マルメロ と カリン
「マルメロ」と「カリン」は花も果実も似ているため、混同されるこ
とがあります(長野県の諏訪地方では、マルメロも「カリン」と呼ん
でいるそうです)が、、別の植物です。どちらの果実(果物)も生で
は食べられませんが、大変香りが良いので、「香りを楽しむ果物」と
して活用されています。
この画像は、マルメロの果実ですが、バラ科 マルメロ属の落葉果樹で、
中央アジア(トルコ、イラン、イラク地方)が原産。ヨーロッパでは、
きわめて古い沿革を持つ果樹で、ギリシャ、ローマ時代から栽培され
ていたそうです。ヨーロッパ各地への伝播は、イタリアを中心とし、
812年頃にはフランスでかなり栽培されていたそうです。その後、14世
紀後半には、イギリスにおいても一般の人々によく知られた存在にな
っていたようです。
アメリカへは、初期移民のスペイン人、イギリス人、フランス人によ
ってもたらされ、居住区の庭木や家庭果樹とされていたそうです。
日本に渡来したのは、日本植物学年表で寛永11年(1634年)となって
います。この時期長崎に渡来し、マルメロの主産地のひとつである北海
道の大野町へは明治初期と伝えられています。「在来種」「スミルナ」
「かおり」などの品種があります。
名前は、ポルトガル語の「marmelo」に由来するとされています。日本
の主な産地は、長野県、秋田県、青森県、北海道です。ちなみに英語で
は「quince」、フランス語では「coing(コワン)」というそうです。
花言葉は誘惑。マルメロの花は、わずかにピンク色で、開ききると白く
見えます。バラ科のカリンやボケと、とても似ています。
この画像は、カリンの果実ですが、カリンは、バラ科カリン属(またはボケ
属)で、原産地は中国です。日本への渡来時期は不明ですが、マルメ
ロより古い時代に伝わったといわれています。マルメロと異なり、品
種として名前を持つものは無いそうです。
マルメロ と カリン の見分け方
果実では、マルメロの果実の表面には細かい白い毛がありますが、
カリンは無毛です。カリンの果実は楕円形のものが多く、マルメロ
の主な品種はリンゴに近い球形をしています。
花では、カリンの方がやや早く開花し、花弁の色もやや赤味が強い
特徴があります。
葉では、カリンの葉の縁にはギザギザ(鋸歯)がありますが、マル
メロは滑らかです。
樹の大きさでは、カリンの樹はマルメロに比べて大きくなりやすく、
8mほどになることもあります。また、カリンの樹の表面は、マルメ
ロと対照的に樹皮が目立たず、滑らかです。
果実の食べ方は、どちらも果実酒にして香りを楽しんだり、シロッ
プや砂糖、蜂蜜に漬けて柔らかくなった果肉を食べたりします。また、
マルメロ、カリンともにその加工品は、咳や痰を鎮め、喉の調子を整
える効果があるとされています。
「マルメロ」と「カリン」は花も果実も似ているため、混同されるこ
とがあります(長野県の諏訪地方では、マルメロも「カリン」と呼ん
でいるそうです)が、、別の植物です。どちらの果実(果物)も生で
は食べられませんが、大変香りが良いので、「香りを楽しむ果物」と
して活用されています。
この画像は、マルメロの果実ですが、バラ科 マルメロ属の落葉果樹で、
中央アジア(トルコ、イラン、イラク地方)が原産。ヨーロッパでは、
きわめて古い沿革を持つ果樹で、ギリシャ、ローマ時代から栽培され
ていたそうです。ヨーロッパ各地への伝播は、イタリアを中心とし、
812年頃にはフランスでかなり栽培されていたそうです。その後、14世
紀後半には、イギリスにおいても一般の人々によく知られた存在にな
っていたようです。
アメリカへは、初期移民のスペイン人、イギリス人、フランス人によ
ってもたらされ、居住区の庭木や家庭果樹とされていたそうです。
日本に渡来したのは、日本植物学年表で寛永11年(1634年)となって
います。この時期長崎に渡来し、マルメロの主産地のひとつである北海
道の大野町へは明治初期と伝えられています。「在来種」「スミルナ」
「かおり」などの品種があります。
名前は、ポルトガル語の「marmelo」に由来するとされています。日本
の主な産地は、長野県、秋田県、青森県、北海道です。ちなみに英語で
は「quince」、フランス語では「coing(コワン)」というそうです。
花言葉は誘惑。マルメロの花は、わずかにピンク色で、開ききると白く
見えます。バラ科のカリンやボケと、とても似ています。
この画像は、カリンの果実ですが、カリンは、バラ科カリン属(またはボケ
属)で、原産地は中国です。日本への渡来時期は不明ですが、マルメ
ロより古い時代に伝わったといわれています。マルメロと異なり、品
種として名前を持つものは無いそうです。
マルメロ と カリン の見分け方
果実では、マルメロの果実の表面には細かい白い毛がありますが、
カリンは無毛です。カリンの果実は楕円形のものが多く、マルメロ
の主な品種はリンゴに近い球形をしています。
花では、カリンの方がやや早く開花し、花弁の色もやや赤味が強い
特徴があります。
葉では、カリンの葉の縁にはギザギザ(鋸歯)がありますが、マル
メロは滑らかです。
樹の大きさでは、カリンの樹はマルメロに比べて大きくなりやすく、
8mほどになることもあります。また、カリンの樹の表面は、マルメ
ロと対照的に樹皮が目立たず、滑らかです。
果実の食べ方は、どちらも果実酒にして香りを楽しんだり、シロッ
プや砂糖、蜂蜜に漬けて柔らかくなった果肉を食べたりします。また、
マルメロ、カリンともにその加工品は、咳や痰を鎮め、喉の調子を整
える効果があるとされています。
賢治さんもよく目にしていたのでししょうね。
私の住む地域にもあるのかもしれませんが、それこそかりんと思っているかも。
よく観察すると面白いかもそれないですね。
「マルメロ」と聞くと高木恭三さんの詩を思い出します。今年は未だ「マルメロ」にも「カリン」にも未だお目にかかっていませんが、暑さも大分和らいできたので、取材に行ってきたいと思います。