あっち向いてホイ! ~ 2nd season ~

虹の橋の子供たちに背中を押されて次女を迎えました。2016年7月24日、ブログ再スタートです!

子宮蓄膿症について

2009-12-13 11:12:58 | 娘・子宮蓄膿症関連記事
こんにちは! れいです。

これから子宮蓄膿症の手術をなさる方や
あるいはその疑いがあって参考までに経験者の話しを聞きたいという方、
女の子と一緒に生活していて避妊手術をしておらず気になる方、
皆さんいろいろな思いを持っていらっしゃると思います。

今回娘が子宮蓄膿症に罹り
具体的にどんな症状が出たのか、費用はどのくらいかかったのかなど
お知りになりたい方のために
私が先生から聞いてメモに取った程度のことですが
何かのご参考になればと思い、
娘の状態も交えてご紹介したいと思います。

あくまでもこれは娘のケースです。
詳細については主治医の先生にお訊ねになるか
ご自身でお調べくださいね。(^-^)


子宮蓄膿症とは
避妊していない女の子がかかりやすい病気で
生理のあと1~2ヶ月くらいで発症するのですが
その時に細菌が子宮に入って膿が溜まります。
膿が排出されればいいのですが娘の場合は一切出てきませんでした。
このような場合は手術によって完治しますが遅れると命取りになるケースもあるそうです。
気付かなかった、あるいは様子をみていたときなどで
この膿が子宮内でパンパンに膨れ上がって破けお腹に細菌が回った場合
腹膜炎を起こし短時間で命を落とすこともあるそうです。

手術以外の方法
膿が溜まっていて排出されない娘のような場合
子宮と卵巣を摘出するのが最善の方法で
しかも早い段階であればあるほど助かる確率は上がります。
どうしても手術させたくないと言う場合
「プロスタグランジン製剤」
というお薬を使う方法があるそうです。
このお薬を飲んで排膿を促すのですが
死亡例の報告もあるとのことで私は選択しませんでした。

状態
娘の場合は短時間で爆発的に細菌感染を起こして
敗血症になりかけていたのだそうです。(敗血症に罹ると短時間で命を落とします)
娘はギリギリのところで一生懸命頑張ってくれていました。
とにかくお水をたくさん飲んでおしょんをし
普段の比ではないほど回数多くうんちょんもしました。
常にぐったりしていて食事は一切摂れず、あっという間に痩せてしまいました。

数値
レントゲン、血液検査、エコー検査、尿検査をしました。
すぐに異常がわかるのはやはり血液検査だと素人ながらに思いました。
ALP(肝機能)
BUN(腎臓機能・尿素窒素)

これらは手術前の基礎検査のうちの二つで
ALPの正常値20-155 娘は533
BUNの正常値4.5-30.5 娘は55
とどちらもとても高く、胆管疾患と脱水、ショック状態の可能性がありました。

Na(ナトリウム・電解質)
K(カリウム・電解質)

これらは電解質のバランスの検査のうちの二つで
Naの正常値138-148 娘は133.3
Kの正常値3.5-5.0 娘は3.06
とどちらも低く、嘔吐下痢多尿と副腎皮質機能の低下の可能性がありました。
(嘔吐下痢多尿はその通りでした)

Ca(カルシウム)

これは電解質や腎機能の検査のうちの1つで
正常値9.7-12.2 娘は9.09
低アルブミン血症や腎疾患の可能性がありました。

TRIG(中性脂肪)

これは肝機能などの検査のうちの1つで
正常値21-116 娘は526
この値が500を超えると急性すい炎の危険があります。
娘、軽々超えていますね…

WBC(白血球)

正常値は60-150 娘はたった25
白血球は病気と闘うものですが
戦いにいってて体が疲れきって下がっているのか
違う病気なのか現段階では明言できないと言われました。
”白血球の値が低い・BUNの値が高い”
このセットは子宮蓄膿症でも現れることがあり、あまりよくない状態と言われました。

RBC(赤血球)

正常値は500-800
最初の入院直前(2009.11.19)の血液検査では娘の値は666でしたが
その後の検査では(2009.11.22)557に減り、
手術直前の検査では(2009.12.1)500くらいまで減ってしまったようでした。
これは娘の具合が悪くなってから徐々に貧血が進んでいたことを表しています。
術前はだいぶ心配しましたが手術に影響はありませんでした。

おしょん
娘はこの期間、ずっと濃い色のおしょんでした。
量も回数も多かったのですが
おしょんの色が濃いというのは一般的に脱水を表すそうです。
上記の検査でも数値に表れていますね。
お水を飲んでも飲んでも脱水状態だった、ということなのかなと思います。

体温
我が子の平熱、ぜひ知っていてください(因みに娘は38.6℃です)
熱を測って40.5℃オーバーだったとき、
36.6℃アンダーだったとき、
どちらも危険です。
特に急に熱が下がったときは命に関わります。
娘のように元気印でもこんなふうに突然倒れることがあるので
ぜひ我が子の平熱を覚えていてあげてください。
病院に行く事態になったとき、
お医者さんに伝える情報は1つでも多い方がいいと思います。

費用について
一番最初に病院に行ったとき(2009.11.18)は
診察結果が子宮蓄膿症とは違ったので除外するとして
11月19日の入院から年明けの肝機能の血液検査までで
176140円でした。


実は支払った費用、
娘はアニコム保険に加入していたので
ありがたいことに上記金額の半額で済みました。
”保険の保険”のつもりで加入し続けていましたが
娘はいつでもとても元気だったので
実は今年やめようと思っていたのです。
まぁいいか、あと一年だけ!と思って掛けたのですが
やめないで本当によかった。アニコムさんに助けられました。
あのときやめていたら正直ここまで出来たかどうか…と思います…





こんなところでしょうか?

