今日は、義弟のお見舞いに母を連れて行った。
それとチーズケーキが食べたいと言うので昨夜作ったものを持っていく。
チーズケーキというのは、亡くなった妹(義弟の妻)がかつて私に教えてくれた「忘れられない贈り物」である。
昨夜は妹のレシピと当時の妹の姿を思い出しながらレシピに忠実に作業を進めていた。
数えきれないほど作っていたチーズケーキなのにいつの間にか妹のレシピと違っていたことに気づかされた。
作っていると懐かしい妹の感覚に包まれたのだ。
「簡単なのよ、こうして順番に入れていくだけなの」と言いながら教えてくれたあの日が蘇ってきた。
私は今、妹の「思い」で作らされているという不思議な気分になっていた。
今日、それを持ち、まず姪の家に行った。
そこで切り分けてもらい食べたところ、確かに妹のチーズケーキなのだ。
義弟の分と付き添っていた姪の分を持ち、皆で見舞った。
義弟は病気のため言葉が出ない状態になっている。
「伯母さんがチーズケーキを作ってきてくれたよ」と姪が言うと私に向かってはっきりと「ありがとう」と口を動かした。
そして妹のケーキを食べた。
姪も食べた。
「おいしい...」と。
姪たちが中学生と高校生の時に妹はなくなった。
もう2人とも妹が亡くなった年齢に近くなっている。
大きくはっきりと口を動かして「ありがとう」と言ってくれた義弟を思うたびに、こみ上げてくるものを抑えきれない。
帰り際、私に向けた目に、頑固ものが持つ情緒的な思いが感じられ…
こんなに涙が出る思いをしたのも.....きっと妹のせいなのだ。
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事