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大島渚監督逝く。桃旗の青春時代のモニュメントの一つ。

2013-01-23 00:34:51 | 感動・思い出
大島渚監督が亡くなった。

少し前知人と昔の話をした時にATGの映画を

「当時、大手5社規制があり、反体制の新進気鋭監督の大島渚(小山明子の旦那)、篠田正浩(岩下志摩の旦那)、新藤兼人(乙羽信子の旦那)などが自主映画ATGで予算もなく、お嬢様女優の女房をタダで使い、濡れ場を演じさせていた。」

と彼は言った。
彼はATGの映画を見たこともなく、
エロ映画ぐらいにしか理解がなかったのだろう。
芸能面の記事あたりからの監督が美人女優をものにする嫉妬心しか
ATGに関心も知識もなかったのだろう。

彼は昔話にシネラマのOS劇場の前にストリップ劇場があったと言う。
当時の保守的な僕の親達と同じレベルで、
肌を出して足をあげて踊る人たちの「レビュー」を
ストリップと思っていたのだろう。

僕と年が一つ違いだけれど、同年代であれば
彼の様な保守的な方が若者でも大勢であり、普通であっただろう。

今、彼と昔話をすると当時はそんな時代の新しさに
僕と同じように浸っていたように話してくるものの、
根本で違うのでばれてしまう。

そんなことを思い出すのが、僕にとっての大島渚監督だ。

今の中国の自由を求める一部の若者のように
彼らの作る映画が、大きな国の大勢に無力な僕らの
はけ口だったように思う。

僕はどうも大島渚監督の様な今の80代、
ちょうど僕より20歳上あたりの人と話が通じることが多い。
昔いた山の会でもちょうど20才上の人たち、
そしてさまざまな分野の方とも、
先に入院した時も80代の方ととても気が合った。

どうも戦争の時代に20代を経験した人の人生観と合うように思う。
そして、彼らが自分の考えを社会に向けて主張したのが僕の20代。
そこに結びつくものがあるように思う。

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