「BRICK ブリック」で脚光を浴びたライアン・ジョンソン監督作。エイドリアン・ブロディとマーク・ラファロ演じる詐欺師の兄弟が、ターゲットの未亡人(レイチェル・ワイズ)に心惹かれてしまったことからトラブルに巻き込まれる。「バベル」でオスカー助演女優賞にノミネートされた菊地凛子が女性詐欺師を演じる。2008年。アメリカ。"The Brothers Bloom".ライアン・ジョンソン監督・脚本。
あらすじ;詐欺師兄弟のブルーム(エイドリアン・ブロディ)とスティーブン(マーク・ラファロ)。彼らは子供の頃からカモを見つけては金を騙し取り、世界中を旅する生活をしていた。
20年の月日が経ったある日、弟のブルームは嘘で塗り固めた自分の人生に嫌気がさし、詐欺師を辞めモンテネグロで生活を始める。しかし兄スティーブンと仲間のバンバン(菊地凛子)に居場所がばれ、新しい仕事の話を持ちかけられる。「これを最後に詐欺家業から足を洗う」という約束で渋々引き受けるブルーム。そしてニュージャージーに住む天涯孤独の大金持ち、ペネロぺ(レイチェル・ワイズ)をカモにし、金を騙し取る計画をスティーブンから聞く。事故を装い彼女に近づくブルーム。しかし彼女と話すうちに、ブルームはどんどん彼女に惹かれてしまう...。(作品資料より)
<感想>これも劇場未公開作品で、主演のブルーム役にエイドリアン・ブロディが、それにヒロインのペネロペ役で「ナイロビの蜂」でオスカーに輝いたレイチェル・ワイズ。それと主人公、兄貴のスティーヴン役は「ゾディアック」のマーク・ラファロと、バンバン役には菊地凛子ちゃんなど豪華キャストが勢ぞろい。これは観ても損はないと思いましたね。
孤児だった兄弟が大きくなり詐欺師としてそれなりに暮らしを立てていたが、弟が足を洗いたいと言い出し、最後の仕事だと言うのでしぶしぶ兄貴の作戦にのることに。
その最後の仕事がニュージャージー州の豪邸に住むお金持ちのペネロペ。物語の展開が詐欺師をテーマにしているのに、まるでラブコメのような展開がコロコロ変わって、爆弾作りが得意な凛子ちゃん、出番が多いのに台詞の英語が話せるのか?・・・心配だったのに凛子ちゃんの台詞は一言もなく、途中でなぜか東京のクラブのステージで、歌を英語で歌っているシーンだけが目に付いた。
でも、チェコやプラハ、モンテネグロ、メキシコ、サンクトペトルグルグ、ヘルシンキなどのロケーションだけ眺めていても綺麗ですし、ヨーロッパ各地のチェコ、プラハでの撮影ではみんな撮影を楽しんでいるような感じがして、奇麗な街並みがすごく印象に残りました。
最初のブルームが、ペネロペの車に仕掛ける自転車での突撃は未遂に終わってしまうが、発作を起こして病院へ。
そこでペネロペ役のレイチェル・ワイズがなんと大胆にもお尻まで見せるサービスカットもあって、コミカルな演技もするんだと感心しきり。
大富豪のお嬢様という設定なので、ピアノ、ギター、バイオリン、空手、ブレイクダンスに語学堪能で、すべてプロ級の腕前なのに、車の運転だけは苦手なようで愛車の黄色いフェラーリを自宅の門に激突させる。
それと万引きの癖があるとは、金持ちのお嬢様ってスリルを楽しむためってやっぱりコメディだ。
それで、この標的だった大富豪のペネロペをカモにして全財産を頂こうという物語だったのだが、主人公のエイドリアンが彼女に恋をしてしまい、肝心のペネロペは詐欺師仲間に加わり騒動を巻き起こす物語に変わっている。
トランプで主人公の心情を描写しているのか、何かを暗示しているのかのような、やたらとカードの描写が多かったのが気になります。
蒸気船に気まぐれ号に乗って、デッキで赤いバラの花を銜えてボレロを踊るペネロペとムルーム。たぶん見抜かれていると兄貴、「この計画は完璧なんだ。お前さえ本気に恋をしなければ」と、そこでフランス語を話すベルギー人のメルヴィンを雇う。
そしてプラハでのドタバタ騒ぎはなんだ。祈祷書盗みにプラハの城へ忍び込み、あろうことかメルヴィンに100マンドルの小切手渡してしまったペネロペ。お襄様はスリルが大好き、でも凛子が爆弾を仕掛けた。スプリンクラーの雨が降る中を地下へと見つけた偽の祈祷書。ビニール袋に入れ銜えてダッシュボードを落ちると警察が待機していた。どうするペネロペ、無罪放免って何故?・・・それからメキシコへまるで漫画のようなお話。
兄弟喧嘩が始まり兄貴の胸から血が、これも演技なので血糊の袋胸に入れていた。その後は東京へ、これは本当にはロケしなかったようなそんな感じがした。クラブで凛子がバンドをバックに歌っているシーンだけ。
サンクトペトルグルグでの衝撃のクライマックス。車で走っていると後ろから襲撃をくらう、タイヤに当たりパンクして車が横転、林の中へ転がっていく。「これは兄貴が仕掛けたワナだよ」と気が付くブルーム。
完璧主義の兄さんならやりかねないと、物語を現実のものにするために。そして、サンクトペトルグルグの廃墟のシアター。舞台の上で兄貴が血だらけで捕まっている。これは芝居なのか、いや現実だ。復讐だとブルームが拳銃で撃つ、逃げる老人。この詐欺師の師匠の老人は、名優マクシミリアン・シェルが演じているんです。
