2020年の夏期五輪が東京に決まったが、
日曜朝7時30分からの日テレ「シューイチ」で、
キャスターの笛吹雅子女史が、サマランチ・ジュニアのことを、
「サラマンチ」「サラマンチ」と言ってたのがいちばんウケた。こういう
妙齢のインテリ美人が「間違えてる」というのは、
ブサイクで拙脳なる私のようなキモイ屈折したおっさんの
プチ・サディスティックな性根を少しく刺激するものである。
かつて、テレ朝の竹内由恵アナが、
ローマで古橋廣之進が客死した訃報を
「トホウ」と伝えたトホホホホウな物知らずよりははるかにマシだが。
今年の2月にご尊父を白血病で亡くしたばかりの
高円宮妃殿下のフランス語と英語のスピーチは感動的だった。
故高円宮殿下はかつて、妃殿下に英語で、
"Will you marry me?"
とプロポウズされた。ちなみに、
箸も持てず、「一汁三菜」を「いちじるさんさい」と言い、
英語も話せないくせに歌詞に英語を使いたがる無教養な、
イタリア語のスラングで「女性器」を、
スペイン語で「酩酊状態のアタマ(=阿呆)」「尾長猿(英語でも)」、
を意味する語をペンネイムにしてる"作詞家"のような
"Would you marry me?"
では、親密な間柄の相手に言うのは間違いである。ともあれ、
妻を最近に脳腫瘍で亡くした都知事も、
慣れない英語で努力したようだった。
「トキョー」
とすっとぼけた顔で発表したIOC会長のジャック・ロゲは、
ベルギーの整形外科医あがりの貴族である。ところで、
堀北真希女史が主演したNHK朝の連ドラの
「梅ちゃん先生」はゲゲゲの外科医ではなく、内科を専攻した。
ここ最近のヒットしたNHK朝の連ドラは、
ジェジェジェのアイドル、レレレのおじさん、ゲゲゲの女房、
などである。が、
ゲゲゲの下手人、のようなものは制作されるはずもない。
西洋絵画界における
Michelangelo Merisi da Caravaggio
(ミケラーンジェロ・メリーズィ・ダ・カラヴァーッジョ、1571-1610)
は放蕩のあげくに殺人を犯したのだが、
クラ音界に名を残す
Carlo Gesualdo(カルロ・ジェズワルド、1566-1613)
は、日本では秀吉が北条の小田原を攻めおとし、
家康を関東に移封させた1590年の10月16日に、
美貌の妻が別の貴族と不貞を重ねてたことから
その二人がイタシテるところに乗り込み、現場をおさえた。
「不貞をはたらくたぁ、おめぇも、ふてぇ女よ」
とは見得をきったりはしなかったかもしれないが、
そのまま剣でズタズタに斬り殺し(従僕にさせ)た。そして、
宮殿の前に二つの遺体を晒して民衆への見せしめとしたのである。
ジェズワルドは南イタリアのVenosa(ヴェノーサ)を領地としてた
家に生まれた貴族である。だから、
今日的にいえば刑法で裁かれなかった。が、
民事的あるいは私刑的な追求・報復を避けて、
フェラーラに逃れた。そこで、
フェラーラ大公の姪と再婚した。が、
領地に戻ってからはこの妻へのDVから別居状態となった。
生来の粗暴体質に加え、先妻の不貞で女性不信に陥ったのである。
晩年は孤独であり、自分を鞭打たせるためだけの役の
使用人を雇ってたという。
その性格に加え、職業作曲家ではなかったこともあり、
その作風は時代的な制約に対して"前衛的"だった。
ヴィヴァルディやバッハより100年以上も前の人である。
半音階進行や後世的な表現で言う不協和音を多用した。
これにはやはり、裏切りを許せない性格だったことが、
大きく関わってるのだろう。が、
自らを鞭打つ毎日によってか、
晩年にはずいぶんと"角が取れた"作風になってる。
ジェズワルドは粗暴だったのかもしれないが、
妻が不貞をはたらいた、という素因を作らなければ、
殺人は犯さなかっただろう。日本では
江戸時代が始まってすでに10年が経過した1613年、
不貞をはたらいた妻との最初の子であるエマヌエーレが死んだ3週間後、
アヴェッリーノのジェズワルド城で孤独の中、死んだという。ちなみに、
ジェズワルドにDVを受けてた後妻に殺された、という説もあるようである。
(晩年の1611年の作品である6声の
"Tenebrae Responsoria(テネブレ・レスポンソリア=応答朝課)
Sabbato Sancto(サバトー・サーンクトー=聖土曜日の)"
の最終曲である第9曲、
"Sepulto Domino(セプルト・ドミノ=主は埋められ給いぬ)"
を、金管アンサンブルにアレンジしたものを
https://soundcloud.com/kamomenoiwao-1/gesualdo-kamomeno-iwao-sabbato
にアップしておきました)
日曜朝7時30分からの日テレ「シューイチ」で、
キャスターの笛吹雅子女史が、サマランチ・ジュニアのことを、
「サラマンチ」「サラマンチ」と言ってたのがいちばんウケた。こういう
妙齢のインテリ美人が「間違えてる」というのは、
ブサイクで拙脳なる私のようなキモイ屈折したおっさんの
プチ・サディスティックな性根を少しく刺激するものである。
かつて、テレ朝の竹内由恵アナが、
ローマで古橋廣之進が客死した訃報を
「トホウ」と伝えたトホホホホウな物知らずよりははるかにマシだが。
今年の2月にご尊父を白血病で亡くしたばかりの
高円宮妃殿下のフランス語と英語のスピーチは感動的だった。
故高円宮殿下はかつて、妃殿下に英語で、
"Will you marry me?"
