バラの丘からバラの谷へ...
その後は、散策の森へと進んで休憩です
強い陽射しのバラ園から、ほんの少しだけ
奥に入ると、涼しい木陰にベンチがあります
ベンチとベンチの間隔は程よく離れていて
静かなひと時を、のんびりと過ごせる
私のお気に入りの場所です
汗を拭いて、日焼け止めを再チェックしてから
持参したランチとお茶で一休みして
バラ園散策のプランも再検討します
(以前、UV対策を忘れてひどい目にあったことがあるのです)
1,000品種、7,000株の薔薇たちですから
どこから見て行くか、毎回迷うところです
でも、いろいろ考えてみるのも楽しみのうちですね
リフレッシュ効果のお陰で元気が出てきたところで、再スタートです
メインの庭園へとゆるやかに下っていきます
まずは、しっとりとした風情のしのぶれど
この「しのぶれど」の名札を見つけると
ほとんどの女性たちは...
「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は...」と
つい囁いてしまうようです
そう、まさに忍ぶ恋心そのとおりのイメージです
゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+薔薇の園2010 * 23 * しのぶれど * +.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜
しのぶれど 2006年日本・京成バラ園芸作出 比較的新しい品種ですが 女性に圧倒的な人気です | |
茎が細くしなやかなので 風に揺れると、はかなげな雰囲気です 揺れ続けているので 撮影のタイミングをキャッチするのは 至難の業ですが | |
あれこれ私が語るより...
「京成バラ園カタログ」から抜粋させていただきますね
『青みを帯びた淡い藤色の奥ゆかしい花色・花形で、
「和」の雰囲気を感じさせるバラです。
花名は平兼盛の和歌
~しのぶれど 色に出でにけり わが恋は~の中の
忍ぶ恋心をイメージしています。
忍んでも内側からあふれ出てしまい、
人の知るところとなる恋心のように、
あふれでる美しさで人の心をつかむバラです。
1房に中大輪の4~5輪の花を付け、
春は花が株全体を覆います。』
いかがでしょう、さすがに納得のいく解説ですね
あふれでる美しさで...
私の心もしっかりとつかまれています
京成バラ園のサイトです:6月13日(日)までローズフェスティバル開催中です
京成バラ園の中の「散策の森」の記事は、こちらです
小倉百人一首の中の平兼盛の和歌について:ご興味おありの方はどうぞ
雨模様の1日でした
さまざまな試行錯誤で生まれた作品なのでしょうね。
出来上がった作品から名前をイメージするのでしょうが、
納得してしまいます。
Passyさんの画像からも十分堪能させていただきました。
この言葉が薔薇の褒め言葉になるのは
きっと世界中で日本だけではないでしょうか
和の心、侘び寂びの世界観が
今ではいろいろな国で理解されているようですから
いつの日にか、アメリカやフランスやイギリスにも
奥ゆかしい美しさの薔薇が
誕生するのかもしれませんね
毎年生まれる薔薇たちの陰に
多くの人たちの創意工夫とご苦労が
あるのでしょうが
私たちは、感謝しつつ
楽しみに待たせていただきましょうか