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バレンタインデーの由来

2006-02-09 22:25:25 | キリスト教(行事、他)
「日本にもバレンタインデーはあるの?」
「ええ、ありますよ」
「あら、なんでもコピーするのね。」

上の会話はアメリカ滞在中、日頃私たちが受けている恩恵を少しでもタウンにお返ししたいという気持ちから老人ホームでお年寄りたちとともに歌を歌ったり、日本文化を紹介したり、クラフトを作るなどのボランティアをやっていた時のものだ。アメリカ人のお婆ちゃんの一人がこんなふうに聞いてきたのである。

コピーという言葉がちょっとバカにされた感じで気にかかったが、日本ではバレンタインデーも本来の意味は知る人もあまりなく商業文化になりきってしまったのでしょうがない。

なんてえらそうに書いているが、実をいうと、私もバレンタインデーはキリスト教の人、バレンタインという人が死んだ日くらいにしか知らなかった。

そこで、『キリスト教の暦』なる本でその由来について調べてみた。

聖バレンタイン(聖ヴァレンティヌス)は紀元3世紀に実在したローマの司祭。
269年頃の2月14日にイタリアのテルニでクラウディウス皇帝によって処刑されるまで神の愛の実現のために終生努力した人。

歴史的記録はほとんどないものの彼の伝説はたくさんある。
その当時のヴァレリアヌス皇帝はローマ軍の兵士の結婚を禁じていたのにバレンタインはかまわず男女の結婚式を司式した。

修道士時代、バレンタインは1つの誓願をたて、町々を訪ねては悲しんでいる人々に、毎日1人ずつに聖書の愛の言葉を書き送る奉仕を生涯続けたという伝説がある。

バレンタインが愛の使徒と呼ばれるのはどうもここら辺の伝説かららしい。また男女の愛と神の愛の実現が混同しているところもあるみたい。

ちなみにアメリカでのバレンタインデーは男も女もお互いカードやプレゼントを送る。物というよりはカードに書く言葉をより大事にしていた気がする。子供向けにはカードが主流、アニメや人気キャラクターの小さなかわいいカードもある。そしてそのカードに、たまにチョコや赤いハートの棒つきキャンディがくっつけてあることもある。

日本でチョコレートを送るのは日本独特の風習。お菓子メーカーに踊らされているようで何か面白くないが、あげないとかわいそうかなぁとついつい買ってしまっているんだよね。我が家の男たちに。

私はプロテスタントのクリスチャンなのでバレンタインデーは教会行事ではないが、カトリックの人たちは何かお祝いするのかな?