「娘ちゃんの時のケースで構わないので、こういうときはどうでしたか?」
など聞きたいことがおありでしたら
経験したことの範囲内でお答えできますので遠慮なくコメント欄にご質問くださいね。


全てのわんこが病気に打ち勝てますように…!



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2 コメント

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Unknown (樹里まま)
2009-12-03 17:54:30
娘ちゃん、退院おめでとうございます
れいさん、とても参考になりました
樹里も避妊手術はしていません
主治医が「いらない臓器なんてなにもないんだよ、これから先もし何かあっても僕に任せて!」の一言で自然のままで行こうと決めました
周りからどんな批判されようが飼い主として愛情いっぱいの決断をしたのでこれで良いと思っています
だかられいさんも後悔なんてしないでね!
子宮や卵巣を摘出しなくても一生発病しない子もいるし、他の臓器を手術する事だってあり得ますものね
樹里は今4才半ですが年に2~3回の健康診断は欠かせないとは思っています(実は今日血液検査して来た所です)

そこで質問ですが、娘ちゃんの場合急激の悪化だったようですよね
前回の「異常なしの採血」からどの位の日数が経っていましたか?
その後に生理が来たのでしょうか?(ではその時が原因という事でしょうか?)
生理後は特に細菌が入り易いのでお散歩はやめ、乳腺やお尻周りのチェックはしているんですが、通常の清潔な生活でももし感染するとどれ位の速度で悪化するのかと思ったんです
ごめんなさいね~変な事聞いて
返信する
樹里ままさんへ (れい)
2009-12-04 11:57:30
樹里ままさん
こんにちは!娘への応援いつもありがとうございます。
次の血液検査で肝臓の値が出るまでは気が抜けませんが
今のところ順調に見えます

樹里ちゃんの主治医の先生、とてもいい先生ですね。
飼い主さんとわんこちゃんが安心でき、信頼して任せられる先生に出会えると言うのは
とても幸せなことだと思います!
樹里ままさんのおっしゃる通り、一生のうちでどんな状況で手術になるかはわからない。
人間も動物も同じですよね。
ただね、やっぱりね、お金はめちゃくちゃかかりますよ(汗)
小さいうちに避妊手術をしておけば数万円で済んだものが
ケタが1つあがりましたからね…
それはどこかで覚悟しておかなければいけなかったな、と今になって思います

娘が血液検査をしたのはだいぶ前のことになります。
もう2年くらい経ちますか…
私自身がこの1.2年いろいろ大変でして
それまで毎年受けていた健康診断をサボりました。
生理はほぼ順調、5.6ヶ月に一度きていましたが
娘は常に元気いっぱいだったので心配ないだろうとたかを括っていたんですね…

清潔な状況で感染・発症した場合の速度については
状況と個体差でだいぶ変わってくると思います。
ホルモンバランスが崩れることも誘発する原因だったり(電話で頼った○先生がおっしゃってました)
細菌感染から発症したり…。
オマタから膿が出て行く(排膿というそうです)開放型だと比較的症状は軽く、
膿が出て行かない(子宮の入り口が閉じてしまう)閉塞型だと症状は重いそうです。
出口がなければ溜まる一方ですものね。
娘の場合は急性の閉塞型、樹里ままさんもご存知の通りわずか6時間であの状態でした。

経験ですけど…私達飼い主が目視でわかることは
・普段よりやたらとお水を飲み、おしょんの回数が異様に多いこと
・嘔吐下痢、ご飯を食べない
このくらいでしょうか。
これで排濃が見られれば「ひょとしたら子宮蓄膿症かも…」と考えられそうですが
閉塞型だった場合、最初は
”あれ、元気がないな、どうしたのかな?”
から始まって
”しばらく様子をみようかな?”
となって病院に連れて行くのが遅れる可能性もありそうですよねぇ…

娘は11月17日、夜寝る前まで何も変わらず普段と同じだったので
気付くも気付かないもなかったのですが
これが昼間だったらやはりお水をガブガブ飲んでおしょんをして
おかしいな、と思うことから始まったのかもしれません。
普段娘はあまり水分を摂らないので
特に夏場は心配で私がやんややんや言ってようやく渋々飲むくらいの子なので
(だから氷をあげているのです(笑))
日中だったらすぐにわかっただろうと思います。

こんなところでしょうか?
また何かあったらお聞きくださいね!
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