風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

トイカケ

2008-09-30 23:14:29 | 長男のこと
昨日のことなんかなんでもなかったかのように笑ったり、パソコンしたり、音楽聴いたり・・・。

だけど心は傷ついているに違いない。

ひどい事、たくさん言ったから。




例の2,000文字のレポート課題。しかも今回は6項目。しかも「手書き」でという条件つき。そしてテキストがない。

書く事が苦手な長男。彼には書字障害がある。

期日を過ぎて先生にそくされてやっと2項目のレポートをしあげる。

「後4つ、残りは後で提出しますって自分で言ったんでしょ?1週間あるんだからすこしずつやるんだよ。」

「わかってる」

なかなかやらず。。。やっと取り組み始めたと思ったら「こんなの無理だよ、できないよ。」イライラし始めた。ものにあたる。

おまけに明日は休みだから明日やるという。

「明日、本当に休校になってるの?」

「・・・・・・・・・。」

本当にうそのつけない奴だ。


「宿題をするのに学校を休むなんて聞いた事がない!絶対だめ!」

私は仕事に行く時間が迫っていたので余計にイライラしてしまった。長男にすぐ学校に行くように言い、仕事にいった。

それから半日仕事を終えて家に帰ると長男がいる。なんで?

結局、奴は休んだのだ・・・・。


宿題のために学校やすむなんて! 当然怒る私。
休み時間は十分とっているのにまだ息抜きに外出しようとする長男。

「これ以上休みなんて要らない!自分でやるって言うからには自分の言葉に責任取れ!

「何も出来ないくせにでかい顔するんじゃない!」

しかし次の瞬間もっと怒りがこみ上げてきた。。。


長男の腕、包丁で切った後が20箇所くらいあったのだ。レポートがなかなかできず、イライラして自分を傷つけたのだ。

「何やってるの!!!」

逆上した。。。その傷を見て同情よりも無性に腹が立ってしまった。


でていけ!死ね!バカ!ありとあらゆる暴言を吐いた。。。。。

マシンガンのように攻める私にチンピラのような口ぶりで向ってくる長男。
レポート作成を強要しようとする私に泣いて抵抗する長男。まるで子どもだ。5歳児くらいの。。。


疲れた。。。。。きっとお互いに。。。。。
何でこうなる? いつもこんな繰り返しじゃないか!




なぜ?
なぜ?私なんですか!

こんな力のない私にこの子どもが与えられたんですか!
私には育てる自信がない。

私はこの子を愛したいのに愛せません。

私はこんな自分が愛せません。

理解したくても出来ません。もうどうしたらいいのかわかりません。


こんな時、神様に無性に問いかけてみたくなるのだ。


「なぜ?私なのですか?」と。















山田洋次監督の学校シリーズ

2008-09-26 15:27:09 | 発達障害・アスペルガー症候群
NHKのBS2で山田洋次監督の学校シリーズ1~4が放映していた。

4話全部見ようと思ったのに、忘れていたり、録画し忘れたりで2話と3話しか見られなかった。

1話、夜間学校
2話、養護学校
3話、職業訓練学校
4話、不登校の子どもが旅をしながら自分を見つめなおし、自立していく話。

3話はリストラや様々な事情により職業訓練校に集まった人々の友情の話。大竹忍が自閉症(カナータイプ)の息子を女で一つで育てながら勉強するんだけど、親としての気持が痛いほどわかる。新聞配達で迷惑をかけた家を1軒、1軒、謝って歩くんだけど自閉症を理解しない人から「独り言を辞められないのか、施設に入れれば」といわれ悔しくて大竹忍が雨の中泣くんだよね。一緒になって泣いちゃったよ。後半で乳がんだとわかるんだけど、すごく切なかった。


2話は養護学校の教師と生徒の話。生徒を取り巻く中での差別や偏見が良く出ていた。特に就労実習場所で吉岡秀隆ふんする高志に仕事を教える人々。
障碍を理解していないとこうなるっていういい例だ。

高志は見た目には障碍が在るようには見えない。不器用さ、ストレートなものの言い方、自分の気持をうまくいえない、パニックになるところからアスペルガーか高機能自閉症なのかなという印象を受ける。

