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オプラ・ウィンフリーとタイラー・ペリーという大物2人を製作総指揮に迎えた本作の原作は1996年に出版された女流作家で詩人のサファイア著「プッシュ」。ハーレムで生まれ育った監督のリー・ダニエルズは自身の過去の体験が原作とあまりに酷似している事に衝撃を受け、映画化が難しいとされてきた”意識の流れ”という文体で書かれたその小説の映像化に、ジェフリー・フレッチャーが脚色した見事なまでの脚本を基に挑んだ。
あらすじ:物語の舞台は1987年のニューヨーク・ハーレム地区。読み書きが出来ない肥満のプレシャスは失踪してしまった父親カールに2度も妊娠させられ、失業中の母メアリー(モニーク)には身体的にも精神的にも虐待を受けるという痛みと孤独の中にいた。
彼女の通う学校の校長(ニーラ・ゴードン)はプレシャスの2度目の妊娠を知り、彼女をオルタナティヴスクール(フリースクール)に通わせる。気の進まないままプレシャスだが、彼女はそこでレイン先生(ポーラ・パットン)という若い女性教師に出会い、読み書きを学び、閉ざされた世界に少しずつ希望を見出してゆく…。
<感想>昨年のアカデミー賞をわかせた異色のインディペンデント映画。巨漢の新人、ガボレイ・シディベ扮するプレシャスの壮絶な人生に、ただ絶句!!!
16歳の女の子だよ、日本じゃ考えられない実の父親の子をみごもり、母親には虐待を受け、特殊学校へと追いやられ、その上またもや父親の子どもを身ごもるなんて普通じゃ考えられませんから。
でも、この間BS放送で南アフリカの情勢を見た時、学校へも行けない女の子(小学生、中学生くらい)が、道端でレイプされるし、もちろん実の父親にだってレイプされるという事実が頻繁にあるという。それでエイズに感染したり、子供を身篭ったりと悲惨極まりない情勢を見た。
この映画を見て思ったのは、究極の不幸せ物語が展開する中、厳しい現実だけでなく夢を見る力の素晴らしさも伝わって来るのがいいですね。主人公のプレシャスという名前は、タイトルにもなっているが日本語では「愛しい、貴い」という意味で、親が産まれた我が子を思って付けたであろう名前なのに、その子の生きる現実は名前とは裏腹な、残酷な日々が続くとは思ってもみなかったであろう。
なにしろ巨漢、おデブで体重がおそらく130キロ以上で、虐待する母親に向かって抵抗するとか、父親に犯されている時にも抵抗する事はできたであろうと思われる。だが、彼女の性格が問題なのだ。人を傷つけることが嫌いで、そんな厭な時には頭の中で妄想し、ミュージック・クリップに出演して大物セレブになることを思い描くのだ。平和な日本では考えられないような現実が起きているとは、児童福祉とか、民生委員とか対処のしようがないのか?・・・本人か家族が訴えを起こさない限りダメなのだろう。
それにしてもこの身体はなんとかならなかったのか?・・・母親がジャンクフードばかり食べさせ自分が失敗した料理を食べさせて太らせたというが、食べる本人も悪い。仕方がないのか、そういう環境が悪い、政治が悪いって怒っても見ていてムカムカしてくる。でもね、そんな環境の中でも手を差し伸べる人が出てきたり、肝心のプレシャスが希望を求め続けるリアルな存在感に感動させられる。
さらに衝撃の告白をする母親役のモニークにはボーゼン!、それとこの映画には二人のポップスターが思わぬ形で現れる。相談役のマライア・キャリーなどノーメイクで、白衣姿のレニー・クラヴィッツはサングラスを外して看護士役を演じてとてもいい塩梅に味付けしている。
どん底少女のまっすぐな思いがズキンと体に応える異色作です。
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あらすじ:物語の舞台は1987年のニューヨーク・ハーレム地区。読み書きが出来ない肥満のプレシャスは失踪してしまった父親カールに2度も妊娠させられ、失業中の母メアリー(モニーク)には身体的にも精神的にも虐待を受けるという痛みと孤独の中にいた。
彼女の通う学校の校長(ニーラ・ゴードン)はプレシャスの2度目の妊娠を知り、彼女をオルタナティヴスクール(フリースクール)に通わせる。気の進まないままプレシャスだが、彼女はそこでレイン先生(ポーラ・パットン)という若い女性教師に出会い、読み書きを学び、閉ざされた世界に少しずつ希望を見出してゆく…。
<感想>昨年のアカデミー賞をわかせた異色のインディペンデント映画。巨漢の新人、ガボレイ・シディベ扮するプレシャスの壮絶な人生に、ただ絶句!!!
16歳の女の子だよ、日本じゃ考えられない実の父親の子をみごもり、母親には虐待を受け、特殊学校へと追いやられ、その上またもや父親の子どもを身ごもるなんて普通じゃ考えられませんから。
でも、この間BS放送で南アフリカの情勢を見た時、学校へも行けない女の子(小学生、中学生くらい)が、道端でレイプされるし、もちろん実の父親にだってレイプされるという事実が頻繁にあるという。それでエイズに感染したり、子供を身篭ったりと悲惨極まりない情勢を見た。
この映画を見て思ったのは、究極の不幸せ物語が展開する中、厳しい現実だけでなく夢を見る力の素晴らしさも伝わって来るのがいいですね。主人公のプレシャスという名前は、タイトルにもなっているが日本語では「愛しい、貴い」という意味で、親が産まれた我が子を思って付けたであろう名前なのに、その子の生きる現実は名前とは裏腹な、残酷な日々が続くとは思ってもみなかったであろう。
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それにしてもこの身体はなんとかならなかったのか?・・・母親がジャンクフードばかり食べさせ自分が失敗した料理を食べさせて太らせたというが、食べる本人も悪い。仕方がないのか、そういう環境が悪い、政治が悪いって怒っても見ていてムカムカしてくる。でもね、そんな環境の中でも手を差し伸べる人が出てきたり、肝心のプレシャスが希望を求め続けるリアルな存在感に感動させられる。
さらに衝撃の告白をする母親役のモニークにはボーゼン!、それとこの映画には二人のポップスターが思わぬ形で現れる。相談役のマライア・キャリーなどノーメイクで、白衣姿のレニー・クラヴィッツはサングラスを外して看護士役を演じてとてもいい塩梅に味付けしている。
どん底少女のまっすぐな思いがズキンと体に応える異色作です。
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そうですよね、主人公がこういう人生を送っても、将来に明るい未来を見いだせて行く過程が良かったですね。
しかし、現実でもアフリカとか貧しい国では、女の子は虐待というか父親や兄弟にレイプされているの現状が、悲しいですね。
物凄く印象に残っている映画です。