「ぼく、サンタクロースを卒業する」に至った10歳のハルのエピソードである。
続きはまた・・。
未明と言ったほうがいいか、ペルセウス座流星群を見ると言っていたハルと
夫と外に出た。
暗い夜と私が流れ星に驚く声と蚊が怖く引っ付きながら早く中に入ろう
を連発している、全くくちばっかなんだから勇ましいのは・・。
私は4個の流れ星を見つけ家に入る。夫やハルはどうだったのだろうか。
ハルは「気配」だけは感じたようだ。
近くの広場に寝転び流星群を見た小さい頃の記憶が蘇ったようである。
さて、そんなハルが4月の春休みに滞在した夜、「ねねね・・サンタクロース
って親なの? みんな言ってる・・」とハルに問われた。
一瞬、どうしよう5年生になるのだし、そろそろ分かってもいいのかと思いつつ
「そうかもね・・」
瞬時に後悔した私がいた。一方で一人だけいつまでも信じているのも・・という
自分もいた。
4ヶ月が経った今回、「もう夢も希望もなくなった○ーばあちゃんの一言で」
「なによ、皆が言ってたとハルが言ったでしょう」
「そうだよ、そして○ーばあちゃんの言葉ではっきりしてしまった」
と、こうである。
「サンタクロースに手紙まで書いて・・今思うと・・。」
「知らんふりしてプレゼントを要求したら?」というと、
「親だとわかったら遠慮しちゃう・・」
パパが帰ってくると
「パパ、サンタクロースっている?」
〈一瞬困った表情がよぎる。〉
「・・・いるんじゃない?」
〈言葉に勢いがない・・〉
「だって○ーばあちゃんはいないって言ったよ」
「皆が親だっていってるって言ったのはだれ?」と畳みかける私。
「ハルはいままで信じてたの?」
「知らんぷりしてママにプレゼント貰えば?」
と息子も私と同じようなことをいう・・。
「親だと思うと遠慮しちゃう・・」
「よし、僕は、もうサンタクロースを卒業する!」
ノーマンロックウェルの写真を見せた。
「この子何歳だと思う?」
間髪おかず「10歳」というハル・・。
タンスの一番下からサンタクロースの扮装用の洋服が出てきて
すっかり事情を知ってしまった表情が何とも言えないノーマンの
絵である。
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