職場の人間は親切にゆっくりという話し方ではない。
絶えずせっつくような「何やってんだよ。」「これじゃだめだよ」「こうだよ、こう」だから高志はあせってしまうのだ。

薬を飲んでいれば「その薬飲めば頭が良くなるのかな。」

また、その職場の社長は、「先生がこの子についてよい事ばかり書かれてるんでそう思っていたけど、実際には・・・反抗したり、トラブルばかりだよ。」

見ていて、長男は大丈夫かなぁと心配になってしまった。

特に高志の言葉とホテルの調理場で働く先輩の言葉はは胸につきささる。

高志:「俺、もっとバカだった方がよかったな。だってわかるんだ、自分でも。バカだからなかなか仕事が覚えられなくて、計算も間違ってばかりいて、みんなが俺のことバカにするのがわかるんだよ。先生、祐矢の方がいいよ。自分がバカだってわからないんだから」

(この後、先生にその言い方は祐矢を侮辱してる言い方だぞって怒られるんだけど・・・。)


先輩:「面白いか、面白くないかなんて、考えたことないよ。僕はここに就職できて恵まれているんだから、そんな風に考えちゃいけないじゃないのかな。嫌なこともあるけれど、我慢しなくちゃいけないんだ。ただ、高志も俺と同じ障害があるからよくわかると思うけど、時々我慢できなくてパニック状態になるだろう、あれが嫌だな。辛いことをじっと我慢できないって本当情けないと思う。」

こういうのあったな、長男も。
自分の感情をコントロールできなくてパニック状態になった後、それを許せなくて自分の頭を壁にぶつけたりこぶしで叩いたり、両腕を引っかいた。
本人が一番辛い。


養護学校の先生方は暖かい。こんな風に接する事ができればいいのにと思うけど母親はだめだな。いや、私だけかな。

西田敏行扮する先生が、日本の障碍児教育を嘆いて言う言葉。

「あの子たちを普通の子供たちから切り放して特別扱いすることに問題があるんだよ。何故なんだよ。あの子たちが普通高校にいちゃ邪魔なのか?あんな天使みたいな子供たちから学ぶことは沢山あるはずなんだよ」

泣かせる・・・・・。
こういう先生や大人たちがもっとたくさんいていいはずなんだよ・・・・。

でも現実はきびしいよね。

障害者就労の講演会で障害者雇用している会社の社長がこういっていた。「こちらも慈善事業やっているわけではないんです。だから利益につながらなければ困る。あなた方も(親たちに向って)人ばかり当てにしないで何とかしようと考えてみたらどうですか?」

言いたい事は解るけど。。。親たちがそんなホイホイ会社を立ち上げられますか?なんとも上から目線の高慢な態度だなと思った。だから映画の社長とダブって見えた。

もちろん障害者雇用に積極的に取り込んでいる会社もあれば、支援する団体もあるけど。。。

2話は特に心に残ったし、考えさせられた。
この話は特に見てもらいたいな。




従姉妹が浅見光彦シリーズ「箱庭」にでました!

2008-09-20 00:59:36 | 映画・演劇
今回は老舗料亭の仲居の役でしたね~。


お姉ちゃん(私は彼女の事を香読んでいる)、いつも何の役だか教えてくれないので、もうどきどきしちゃったよ。


今度の役、台詞もたくさんあったし、今までの役よりも出演時間が長かったよ!

なんだかわたしまでうれしいよぉ!

しかし、「箱庭」って心理療法の1つだけど、なんだかドラマにあまり関係なかったみたいって感じたのは私だけ?

従姉妹が浅見光彦シリーズにでます!

2008-09-19 18:44:25 | 映画・演劇
またまた、従姉妹が今晩放映の浅見光彦シリーズ「箱庭」にでるなりよ!

といっても何の役だかわからん。

前回の月曜サスペンスではホストに入れ込んでる家政婦役で殺される役だったからな。

今回は何の役なんだか。いつも違う顔を見せてくれるので楽しみ。

この顔です。宜しくね!


演劇ー塩狩峠

2008-09-14 23:52:07 | 映画・演劇
その入り口はどこもかしこも真っ黒でまるで別世界への入り口かと・・・・。

これが今日行った小劇場「新生館スタジオ」(東京・板橋区中板橋)のファーストインプレッションである。

劇団は俳優であり演出家、ゴスペル音楽院で演劇の講師でもある西田先生ひきいるキリスト教伝道劇団。

前回のゴスペル音楽院の課題で演劇を勉強したばかりだった。チラシの裏を見たらなんと西田先生のお顔がのっているではないか!是非見に行きたいと思った。なぜなら西田先生の1人芝居「ダミアン神父の生涯」を見て、いたく感動したからである。