俺は死んだことにしろと兄貴が言う。「この世に筋書きのない人生なんてない」兄貴は舞台で死ぬ。物語の展開が空回りして、どうってことない最後のオチだし、なんだか拍子抜けな気分。
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あらすじ;詐欺師兄弟のブルーム(エイドリアン・ブロディ)とスティーブン(マーク・ラファロ)。彼らは子供の頃からカモを見つけては金を騙し取り、世界中を旅する生活をしていた。
20年の月日が経ったある日、弟のブルームは嘘で塗り固めた自分の人生に嫌気がさし、詐欺師を辞めモンテネグロで生活を始める。しかし兄スティーブンと仲間のバンバン(菊地凛子)に居場所がばれ、新しい仕事の話を持ちかけられる。「これを最後に詐欺家業から足を洗う」という約束で渋々引き受けるブルーム。そしてニュージャージーに住む天涯孤独の大金持ち、ペネロぺ(レイチェル・ワイズ)をカモにし、金を騙し取る計画をスティーブンから聞く。事故を装い彼女に近づくブルーム。しかし彼女と話すうちに、ブルームはどんどん彼女に惹かれてしまう...。(作品資料より)
<感想>これも劇場未公開作品で、主演のブルーム役にエイドリアン・ブロディが、それにヒロインのペネロペ役で「ナイロビの蜂」でオスカーに輝いたレイチェル・ワイズ。それと主人公、兄貴のスティーヴン役は「ゾディアック」のマーク・ラファロと、バンバン役には菊地凛子ちゃんなど豪華キャストが勢ぞろい。これは観ても損はないと思いましたね。
孤児だった兄弟が大きくなり詐欺師としてそれなりに暮らしを立てていたが、弟が足を洗いたいと言い出し、最後の仕事だと言うのでしぶしぶ兄貴の作戦にのることに。
その最後の仕事がニュージャージー州の豪邸に住むお金持ちのペネロペ。物語の展開が詐欺師をテーマにしているのに、まるでラブコメのような展開がコロコロ変わって、爆弾作りが得意な凛子ちゃん、出番が多いのに台詞の英語が話せるのか?・・・心配だったのに凛子ちゃんの台詞は一言もなく、途中でなぜか東京のクラブのステージで、歌を英語で歌っているシーンだけが目に付いた。
でも、チェコやプラハ、モンテネグロ、メキシコ、サンクトペトルグルグ、ヘルシンキなどのロケーションだけ眺めていても綺麗ですし、ヨーロッパ各地のチェコ、プラハでの撮影ではみんな撮影を楽しんでいるような感じがして、奇麗な街並みがすごく印象に残りました。
最初のブルームが、ペネロペの車に仕掛ける自転車での突撃は未遂に終わってしまうが、発作を起こして病院へ。
そこでペネロペ役のレイチェル・ワイズがなんと大胆にもお尻まで見せるサービスカットもあって、コミカルな演技もするんだと感心しきり。
大富豪のお嬢様という設定なので、ピアノ、ギター、バイオリン、空手、ブレイクダンスに語学堪能で、すべてプロ級の腕前なのに、車の運転だけは苦手なようで愛車の黄色いフェラーリを自宅の門に激突させる。
それと万引きの癖があるとは、金持ちのお嬢様ってスリルを楽しむためってやっぱりコメディだ。
それで、この標的だった大富豪のペネロペをカモにして全財産を頂こうという物語だったのだが、主人公のエイドリアンが彼女に恋をしてしまい、肝心のペネロペは詐欺師仲間に加わり騒動を巻き起こす物語に変わっている。
トランプで主人公の心情を描写しているのか、何かを暗示しているのかのような、やたらとカードの描写が多かったのが気になります。
蒸気船に気まぐれ号に乗って、デッキで赤いバラの花を銜えてボレロを踊るペネロペとムルーム。たぶん見抜かれていると兄貴、「この計画は完璧なんだ。お前さえ本気に恋をしなければ」と、そこでフランス語を話すベルギー人のメルヴィンを雇う。
そしてプラハでのドタバタ騒ぎはなんだ。祈祷書盗みにプラハの城へ忍び込み、あろうことかメルヴィンに100マンドルの小切手渡してしまったペネロペ。お襄様はスリルが大好き、でも凛子が爆弾を仕掛けた。スプリンクラーの雨が降る中を地下へと見つけた偽の祈祷書。ビニール袋に入れ銜えてダッシュボードを落ちると警察が待機していた。どうするペネロペ、無罪放免って何故?・・・それからメキシコへまるで漫画のようなお話。
兄弟喧嘩が始まり兄貴の胸から血が、これも演技なので血糊の袋胸に入れていた。その後は東京へ、これは本当にはロケしなかったようなそんな感じがした。クラブで凛子がバンドをバックに歌っているシーンだけ。
サンクトペトルグルグでの衝撃のクライマックス。車で走っていると後ろから襲撃をくらう、タイヤに当たりパンクして車が横転、林の中へ転がっていく。「これは兄貴が仕掛けたワナだよ」と気が付くブルーム。
完璧主義の兄さんならやりかねないと、物語を現実のものにするために。そして、サンクトペトルグルグの廃墟のシアター。舞台の上で兄貴が血だらけで捕まっている。これは芝居なのか、いや現実だ。復讐だとブルームが拳銃で撃つ、逃げる老人。この詐欺師の師匠の老人は、名優マクシミリアン・シェルが演じているんです。
俺は死んだことにしろと兄貴が言う。「この世に筋書きのない人生なんてない」兄貴は舞台で死ぬ。物語の展開が空回りして、どうってことない最後のオチだし、なんだか拍子抜けな気分。
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