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虎ノ門ニュース

2018-10-07 22:41:51 | マスメディア
 虎ノ門ニュースという、ニュース専門のネットメディアがある。知名度も上がってきたのでご存じの方も多いと思うが、月曜から金曜まで、曜日ごとに決まった解説者と隔週ないし不定期出演者が様々なニュースを取り上げて解説するという趣向である。数か月前に知ったが、面白いのでよく見るようになった。

 ニュース番組と言ってもその解説が中心で、ニュースの背景など、地上波や新聞が報道しない話が多くある。とりわけ左派メディアが「政治的配慮」のために隠している事実などが強調される。レギュラー解説者は青山繁晴氏、百田尚樹氏、有本香氏らである。しばしば彼らは右翼と見られるようであるが、そうではない。左翼でないだけである。左翼のように特定の価値観に強く染まっていないだけであり、反左翼なら右翼という認識は誤りである。右翼という呼び名は街宣車で騒ぐ団体などに限定すべきであろう。

 私も、私の同世代と同様、戦後の左翼色の強い教育を受けて大きい影響を受けてきた。しかしいま、百田氏ら保守系の主張と左派の主張と比べた場合、現実との整合性に於いて、左派の主張は明らかに説得力がない。左派の非現実性はもう常識であるが、それは宗教や思想のもつ宿命なのだろう。思想性というものは完全に取り去ることはできないが、虎ノ門ニュースはかなり思想性が薄い。

 また出演者らは知識の豊富な方が多い。科学技術の分野は別として、全体として信用度は十分高いと思うし、教えられることも多い。もう一つの特徴は明るいという点である。下品が売りのような方もおられるが、雰囲気が明るく、笑いながら楽しく見られる点が好ましい。好対照なのがTBSのサンデーモーニングである。全員が今にも日本が滅びるかのような暗い顔をしている。一般に左翼の人にはなぜか暗い人が多いと感じる。年中、国や社会に不平不満ばかり言っていると本当にそういう気持ちになってしまうのだろうか。それともネクラ(根が暗いという意味の古いことば)な人が左翼になるのだろうか、興味深い問題である。

 先ごろ安倍首相が虎ノ門ニュースに出演されたが、このサイトの存在感が既に相当程度あるということなのだろう。これは、中高年が主な購読層である左派新聞が衰退傾向にあるのと対照的である。中高年は先に死に絶えるので新聞もやがて同じ運命をたどるだろう。逆に保守系のネットメディアは影響力を増すことになる。それにしても「洗脳」状態からの回復は時間がかかるものらしい。

 虎ノ門ニュースを見るにはいろいろな方法があるが、私はユーチューブで見ている。「虎ノ門ニュース」で検索すれば出てくる。