この頃、以前の嫌な事をよく思い出す。自分の中ではもう決着がついたと思っていたことも突然思い出す。やりきれない気持ちになる。
最近のニュース、高1女子殺人事件に懲役15年求刑。
加害者男児は広汎性発達障害があった。加害者の弁護側によると被害者女子に灰皿で殴られそうになったことへの過剰防衛で殺意は否認しているという。
検察側の言い分なんてここに書く気にもならない。
殺された子どもの親は極刑を求めたという。当たり前だよね。子どもを殺されたんだから。
でも私は複雑な気持ちだ。わが子も同じ診断名だから。
それにでもニュースでこの診断名が流れるたびに誤解をして何もわからないくせに掲示板などでボロクソ書く輩がいる。畜生!畜生!畜生!
長男はアスペルガー症候群が主訴だが、注意欠陥多動障碍、学習障害も併発している。
大まかな診断名としては広汎性発達障碍(自閉症スペクトラム)だ。
良く人の気持ちが理解できないとかコミュニケーションが不得意なんてかかれるけど人間なのよ。ロボットじゃないの。発達の仕方が多数の人と違うだけ、感じかたが多数の人と違うだけ。表現の仕方が多数の人と違うだけ。恐怖、不安が他の人より強いだけ。
凶暴性があるわけじゃない。残虐性があるわけじゃない。
このニュースを見るたびに、胸がえぐられる思いがする。
というのもアメリカにいたときのある事件を思い出すのだ。
次男は当時日本人学校にいっていた。次男と同学年の友達の家に遊びに行った時の事、長男も一緒に連れて行った。たいてい日本人駐在員の友だちどうし、集まって遊んだりしている。母親は手芸をしたり、お茶を飲んだり、子どもは子供同士で遊んでいるのだ。そんな時、事件は起きた。
「わ~」と急に泣き声がきこえた。行ってみると女の子が目を押さえて激しく泣いていた。長男がパニック状態でごめんなさい、ごめんなさいといっている。聞けば子供用のプラスチックのいすをその子に投げつけたという。
私もパニックになった。「なんでそんなことしたの!」そういって泣きながら長男をたたいた。何度も何度も誤ってそのお宅を後にした。長男も後悔していた。長男には衝動性がある。でも相手に怪我押させてしまったのだから家に帰っても息子がしたことの重大さをとことん話した。我慢しなければいけないこと、怪我させて取り返しがつかなくなる事だってあるんだと何回も言った。
他のお母さんから詳しい事を聞いたら、こんな経緯があったらしい。(その頃地震に興味のあったので)長男はドールハウスで地震遊びを始めた。それを持ち主の女の子は嫌がった。遊びに行った先は女の子の家だったので他にも女の子が2人遊びに来ていた。そんなことは辞めてくれといったが、長男は辞めなかったので「お母さん達に言ってやる」といって女の子達が私達のいる部屋へ移動しようとした時だった。「辞めて!」と長男。彼女らは行こうとする。それをやめさせようと近くににあったものを投げた。それが子供用のプラスチックのいすだった。誰かを狙ったわけではなかったが、1人の女の子の目にあたってしまったのだった。
後で電話をかけてその怪我の状態を聞き、何度も誤った。その子のお母さんもある程度息子の事は知っていたので、「息子さんのことはきいているし、大丈夫だから、このことが元でつきあいをやめようなんておもわないでね。」と優しい言葉をかけてくださった。
その言葉で私は愚かにも安心してしまったのだ。
休みを挟んで次の週の登校時、日本人学校のバス停でのこと、その女の子の目の周りがあざになっていたのにきづいた。
「こんなになっていたなんて・・・。」私は配慮が完全にかけていた。自分と息子の気持ちを立て直す事にせいいっぱいだったのは言い訳にすぎない。
彼女の母親は長男のことを気にしていた。なぜなら長男は帰国の事を考えて現地校から日本人学校に編入させようとしていた時だったのだ。次の週に日本人学校に1週間のトライアルがきまっていた。「いつもあんなふうになるんじゃないんでしょ?・・・身体も大きいし、力もあるしね・・・。」
次の日登校時には主人と一緒なって誤った。でもそれではすまない気持ちだったので土曜日の休日、相手方のご主人にもきちんと謝ろうと菓子折りをもって家族で誤りに言った。
最初、相手のご主人がでた。