とプロポウズされた。ちなみに、
箸も持てず、「一汁三菜」を「いちじるさんさい」と言い、
英語も話せないくせに歌詞に英語を使いたがる無教養な、
イタリア語のスラングで「女性器」を、
スペイン語で「酩酊状態のアタマ(=阿呆)」「尾長猿(英語でも)」、
を意味する語をペンネイムにしてる"作詞家"のような
"Would you marry me?"
では、親密な間柄の相手に言うのは間違いである。ともあれ、
妻を最近に脳腫瘍で亡くした都知事も、
慣れない英語で努力したようだった。
「トキョー」
とすっとぼけた顔で発表したIOC会長のジャック・ロゲは、
ベルギーの整形外科医あがりの貴族である。ところで、
堀北真希女史が主演したNHK朝の連ドラの
「梅ちゃん先生」はゲゲゲの外科医ではなく、内科を専攻した。
ここ最近のヒットしたNHK朝の連ドラは、
ジェジェジェのアイドル、レレレのおじさん、ゲゲゲの女房、
などである。が、
ゲゲゲの下手人、のようなものは制作されるはずもない。
西洋絵画界における
Michelangelo Merisi da Caravaggio
(ミケラーンジェロ・メリーズィ・ダ・カラヴァーッジョ、1571-1610)
は放蕩のあげくに殺人を犯したのだが、
クラ音界に名を残す
Carlo Gesualdo(カルロ・ジェズワルド、1566-1613)
は、日本では秀吉が北条の小田原を攻めおとし、
家康を関東に移封させた1590年の10月16日に、
美貌の妻が別の貴族と不貞を重ねてたことから
その二人がイタシテるところに乗り込み、現場をおさえた。
「不貞をはたらくたぁ、おめぇも、ふてぇ女よ」
とは見得をきったりはしなかったかもしれないが、
そのまま剣でズタズタに斬り殺し(従僕にさせ)た。そして、
宮殿の前に二つの遺体を晒して民衆への見せしめとしたのである。
ジェズワルドは南イタリアのVenosa(ヴェノーサ)を領地としてた
家に生まれた貴族である。だから、
今日的にいえば刑法で裁かれなかった。が、
民事的あるいは私刑的な追求・報復を避けて、
フェラーラに逃れた。そこで、
フェラーラ大公の姪と再婚した。が、
領地に戻ってからはこの妻へのDVから別居状態となった。
生来の粗暴体質に加え、先妻の不貞で女性不信に陥ったのである。
晩年は孤独であり、自分を鞭打たせるためだけの役の
使用人を雇ってたという。
その性格に加え、職業作曲家ではなかったこともあり、
その作風は時代的な制約に対して"前衛的"だった。
ヴィヴァルディやバッハより100年以上も前の人である。
半音階進行や後世的な表現で言う不協和音を多用した。
これにはやはり、裏切りを許せない性格だったことが、
大きく関わってるのだろう。が、
自らを鞭打つ毎日によってか、
晩年にはずいぶんと"角が取れた"作風になってる。
ジェズワルドは粗暴だったのかもしれないが、
妻が不貞をはたらいた、という素因を作らなければ、
殺人は犯さなかっただろう。日本では
江戸時代が始まってすでに10年が経過した1613年、
不貞をはたらいた妻との最初の子であるエマヌエーレが死んだ3週間後、
アヴェッリーノのジェズワルド城で孤独の中、死んだという。ちなみに、
ジェズワルドにDVを受けてた後妻に殺された、という説もあるようである。
(晩年の1611年の作品である6声の
"Tenebrae Responsoria(テネブレ・レスポンソリア=応答朝課)
Sabbato Sancto(サバトー・サーンクトー=聖土曜日の)"
の最終曲である第9曲、
"Sepulto Domino(セプルト・ドミノ=主は埋められ給いぬ)"
を、金管アンサンブルにアレンジしたものを
https://soundcloud.com/kamomenoiwao-1/gesualdo-kamomeno-iwao-sabbato
にアップしておきました)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます