おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

どの道を進むか

2019年06月03日 | 重力奏法
ロシアンメソッドの世界ではどの流派かということが大事にされるようで。

どなたに習ったのですか?

私に関しては、どなたにも習っていません。
独学です。

一番わかりやすかったのがイリーナ・ゴリン先生のレッスン動画です。
子供がやることを生徒と一緒にやりながら覚えて行ったと言っても良いです。

もちろん生徒よりも先に自分の曲で試して音を見つけていきました。
今でも探し中です。
教えていただければ速いのかもしれませんがまだ自分で見つけられそうな気がしています。(幻想かもしれませんが・・)

色々試しているうちに20年間師事していた先生に教えていただいていたことだと気付きました。
気付くのに35年かかりました・・

私がしていることは誰にでもできる町の先生レベルです。

伝統を受け継ぐものではありません。

私程度でも耐えがたい音や音楽から相当解放されました。

伝統を受け継ぐ正統派は最も理想とするところです。
ただ、生徒さんを選ぶ必要があります。それを受け継げるだけの素質と家庭環境が必要です。

私が目指しているのはそこではありません。
生徒さんを選ばずに、日本で主流となっているヨーロッパでは少なくとも50年前に凍結された2流と言われているメソッドを変えていきたいだけです。

それによって演奏する曲も内容の良いものに変わっていくはずです。
かわいい文化がはびこる日本ですがいつまでもこれで良いとは思いません。
成熟した文化に変わってほしいと思います。

町の先生程度でもこのメソッドは根気が要ります。
美しい音を聴き分ける、音の性質を聴き分ける耳が育たない限りは徒労に終わります。

いつまで辛抱強く付き合えるか。

これを書いていても思い出します。
イリーナ先生の言葉。

「絶対にあきらめてはいけません」

イリーナ先生のテキストは元々このメソッドがない国の子供たち用に作られたものです。
名門学校の生徒さんのためではなく一般の生徒さんのためのものです。
このテキストが素晴らしいのはメソッドのためだけではなく、相手の気持ちを察する、思いやるといったことが描かれているからです。

このようなテキストを私は知りません。

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