「お気持ちはわかりましたから。」と何回もいうだけだった。
「こんな菓子折りひとつでゆるしてもらおうなんて思っていません。本当にOOちゃんには悪い事をしたと思って。すみませんでした。」
何回もそんなやり取りがあってから、そこで母親がでてきた。
「あの時私はあなたにああいったけど・・・あの子の目のあざ、もっとひどかったのよ。あなたはその時の事、知らないでしょ。もっとOOの事気にしてほしかったし、来るんだったらもっと早くきてほしかった。もうその間に私の気持ちは変わってしまった。あなたのような人とはもうつきあえない。」菓子折りももらってもらえなかった。
あとはどんな風に家に帰ったか良く覚えてない。
相手の言っている事は当然だ。自分の愛するわが子が怪我をさせられたのだから。私に配慮がかけていたのだから。
でも誤解してほしくなかった。乱暴な子だと。
長男は本当は優しい子だ。何かがあったときの判断が他のこのようにできないのだ。
次の週の日本人学校のトライアルが始まった。同じバス停。その子と同じバスにのる。バス停で彼女の姿を見るたびに心臓がぎゅっとつかまれる思いがした。彼女は長男をどんな目で見ているんだろう。他の人にどんな風に伝えているんだろう。ぞっとした。
なぜか長男の日本人学校の編入は日本人学校側から断られた。
この事件が絡んでいたのか、以前トラブルがあった日本人学校のセラピストが関わっているからなのかわからないが・・・。日本人学校側の言い分は「何かあったときの対応に責任がもてないから」であった。
長男は自然の大好きな虫も殺さないで逃がすようなやさしい子だ。そのときは衝動性があったが理由がなければパニックは起こさない子なのだ。パニックを起こして後悔する時長男は自傷行為に走る。頭を殴る、壁に頭をたたきつける、ものすごい引っかき傷をつける。現地校のサイコロジストが自殺を心配するほどだったのだ。
発達障碍の子どもは社会的な行動のトレーニングなどで成長できる。こんな時どうするかちゃんと考える力もつけられるのだ。コントロールすることだってできるようになる。どうか決め付けないでほしい。感じ方が他の子より違うだけ。繊細なだけ。すぐにキレる子ときめつけなでほしい!。
最近のニュース、高1女子殺人事件に懲役15年求刑。
加害者男児は広汎性発達障害があった。加害者の弁護側によると被害者女子に灰皿で殴られそうになったことへの過剰防衛で殺意は否認しているという。
検察側の言い分なんてここに書く気にもならない。
殺された子どもの親は極刑を求めたという。当たり前だよね。子どもを殺されたんだから。
でも私は複雑な気持ちだ。わが子も同じ診断名だから。
それにでもニュースでこの診断名が流れるたびに誤解をして何もわからないくせに掲示板などでボロクソ書く輩がいる。畜生!畜生!畜生!
長男はアスペルガー症候群が主訴だが、注意欠陥多動障碍、学習障害も併発している。
大まかな診断名としては広汎性発達障碍(自閉症スペクトラム)だ。
良く人の気持ちが理解できないとかコミュニケーションが不得意なんてかかれるけど人間なのよ。ロボットじゃないの。発達の仕方が多数の人と違うだけ、感じかたが多数の人と違うだけ。表現の仕方が多数の人と違うだけ。恐怖、不安が他の人より強いだけ。
凶暴性があるわけじゃない。残虐性があるわけじゃない。
このニュースを見るたびに、胸がえぐられる思いがする。
というのもアメリカにいたときのある事件を思い出すのだ。
次男は当時日本人学校にいっていた。次男と同学年の友達の家に遊びに行った時の事、長男も一緒に連れて行った。たいてい日本人駐在員の友だちどうし、集まって遊んだりしている。母親は手芸をしたり、お茶を飲んだり、子どもは子供同士で遊んでいるのだ。そんな時、事件は起きた。
「わ~」と急に泣き声がきこえた。行ってみると女の子が目を押さえて激しく泣いていた。長男がパニック状態でごめんなさい、ごめんなさいといっている。聞けば子供用のプラスチックのいすをその子に投げつけたという。
私もパニックになった。「なんでそんなことしたの!」そういって泣きながら長男をたたいた。何度も何度も誤ってそのお宅を後にした。長男も後悔していた。長男には衝動性がある。でも相手に怪我押させてしまったのだから家に帰っても息子がしたことの重大さをとことん話した。我慢しなければいけないこと、怪我させて取り返しがつかなくなる事だってあるんだと何回も言った。
