パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

コープスパーティー ★.5

2015年09月07日 | アクション映画ーカ行
映画初主演となるアイドルグループ乃木坂46とAKB48兼任の生駒里奈をヒロインに迎え、人気ホラーゲームシリーズ「コープスパーティー」を映画化。突然これまでの平和な世界とは異なる未知の異界に迷い込んでしまった若者たちが、必死に脱出を試みる姿を描写する。『ひとりかくれんぼ』シリーズなどの山田雅史監督がメガホンを取り、『俺たちの明日』などの池岡亮介や『ヲ乃ガワ -WONOGAWA-』などの前田希美らが共演。窮地に立たされた主人公たちの懸命な姿に引き込まれる。
あらすじ:直美(生駒里奈)は幼なじみの哲志(池岡亮介)や級友たちと共に、文化祭の後片付けに追われていた。そして怪談マニアの委員長あゆみ(前田希美)の提案で、その場所に集う全員がずっと友達でいられるおまじない“幸せのサチコさん”を実行。その結果、彼らは閉鎖された異空間に放り込まれ……。

<感想>小説やコミック、アニメなども全然読んでいなかったのに、何故か観てしまった。これが、15年以上にわたり人気を博す同名ホラーアドベンチャー・ゲームシリーズを実写化したものである。全然知らなかったし、実写版とゲーム、実写版とネット版のコラボなどもあるそうな。
現場をインターネットで生中継するという斬新な企画など、撮影中から注目を集めてきた本作。原作のおぞましく、狂気に満ちた世界が、どのような形で画像になっているのかを観るのもよし。ゲームにまったく関心がない者としては、この実写版についてしか言えないのだが、ゲーム好きやホラー好きの中高生向きに作られているということだけは納得しました。

幼馴染のクラスメイトたちが、永遠の友情をもたらすという“おまじない“「幸せのサチコさん」を試すのですが、その実態は呪の儀式であったというお話。
つまりは需要と供給の関係と、それ以上でも以下でもないのだ。とは言え、劇中の男女高校生の幼稚な言動と、チープな作りにはこれはこれでそれなりに怖かったりして。

アイドルグループの「乃木坂46」の生駒里奈がヒロインの直美を体当たりで演じている。乃木坂で個人的に最も好みで、かつドキュメンタリー「悲しみの忘れ方」にも出ていた生駒里奈ちゃんですが、そこから期待させた演技にはまだ到達しておらず残念な結果になっていた。

冒頭から学芸会的な雰囲気が蔓延するので、これはと思っていたら、大地震が発生するし、あっという間に異空間にいるではないか。何と「漂流教室」を思わせる展開になっている。そんな大風呂敷に見合った作りにはなっていないだけに、いっそう不安に駆られるのだ。クラスメイトたちが恐怖のハンマー男に、舌を切られた子供たちの幽霊によって次々と殺ろされてゆくのだ。顔面崩壊、壁に埋まった肉魂などのグロイ描写には、学芸会演技を勝っている以上に力が入っており、逆に効果絶大であった。あの演技も意図的なの?・・・と思うほど。

本作はメディア・ミックスというやつで、これだけ見ても意味がない。ゲーム版とかネット版とか劇場版とか、それがややこしいのだ。というより、中高生グループでDVDで観賞してキャぁキャぁ言うように出来ている。是非、ゲームをクリアして自分で楽しもうではないか。
でも、キーパーソンである金山一彦の霊媒師を録画している、主観ショットのカメラの主が出てこないのだ。実に変な気分ですが、意図的な処理なのかもしれません。物語も二段構えになっていて、ムダに難解ですが、何とか理解はしたつもりです。
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