1人で見に行こうと思ったら思いがけなく次男が「いいなー。」というので礼拝後、次男と見に行く事になった。


今日上演されたのは三浦綾子作「塩狩峠」、井上ひさし作「父と暮らせば」の2本立てであった。

「父と暮らせば」は2人劇、とてもよかった。このレビューはいつかかきたい。

今回は塩狩峠だけ。

塩狩峠は北海道の宗谷本線、旭川と士別市の間あたりに位置している。

私の父は士別出身なのだが私は士別に一度もいったことがない。だから塩狩峠の位置も三浦綾子著の「塩狩峠」を読んで、父の故郷のそばにあった事を初めて知ったのだった。



明治42年2月28日、この塩狩峠の区間に差し掛かった汽車の客車最後尾の連結器が外れて客車が暴走しかけたところ、当時鉄道院(国鉄の前身)職員でありキリスト教徒であった長野政雄さんが乗客の命を救うため自らの身体を列車に投げ客車の下敷きとなったという事故が起こった。

この実話を元に三浦綾子が執筆したのが小説「塩狩峠」だ。のちにこの作品は、松竹(監督:中村登、主演:中野誠也)で映画化もされている。

この物語を知っている方なら場面がたくさんある事はお分かりだろう。それに汽車が登場する。この場面設定をどうするのかとても興味があった。先日「赤毛のアン」のミュージカルで原作がいじられて1場面にいくつものエピソードをいれていたり、場面そのものが変えられていたりでとてもがっかりした事があったからだ。

劇が始まってびっくりした。なぜか。
舞台装飾も何もなく、ただパイプいすが6つ、俳優さんのぶんだけおいてあるのだ。さて、これからどんな風に始まるのだろう。もっとワクワクしていた。

舞台は朗読をとりいれておこなわれた。
なるほど、これだったら原作の良さはそのままである。俳優さんは台詞のところだけそれも何役もかけもちで演じる。

ところどころきれいな音楽が流れ、静かに劇は進行する。

主人公が友達と再会したとき妹の富士子に惹かれるシーン。

主人公の家庭の背景や上司の娘との縁談、生まれつき足がわるく結核で脊椎カリエスになってしまった富士子と生涯を共にしようと決心するところ。

主人公の誠実な人柄。

大のキリスト教嫌いだった主人公が路上での説教を聴いてキリストに倣いたいとおもうところ。

罪を犯した同僚のよき隣人になろうと決心し、実行するが同僚は悪口をはき、主人公を受け入れない。その同僚を憎んでしまう主人公。

同僚に対し、高慢であったこと、自分にも罪がある事がわかり悔い改めて信仰告白をする。

しかし同僚は彼を冷笑して偽善者とよぶ。

洗礼を受け、キリスト者になった主人公は神と人のために誠実に生きていく。

そして主人公は富士子との結納に向う途中この列車事故が起こってしまう。

物語はクライマックスである。私を含む観客達は舞台から目が話せない。
ナレーション、俳優、それぞれがものすごい熱演なのだ。何も舞台装飾がないのに汽車が見える。乗客が恐怖におののいているのがわかる。

そして・・・・・主人公は自分の身を線路に投げ出して暴走をくいとめる。

主人公の生き様を目のあたりにした、いつも彼を冷笑していた同僚はこのときから変わり始める。

富士子、友人、彼らの母、の嘆き、悲し身、そして終焉。




本を読んだ時も泣いてしまったが、それとはまた違った感動があって泣いてしまった。

隣を見ると次男がなんと次男が泣いているではないか!泣いているのがわからないように目をこすっている。だから気付かないふりをした。

今回の劇を見て改めて信仰に生きるという事を考えさせられた。

私の信仰はなんと生ぬるい信仰なのだろう。日常においての罪、もう一度悔い改めさせられた。


次男はこの劇を通して何を思ったのだろう。
初めは行かないといっていた次男が行きたいと言い出したのだ。神様のご計画があるのだろう。いつかきっと芽を出すはずだ。

このような機会が与えられた事、を主に感謝した。

私も亡くなった長野さんのように主の道をしっかりと歩けるように祈ろうと思う。


もしも、観たい人がいらしたら・・・・・・。

「塩狩峠」の上演予定

10月26日・・・1:30PM  新宿西教会アガペイン公演  無料


是非行ってみてね。!









久しぶりのトールペイント

2008-09-10 21:54:31 | 趣味・手芸作品
久しぶりにトールペイントをやってみた。
まずは猫型にきってある木にアルバちゃんをモデルにペイント。



やっぱ久しぶりだからねぇ~。shadeなんてへたくそ~!

