無理なのよね〜。
生きてるもの全ては前に進むしかない。
このバラの名はホワイトゴールド。
春の頃、かわいそうなぐらいコガネムシに好かれ、こんなに伸び伸びと形良く咲けなかった。
秋に幸せになる運命を感じるバラだ。
最近、辰巳芳子のことば-美といのちのために-を再び開いてみた。
私は料理が苦手なのに、料理家の話が好きである。
美味しさはもっとも身近にある「美」です。とある。
なるほど美味しいには「美」が付いている。
さらに驚異的な言葉は、
「鍋の中の景色が美しいようでなければ美味しい味には絶対にならないわね」と言い切る。
そんなことを意識しながら具材を切り、鍋の中を眺めてみた。
「フーン、これで美味しさがわかるんだ」
春の頃に、妹と中学以来の友人の家を訪ねた。
桃源郷に住む友であり、愛猫家のYちゃんである。
我々にいちごを出してくれた。
そのいちごの色と何等分化された美しさが脳裏に焼き付いて離れない。
器の中にある、切られた苺の切り口の「美」に心奪われた。
どんな仕様のナイフなんだろうかと思えるほどに美しかったのだ。
時々、思い出していつか聞いてみようと思っているのだが、何度もあっているのに会うとそのことをすっかり忘れてしまう。
Yちゃんは、心で苺を切って出してくれたのだと辰巳さんのことばで理解することにした。
どんんナイフ?どこ製?どこで買ったの?こんな無粋なことは聞く必要がないと自分を笑ってしまった。
ホワイトゴールド
明後日あたりには終わってしまう。
今の美をしっかり受け止めて過ごそう。
春より微香。
なんとも言えない幸せを私にくれている。
尊いな〜。