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登山用ストックのゴムカバーを外すのは間違っている。

2012-05-09 01:41:07 | その他
僕は六甲山が大好きである。日曜日にトレッキングをしたが
同じように六甲が好きな方とたまたま出会い、少しいろんな話が出来た。
その時に僕が日ごろ気になる話をしたら、強く賛同してくれたので、
トレッキングをする人に聞いてほしくてここに書きたい。

ストック、特にWストックで歩いている方に言いたい。
ストックの先のゴムカバー外さずにしたままで歩きなさい。

実は僕の所属するクラブで山登りのセミナーをしており、
ストックの使い方でわざわざ外しなさいと教えている。
それは間違っている。

私はお金を払ってまで、受ける気はないので
一度もセミナーを受けたことはない。

ある時、クラブのリーダー的存在の職業が坊さんの人と登ることがあった。
彼はセミナーで教えているクラブの代表である人と僕が
同じ時から山を始めた話を聞いており、その僕がカバーをしているのを見て、
「長年、山を登っているのにそんなことも知らないのか」
「カバーを外さないで使って意味ないだろう」
と馬鹿にしながら僕に指摘した。

それは山以外の移動の時に危ないから付けてるカバーで
使う時にそれを外さないと意味ないだろうと言うことらしい。

僕は正確なことは知らない。
しかし使っていれば、自然とそれは間違いだとわかる。

クラブがセミナーで、また普段の山行で休憩の折、
ワンポイントと称してただで教えてくれる事項である。

教えている代表と友人でもあり、準会員の僕が違う意見を言うのは良くない。
代表の言っていることが間違いと指摘することになる。
そんな思いでずっと封印してきた。
そして、この時も黙って従うふりをした。

スキーの経験の永い人はわかると思うがスキーにストックは必需品だ。
雪だから役に立つ道具だ。雪が深くても、堅くなっても適度にグリップする。
アイスバーンを滑ると石突が氷を適度に砕いてグリップしてくれる。
生半可だと氷にはじかれて、ストックが滑りアイスバーンでコントロールできない。
(もちろん脚力のある方は、スキーエッジだけでもコントロールできる)
といって、昔のような先のとんがったストックは弾かれて滑るか、
適度に刺さらないと、深く入り込むと抜けなくなって引っかかってしまう。

あの、石突のストックは雪に最適なのだ。
それがいつから山にも使われだしたのか、
おそらく山スキーから山歩きのトレッキングに使われ始めたのだろう。
つまり2足より、4足の方が疲労なり、筋肉に負担が少ない。

山の道には、ガレ場(大きな石の散在した道)や大小の石が混在した土の道、
土だけの道と色々あるが、先が石突の状態のストックが必要だろうか。
石の道を歩くと堅い石にはじかれたり、
氷じゃないから表面を削ってグリップしないから滑ってしまい、
逆にバランスを崩すし、使うと危ない。
使うならカバーを付けたゴムの状態の方が手にクッションにもなり、
ゴムなので少しは石の上で滑らずにすむ。
石まじりの土の道も結局、石に当たって同じだ。
土だけの道は石突で突き破ってまでストックを食い込ませる必要はない。
むしろ、粘土質だと食い込んで抜けなくなることもある。

おそらく、あのゴムのカバーを作った人も
形状を見れば単なるカバーの用途だけに作った筈ではないとわかる。
接地面が広くあたるように底が広く出来ている。
カバーだけの用途なら不要な形態だ。


この間違ったことを会員に教えている人は本からの知識か、
当たり前にカバーと解釈して、
もっともらしい自分理論を膨らまして話しているのだろう。
本に書いてあっても間違ったものはいくらもある。
後に正しい知識をえて変わることも多い。
鵜呑みにせず、使っている自分で正しいことかどうか判断するべきと思うが。

ヨーロッパから入ったストックのブランド「LEKI」。
ブランド好きの僕の少し前の世代、
高額年金取得のオヤジが猫もしゃくしも購入した。
山は上級商品の『LEKI』だらけ。
このクラブでも命が大事なら、ケチらずに「LEKI」にしなさいと言っていた。
僕にいわせれば、国産でも十分だ。

家族連れが楽しめる、六甲山に必要ないだろ。

僕が言いたいのはそのことではない。
六甲がストックで破壊されているのだ。
道は本来踏み固まれてしっかりするのだが、
山道がストックで掘り返されて山道が固まるどころか
雨が降るたびに、山道の土が流されてしまう。

えぐられ、流され、まるで谷のようになった山道が益々ひどくなる。
(六甲の場合はアイゼンワークの練習に、雪もないのに
アイゼン付けて山道を歩く、自己中心型の人間がいるのも原因)
崩れて、道の谷川がくずれたり、山側が削られて行く。


年寄りが増えると益々、ストックを使う人は増えるだろう。
僕だって、苦手なきつい下りは膝を守るのにストックを使う。
それでもゴムのカバーは付けている。

六甲では
なんとか、アイゼン禁止とストックにカバーを付けることを
義務付けられないか。広められないか。

下手な山の知識を得て上がってくる連中に言いたい。
自分の足で何度も何度も登りなさい。
自ずと正しい知識を得られるし、必要なものがわかる。

あなたたちは自然破壊してるだけだ。
六甲は日曜日に出会った、子供たちや、若いカップルの楽しめる
貴重な山だ。