また小箱なんかにもペイントしてみました。
バラをあしらって、ステインをかけ、アンティーク風の小箱です。



猫の置物とキャンドル立て、写真立てです。




こんな作品でもせっかく作ったんだからとBOX SHOP においてしまうのはせこい性格のゆえ。。。。。

長男の課題

2008-09-10 00:59:28 | 長男のこと
落ち込み・・・・。

また怒っちゃったなぁ~。長男のこと。。。


というのも長男、たくさんの課題をかかえていた。

早く取り掛かればいいのに期限のぎりぎりまで何もしないんだ。それでもまだいいほうで提出の2日前にやっと取り掛かった。と思ったら、「お母さんわからない」。

いつもなら「ほっといてくれ」とか「ちゃんとやるから部屋に入ってくるな」とか言うくせに、こういうときだけ依頼心の強い18歳。

今回の課題は長男の最も苦手とすることだから無理もない。生態学の「1単元につき2,000字以上5,000字以内にまとめよ」というレポートを4つも仕上げなければならなかったのだ。

そこで出た言葉は、「お母~さ~ん、「まとめる」ってどういうこと?」だった。

!!![まとめる]って言葉自体がクエスチョンマークだったなんて!

普段まとめるなんて言葉、普通に使っているからここでまとめるという事を説明するとなるとなんだか考え込んでしまう。

「う~ん、だからさ、その単元の内容を読んで大事だと思うところを抜き出して書けばいいんじゃない。そこに自分の意見を入れればいいんじゃない。今までのレポートだってよくできていたじゃない。」

「今度のはわけが違うんだ。」


私もわけが解らない。もともと依頼心の強い子だから、すぐ教えるより自立を見据えて少し自分で考える練習をしたほうがいいのかとも思う。しかし、長男、解らず、しばらくたってから、「やっぱりわかんない、どうしたらいいんだろうお母さん。」

これはあまったれてるのか?!そこでちょっと突き放す。「もう18歳なんだから自分の力で出来なくちゃだめだよ。」

「あ~わかんない!」と長男、もがき苦しむ。
頭をかきむしったり、物に八つ当たりしたり、その行動がなんだか私に対してのあてつけのような感じに見えたのでイライラがだんだん怒りになっていった。

「本当にわかんないんだよ!」
「学校で習ったところなんだから出来るよ!お母さんに生態学なんて聞いたってわかんないからね!」

ここで長男が言わんとしている課題のやり方を私がまったく理解していない事に気がついた。今までのやり方は長男の好きな分野について考えをレポートにまとめるものだったが、今回のは教科書をただたんに、まとめなさいというもの。

ここで父親参戦。「要点を抜き出してどんどん書けばいいんだよ。教えてやろうか?」

ダンナに対して反抗期の長男。「いい。」と拒否。

でもこの一見かんたんそうに見える作業が長男には難しい。森林破壊などに関して自分なりの意見を述べるのは好きだが、好きではないこの分野の教科書の要点をまとめろといわれても何もでてこないようなのだ。

仕方ないのでここで助け舟を出し、で出しの言葉をこんな感じではじめたらといって見る。

それでも一向に作業は進まず。どんどん時間は過ぎていき、また「解らない」が始まった。「例えば、OOOについては・・・・・また、とかそれからとかOOで在るとかつなげていけばいいんじゃない。」

「その書き方は好きじゃない。」

私も我慢の限界。「もう~~~~~!この太い字のところが大事なところなの!ここを説明してる文をぬきだしてかけばいいのよ!」

とつぜん切れる私に寝ていたダンナがびっくりしておきてくる。 
事情を説明すると今度はダンナが長男を攻めるような事を言い出す。しばらく長男
とダンナの言い合い。たまらず「もういい加減にしてよ!パパは口ばっかりじゃなくて実際に文を作って見せてよ。」見たいな事をまくし立てていたと思う。長男はびっくりしてというより大きな音や声に敏感なのでうるさくてたまらないというように耳を押さえながら

「お母さん、うるさい!もう解ったから、気持を切り替えたから。」

まくし立ててぜいぜい言っている私を横に、長男は本当にどんどんとやってしまうのでびっくりした。

気持切り替えられるじゃないの。。。
じゃあ今までのは騒ぎはナンだったわけ???

結局四苦八苦しながらも徹夜して課題を仕上げた長男。
達成感で顔が輝いている。

「頑張ったじゃん。えらい。えらい。」

「うん、実習から帰ってきたらOO先生のレポートがあるんだ。」

「・・・・・・。」


また同じような事の繰り返しかなぁ。
これらの課題に耐える力をつけるのがこれからの長男の課題。

私は怒りを我慢して見守る事が課題かなぁ。だって結局怒りって自分の希望にそぐわない事、思い通りにいかない事が起こるとでてくるじゃない。?



ぶち切れない様にしなければなぁ。。。。
ふう・・・・・・・。