ハルト君もパパが休みに入り、迎えに来て帰り、
ホッと一息つき、ゴロリと横になった。
数日前の3泊4日の貸し別荘での思い出にようやく浸ることができる。
なんだか遠い日のごとくになってしまった。
リビングを挟み地階とロフト付きの大きな建物はまるで森の中という所に
建てられていてベランダにはカブトムシまで毎朝お目にかかれる。
樫、クヌギ、葉が広くて大きなホオカシワの木、楓など、豊かな森に
包まれていた。
気が茂り見えにくかったが遠くには山々が連なっていた。
貸し別荘なだけに庭は整備され、ただ過ごすだけの白馬村での3日間
である。
道を挟み前の別荘地では、庭の草刈やらで急がしそうであり、玄関前に
雑草のように生えていたミョウガはいらないかと言われた。
娘はそれで翌日に大葉と塩昆布のようなものを買い込み、
浅漬の素でキュウリの漬物を作った。
新しい冷蔵庫が設置され、我々は車で出かけ、スーパーで
買い出しをして冷蔵庫にたくさんの食料を詰め込んだ。
全てその土地のものを求めた。
いちごジャム、米、肉、パン、きゅうり、トマト、レタス、味噌
フルーツは桃、ブドウ、マンゴー。
山ブドウのドライフルーツ。調味料類、全て白馬村のスーパーで。
私としては大変新鮮な経験である。
母を除き、5人が集まった、白馬村。
娘、息子、ハル、夫、そして私である。
娘は四国旅行の帰り足で白馬駅に着いた。
ハルと息子が駅まで迎えに行く。
白馬駅を見た時、2年前に行ったスイスを思い出した。
鉢植えが等間隔で軒下?に並べられ、まるでスイス。
グリンデルワルドはアイガー北壁の裾野に広がる小さな牧畜の村
だったなあと、白馬村でそんなことを思い出していた。
規模的には比べにはならないが相当高いところに建てられた貸し別荘
の夜には、ザーッと大きな音の雨が連日続いた。
昼は外食にし、夜は普通に料理をしてお酒を飲んだ。
ハルはトランプに夢中になった。
パパや娘が本気で相手をしてくれていたからだ。
いつも思うことだが、二人のハルに対する接し方はまるで違う。
トランプでも娘は手加減をしないが、息子はやはりわが子に甘いという
か優しい。
ハルの言うようにパパは良い人なんだろうなと思う。
しかし、手加減しないAちゃんに勝ちたいという気持ちも育っている。
一度も勝てない相手に勝てたらそれはうれしい。
しかし、いつも負けてばかりでは意欲すらわかない。
子育てというのはそのバランスなんだろうなと思う。
スピードというトランプゲームだった。
夫は、皆が遊んでいる間、米を洗い炊飯器にセットしていた。
誰もそれを不思議とは思わないのが、未熟者の子どもたちである。
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