peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヤシャブシ(夜叉五倍子)

2007年07月09日 | Weblog
一関市厳美町祭畤のヤシャブシ(夜叉五倍子)
 2007年6月24日



2007年6/24(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の
自然観察会が行われた一関市厳美町祭畤(まつるべ)地区の国有林
で「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」の果穂を見つけました。
 杉を伐採した後、保水力を良くするためにブナなど周辺に自生する
樹木を植えているということでした。このヤシャブシも植えられたも
のかもしれないとのことです。





ヤシャブシ(夜叉五倍子)カバノキ科 ハンノキ属
Alnusfirma
山地に生える落葉高木で、高さは10~15mになる。砂防・緑化樹として
植えられる。果穂は染料に利用される。

葉は互生し、長さ5~10cmの狭卵形で、側脈は13~17対ある。花期は3~
4月。雌雄同株で、花はハンノキの仲間と似ているが、ハンノキは雄花穂
に柄があるのに対し、ヤシャブシの仲間は雄花穂に柄があるのに対し、ヤ
シャブシの仲間は雄花穂には柄がないのが特徴。
分布:本州(福島県以西の太平洋側)~九州

タニギキョウ(谷桔梗)

2007年07月09日 | Weblog
一関市厳美町真湯のタニギキョウ(谷桔梗)
 2007年6月24日


2007年6/24(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の
自然観察会で、一関市厳美町真湯地区の「巨木の森」の「森林浴コー
ス」を歩きました。道のすぐ脇に今にも咲きそうな蕾をつけた「タニ
ギキョウ(谷桔梗)」を見つけました。
名前からは谷間の絶壁に咲くイワギキョウのような花を思い浮かべ
ますが、キキョウのイメージは全然なく、全体の感じでは平地のハコ
ベに似ています。小さな白い花で見栄えのする花ではなく、やや湿潤
な樹下の日陰にひっそりと咲いている弱々しい感じの花です。

タニギキョウ(谷桔梗)キキョウ科 タニギキョウ属
Peracarpa camosa var.circaeoides
山地~亜高山の林内の湿った所に生える小形の多年草。谷や沢など
に多いのでこの名があるという。

地下茎は枝分かれして長く延び、その先に高さ5~15cmの細い茎が
立ちあがる。葉は数枚互生し、長さ1~2cmの卵形~卵円形で、縁に
は鋸歯があり、質は軟らかで長い柄がある。

5~8月、茎の先や葉の「つけ根から細い花柄を伸ばし、直径1cmほど
の小さな鐘形の花を上向きに開く。花は白色またはわずかに淡紫色を
帯び、花冠は深く5裂する。分布:北海道~九州