他のお母さんから詳しい事を聞いたら、こんな経緯があったらしい。(その頃地震に興味のあったので)長男はドールハウスで地震遊びを始めた。それを持ち主の女の子は嫌がった。遊びに行った先は女の子の家だったので他にも女の子が2人遊びに来ていた。そんなことは辞めてくれといったが、長男は辞めなかったので「お母さん達に言ってやる」といって女の子達が私達のいる部屋へ移動しようとした時だった。「辞めて!」と長男。彼女らは行こうとする。それをやめさせようと近くににあったものを投げた。それが子供用のプラスチックのいすだった。誰かを狙ったわけではなかったが、1人の女の子の目にあたってしまったのだった。
後で電話をかけてその怪我の状態を聞き、何度も誤った。その子のお母さんもある程度息子の事は知っていたので、「息子さんのことはきいているし、大丈夫だから、このことが元でつきあいをやめようなんておもわないでね。」と優しい言葉をかけてくださった。
その言葉で私は愚かにも安心してしまったのだ。
休みを挟んで次の週の登校時、日本人学校のバス停でのこと、その女の子の目の周りがあざになっていたのにきづいた。
「こんなになっていたなんて・・・。」私は配慮が完全にかけていた。自分と息子の気持ちを立て直す事にせいいっぱいだったのは言い訳にすぎない。
彼女の母親は長男のことを気にしていた。なぜなら長男は帰国の事を考えて現地校から日本人学校に編入させようとしていた時だったのだ。次の週に日本人学校に1週間のトライアルがきまっていた。「いつもあんなふうになるんじゃないんでしょ?・・・身体も大きいし、力もあるしね・・・。」
次の日登校時には主人と一緒なって誤った。でもそれではすまない気持ちだったので土曜日の休日、相手方のご主人にもきちんと謝ろうと菓子折りをもって家族で誤りに言った。
最初、相手のご主人がでた。
「お気持ちはわかりましたから。」と何回もいうだけだった。
「こんな菓子折りひとつでゆるしてもらおうなんて思っていません。本当にOOちゃんには悪い事をしたと思って。すみませんでした。」
何回もそんなやり取りがあってから、そこで母親がでてきた。
「あの時私はあなたにああいったけど・・・あの子の目のあざ、もっとひどかったのよ。あなたはその時の事、知らないでしょ。もっとOOの事気にしてほしかったし、来るんだったらもっと早くきてほしかった。もうその間に私の気持ちは変わってしまった。あなたのような人とはもうつきあえない。」菓子折りももらってもらえなかった。
あとはどんな風に家に帰ったか良く覚えてない。
相手の言っている事は当然だ。自分の愛するわが子が怪我をさせられたのだから。私に配慮がかけていたのだから。
でも誤解してほしくなかった。乱暴な子だと。
長男は本当は優しい子だ。何かがあったときの判断が他のこのようにできないのだ。
次の週の日本人学校のトライアルが始まった。同じバス停。その子と同じバスにのる。バス停で彼女の姿を見るたびに心臓がぎゅっとつかまれる思いがした。彼女は長男をどんな目で見ているんだろう。他の人にどんな風に伝えているんだろう。ぞっとした。
なぜか長男の日本人学校の編入は日本人学校側から断られた。
この事件が絡んでいたのか、以前トラブルがあった日本人学校のセラピストが関わっているからなのかわからないが・・・。日本人学校側の言い分は「何かあったときの対応に責任がもてないから」であった。
長男は自然の大好きな虫も殺さないで逃がすようなやさしい子だ。そのときは衝動性があったが理由がなければパニックは起こさない子なのだ。パニックを起こして後悔する時長男は自傷行為に走る。頭を殴る、壁に頭をたたきつける、ものすごい引っかき傷をつける。現地校のサイコロジストが自殺を心配するほどだったのだ。
発達障碍の子どもは社会的な行動のトレーニングなどで成長できる。こんな時どうするかちゃんと考える力もつけられるのだ。コントロールすることだってできるようになる。どうか決め付けないでほしい。感じ方が他の子より違うだけ。繊細なだけ。すぐにキレる子ときめつけなでほしい!。