2014(平成26)年1月17日(金)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。山も野原も雪で真っ白になっているのに、この花卉センターの中には様々な花が沢山咲いていました。
花きセンターの管理棟・展示室では、今年度栽培したシクラメンが30鉢ほど展示されていました。その中に「夏越ししたシクラメン」という名札をつけた見事なシクラメンがありました。
シクラメン サクラソウ科 シクラメン属 Cyclamen:地中海沿岸から中近東にかけて、約19種が分布する塊茎をもつ多年草。シクラメン C.persicum:葉は根出し、長柄をもつ心臓形または円形をなす。葉の表面は斑紋、葉縁には葉牙がある。花は長い花柄の頂部に単生し、受精すると花柄が螺旋状に巻く。萼片は5、花冠は5裂、雄しべは花冠基部に合着し短い。雌しべは1で細い。果実は蒴果で、成熟すると先端から裂開する。園芸品種は、エーゲ海沿岸に分布する本種を起源としている。新品種の育成は1731年にイギリスに導入され、大輪系のギガンテウムcv.Giganteum(1894年)とサーモン・クイーンcv.Salmon Queen(1894年)が発表されてから急速に活発になり、1900年代初めは様々な花形をした品種が発表され、今日の品種の基礎が築かれた。現在では、ほとんどの品種がF1化されている。また種子繁殖が行われているために、一部の品種では形質の変異が問題となり、組織培養苗で扱われている。園芸品種には、中輪から大輪の普通種と小輪のミニ種とがあり、育成者の命名により、タス系、パステル系、作曲家シリーズ、ピッコロ系など多くの系統がある。[栽培]一般の栽培では、10月から2、3月に播種し、鉢植えを繰り返して秋から冬に咲かせる。夏の高温には弱いため、高冷地に避暑する(山あげ栽培)場合もある。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]