母が寝ていると思われる病室に行ったら、荷物は置いてあるのにベッドごとなくて、あれ?検査かな?と思っていたら担当の看護師さんとちょうど出くわし、詰所となりの部屋・多目的室?に移動したとの話を聞きました。
なんと、夜唸りがひどく、どうも病室の方に迷惑をかけていたようで…
多目的室にいくと、意外と元気そうにしていた母。
名前を聞けば答えるし、年齢ももちろんいったりと、ちょっと調子がいいようでしたが、本人いわく、まぁまぁだと。
今までは朝はラジオと青春時代の唄・軍歌を聴き、調子が良ければ外に買い物に一緒に出掛けたり、DVDのドリフを見て笑ったりと、なかなか楽しい日々だったかと思うのですが、それが一転、病室の白い天井とにらめっこです。
手には点滴の管、そして鼻にも酸素吸入の管。
それらをはずしてしまわないようにある程度の拘束がされ、本人にとっては不本意な時間でしょう。
ですが、やはり少しでも早くよくなるためにはそれもいたしかたなしといったところです。
母の舌は病院内の乾燥が進んでいるせいか、それとも薬のせいか、家にいるときよりパリパリしていたし、舌も切れているような感じになっていました。
たった1日のことなのにすごいことです。
さらにわたしは口からの吸引のみなのですが、病院だと奥にたまっている痰をとるために鼻から吸引をするせいか、鼻血が出たりして、口の中に血の塊のようなものがそのままになっているようにみえました。
看護スケジュールの中には、しっかり口腔ケアの文字が入っていたので大丈夫かと思われますが、たまたまわたしがいった時間帯がケア前だったのかもしれませんが、口の中を見る限り、ちょっといたたまれないような気持ちになりました。
病院では看護といっても1対1というわけではないので、どうしてもできないことは多いのだと思いますが、少しでもよくなったら正直早く家に連れて帰ってきた方が治りも早いかなと思いました。
それに、なんといっても身体的な治療のお願いはできるだろうけど、精神的な健康を求めることは病院では難しい気がしてしまいました。
笑顔なく、そして力なく車イスに座っているおじいさんやおばあさんをみるたびに、そんなひとたちと寄り添うボランティアさんって案外必要なんではないか、とふと思ってしまいました。
さて、明日は母に手をつながれていても楽しめるものを考えて持っていこうと思っています。
ぐったり疲れていればだめですが、そうでなかければ寝たきりでもなるべく楽しみをどこかに見つけられるようにしたいものです。