サクラとお別れ

夜、おねぇちゃんが、亡くなっているサクラを発見した。


サクラがお家に来る事になったのは、おねぇちゃんが中学一年の時なんだよぉ。
夏休みの宿題をおかぁさんの職場でやっていた時サクラが職場の広場に迷い込んできたんだよぉ。
ちょうどその時、おねぇちゃんは鳥を飼がっていたから、飼い主が見つかるまでの間として家に来たんだぁ。
もうお家に来て、16年。


昨年から、止まり木にとまらないで
床にうずくまっていることが多かった。


悲しいよぉ・・・


窓辺の鳥かごにサクラがいない・・・


よく鳥かごの扉を自分で開けて
脱走したよねぇ






お口に餌がいっぱいついてたよぉ


サクラは食いしん坊だったよねぇ


昨晩は、おねぇちゃんがサクラの餌をかえていたよぉ。


ぼくは、サクラの籠の上に置いてあった葉っぱを食べよぉとして
怒られたよねぇ


「サクラ！」って呼ぶと「ぴー」ってお返事したよねぇ



16年
天命を全うしたよねぇ。


サクラ、さよぉなら・・
安らかに・・・


サクラは、裏の庭の松の木の根元に
おとぉさん、おかぁさん、おねぇちゃん、僕とで
埋葬したよぉ

サクラは、幸せの青い鳥だったんだよぉ
長い間、窓辺で僕たちを見守ってくれてありがとぉ・・・




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