シュウカイドウ(秋海棠)シュウカイドウ科 ベゴニア(シュウカイドウ)属 Begonia evansiana
中国中南部からマレー半島原産の多年草。日本には江戸時代初期に入ったといわれる。ベゴニアの仲間で唯一、寒さに強く、戸外で越冬する。半日蔭に咲く数少ない花の一つで、やや多湿の傾斜地の半日蔭で、最もよく生育する。野生化して群生しているところもある。草丈は60㎝ほどになる。茎も葉も水分が多く柔らかい。葉は互生し、左右の大きさが違う長いハート形。葉の付け根にはムカゴがつき、晩秋に地面に落ちて新苗をつくる。花期は8~10月。茎の先や葉の付け根に淡紅色の花が垂れ下がって咲く。同じ株に雄花と雌花がつく。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&講談社発行「野の花・街の花」より]