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唯一追っかけらしいことをした、中年御三家の小沢昭一さんが亡くなった。

2012-12-11 10:00:33 | 有名人ネタ
連日有名な方が亡くなっているが。

僕の大好きな方がまた一人亡くなった。

小沢昭一さん。

僕が20歳のころ、大人気の中年のおじさんだった。
当時人気のあった中年の、永六輔、野坂昭如、小沢昭一の三人を、
中年御三家と言っていた。

1974年、東京では当時あの武道館で
ビートルズ以来の人気だったらしい。
大阪では僕も見に行った。

大学生、そしてそれぐらいの年齢の若者に大人気で、
この中年のオヤジ3人を追っかけて
学園祭やら講演、対談に多くの若者が出かけたものだ。

しかし今調べてみると当時一番若い小沢さんが43歳。
今の時代で中年と言うだろうか?
昔は大人の精神年齢が10歳高いのかもしれない。

3人それぞれ味があり、行動パターンが違う。
共通は人間的な魅力、思想、文化的感覚が素敵なことだ。

あらゆる問題に3人それぞれの個性があって面白い。

例えば社会的な問題で言えば

永六輔さんは市民にユーモアのある語り口で訴えて、
市民運動的に変えて行こうとする。

野坂昭如さんは、現行の政治家に対談を挑んで、
自分自らさえ政治家になって打って出ようとする。

小沢昭一さんは古い体質のガチガチの管理社会に
真っ向からぶつかるのではなく、
洒落かいたずらのように反行動を取っていく。

僕が目指してきた大人としての生き方は
このお3人を手本にして近づこうとしてきた。

例えば風俗的なことでも

永六輔さんは生々しいものではなく、ユーモアと
誰かの逸話を使って、風俗が人間本来の文化であることを
面白く社会に溶け込まそうとする。

野坂昭如さんは当時のヘアー解禁など映倫と戦ったり、
テレビでも伏字3文字の「お○こ」を連発して、
(関東では4文字、野坂さんは関西人なので)
今の中国の様な倫理やら道徳やらのお上との規制と戦った。

小沢昭一さんが「ストリップこそ、人類最初の演劇だ」
と言った言葉は僕にとってすごく衝撃的だった。
当時若者でさえ性に対する偏見は高く、
裸イコール低俗と言う固定観念にとらわれていた。

この3人のおかげで、
僕の頭の中の文化的意識は世の中より10年ぐらい先に行き、
クリエイティブな仕事をしていることもあり、
普通の人と飲んだりすると、
低俗で変態のように白い目で見られたものだ。

あれから20年近く経ち、永六輔さんとの意識は少しずれ、
野坂昭如さんは一線では見かけなくなり、
最近永く聞かなくなったが、
小沢昭一さんはいまでも小沢昭一的こころを続けていた。

ほんとに淋しくなっていく。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしいな (桃旗)
2012-12-14 22:19:20
あの頃は楽しかった、って言うのは
年寄りなったんやね。
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なつかしいぞ (Taku)
2012-12-14 09:17:41
行ったなぁ。
20代初めやったな。
中年御三家、結構前の方やった、
3列目ぐらいやったな。

思い出したわ。
返信する

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