a green hand

実の母

今日は母を眼科に連れて行った。
昨日今日と暗黙のうちに冷たい空気が流れている。
私と母はだいぶ性格が違う。

冷たい空気の原因はいつも私が作る。
昨日の悪い空気の源は、母に、使ったまな板を元に戻して欲しく口にだしてしまったのだ。

「いつも、この場所から取り出して使っているでしょう?私はいつだってそこに置くんだよ、そこから出して使ったら元に戻してほしいんだけど・・」
きつい私の言葉にムスッとしている母。

私の母はとにかく凄い母というのがピッタリの表現だ。
82歳、生きる気力200パーセントと豪快な母であり超前向きなため後ろを振り返ることなく、片付けも関係ない。
開けた戸は閉めず、ガスをつけるとすぐにその場から離れ、適当な時に戻ってくる。

私なら完璧焦がすのに・・。

年に数回は猿も木からおちて、なべを真っ黒こげにする。
そのときの、私の怒りはこのときとばかりと最高に達する。

それでもへへと笑って失敗しちゃったで済まし、繰り返すから凄い。

このような母が私の在職中、全面的に助けてくれた。
子どものこと、家事のこと、仕事のこと。
ここまでの記事で、すでに私のa green hand ぶりが分かると思う。

さてこの母のお気に入りは安物の買い物である。
日々、瞬間に生きている母は、高い買い物は迷うらしい。
その迷いが耐えられないのだろう。

百円ショップにつれて行くと大変に喜び、買い物のあとは決まって「買い物は楽しい」という。

私にとって百円ショップほど迷うところはないのに、母は100円なんだから買えばという。

100円ショップでの目的は母が欲しいといっていた手作りのクリームを入れる容器。
目的にあったものが二つだけあった。

母の買い物籠をみるとアクリル毛糸6個、マスクと綿棒のセット、四字熟語の掛け軸2枚、クリーム容器一個を含めて合計10点。

ところで私もなんだか今日は安物をたくさん買ってしまった。

ためしにとコスメを3点。
韓国製のチークとアイブロウ。
ベトナム製の化粧水を買ってみた。
皮膚につけるものなのでとても勇気がいることだがどんなものだろうと興味津々。
それと漆器風のカレースプーン3本。

以前、漆器専門店で300円のそれを買ったことがありとても気に入っていた。
能登半島の老舗で在庫残りの3本を買った青森の叔母から1本を譲り受けたのだ。

最後に世界地図を2枚とお絞りと3枚組の雑巾。
母に負けていない内容の計11点である。

母ほど楽しい気分は100円ショップで味わうことはできなかった。

その後、また母のお気に入りの100円寿司に寄り、昼食。

カウンターでの注文がIT化していた。

昼食の時間が大分過ぎていたため母はとてもおなかがすいていたようすで、母は5皿と茶碗蒸し、私は3皿と豚汁、。

それにしても凄い食欲だ。

少し、太りすぎに気をつけてもらわねば。
食べるものに何か言うとまた冷たい空気が流れるかもしれない。

まな板はその後、元に戻るようになっていた。
いやな気分を続けているより一度の嫌な気分を耐えて口に出すことはいいことなのか・・。

超前向きなことがそこの空気に留まらない。
私には幸いである。

なんといっても娘であることで母が諦め、肉親であることが嫁、姑のようにしこりを残さないのかもしれない。

だが、妹にはこれこれこういうことで私に怒られたなんてたびたび話して笑い合っているようだ。

それもいい、肉親だから・・。
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