、7時スタートで、「前座」がいなくても終了は、ほぼ10時近くになっていました。

当初は「前座」もあり?と告げられていて、スタンディングで対バンで、指定席のワンマンじゃないし・・始まるのも遅く長くなりそうで、帰宅も遅くなるのは困るし・・・みたいに、あれこれとネガティブな要素を感じていたので、このライブの参加は見送ろうかという思いで直前まで居ましたが、結果的に対バンの「外道」は予想以上に楽しめましたし、参加することができて、大変に満足のゆくライブとなりました。

ありがとうございました。


さて、そしていよいよ、『頭脳警察BOX』リリース日も近づいてきました。
そちらも楽しみです。

11月26日には、「頭脳警察BOX発売記念パーティ」が、ドアーズで、業界関係者・FC会員対象で行われます。それにも私は
参加予定ですので、このときの様子なども、書けたら、また記事にしてみたいと思います。

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