試合終了間際の失点で引き分け、ボールを
奪われた村松(中央)に詰め寄るGK権田。(スポニチアネックス)
試合終了後、失点のきっかけとなったミスをした
村松(右)を小突く権田(共同)
こういう写真を撮って、
記事を書く各スポーツ記者の神経を疑う。
村松選手にしろ権田選手にしろ
これを見て良いことは何もない。
オリンピックメンバー代表戦vsニュージーランドがあった昨日。
相変わらず決定力のない日本代表の試合にいらだった。
バイタルエリアであるにもかかわらず、
相変わらず誰かにパスをする。
それが少し改善されたのか、
昨日の前半は2回に1回はシュートしていた。
しかし、そのことごとくが枠をとらえていないか、
枠をとらえていれば、キーパーの真正面。
さらにその半分は、
打った瞬間、目の前でディフェンスにクリアされている。
要するにシュートが下手なのだ。
下手だから、自信がないから
自分がフリーになっているのにパスをする。
やっと、思い切って打ったかと思えば、
相手の足がすぐ前でボールをはじいている。
シュートの時のほんの一瞬、小さなフェイントなり、リズムを変えると
打った瞬間にすぐ前でディフェンスにクリアされることがないのだが
それができる選手がいない。
この年代でそれができるのは宇佐美選手だけだと思う。
香川選手風に思いきり切り替えして、
相手ディフェンスを振り切りシュートできれば確率は高い。
何名かの選手ができるかもしれない、でもまれだ。
日本の前線の選手は、
スルーパスなど最終段階まで持っていく技術は秀逸だ。
しかし、
最後のシュートの前で必要以上にパスをつないで自滅か、
打つべき時に打たず、下手なシュートで終わってしまう。
そこまでの組み立てが良いだけに、フラストレーションがたまる。
大津選手、清武選手ともにシュートは思いっきりへたくそだ。
昨日もどれだけチャンスの逃したか。
村松選手を責めるなら、たくさんあったチャンスに
得点できなかった選手こそ責めるべきことだ。
村松選手だって代表に選ばれるほどの選手だ。
ミスを責める必要はない、本人が誰よりもわかっていることだ。
わざわざ指摘して、プライドや自信をつぶしてしまうのではなく、
ミスは必ず、誰かが起こしてしまうという前提で
周りがその備えに2重3重に予測して動く練習をするべきだ。
ミスを責めても、何も良いことはない。
そして必ず起こることだ。
しかし、シュートの下手なことは自覚して直さないとどうしようもない。
それはシュートミスではない、下手くそなんだ。