たまにやって来ては だらだらしていく ぶっち君
おやつを見せると とたんに積極的になります。
来た~
ベロ出てるし~
ぶさ顔っ
うっかり笑って 手元が揺れてしまったりすると
急にヤンチャなボス猫になりますが
「何笑ってんだゴルァ」
だって ぶさ顔~
さて そんなある日 徐々にサッシの内側へ
餌で誘い込む練習をしていました。
根気よく 安全なことをわからせて
いつかお静さんのように 平和的に捕獲したいのです。
おいで~
「またかよ…」
「広そうな小屋だが…ん?」
急に ぶっち君の動きが止まりました。
振り向くと そこには氷の女王が。白黒のメデューサが
あぁしまった~! ヒノキさんをケージに入れてなかった~
安心 安全な 『どなたでも入れる猫のお部屋』作戦が
台無しになってしまったわ 飛びかかったらやばい。
ずももも~
あっ 逃げた
ちょっ… 弱っ ぶっち君 女には 弱っ
孕ませた嫁を 押し付けに来た時期なんか
縄張り争いでこんな風貌になるくらい 闘っていたのに。
今 3秒で逃げたな
ヤクザ丸出しの7月
ヒノキさんの 濃い獣の気配を嗅いだのか
はたまた 視線に10年以上の年季を感じて 退いてくれたのか
ボス猫同士(?)にしかわからない 何かがあるのねぇ
「…俺ここでいいわ」
私には シャーシャー言いやがるくせに。
ちょっと解せないけど 面白い出来事でした