“しなやかに、清々しく”

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国立新美術館で開催の“日展”に。

2013-11-08 19:39:12 | Weblog
 11月1日から六本木の国立新美術館で開催されている「第45回 日本美術展覧会(日展)」に行ってきました。
 ここのところ連日の外出でややバテ気味ですが、土、日及び祝日は、日展会場内での写真撮影が禁止されていますので無理して出かけました。地下鉄六本木駅は、我が家から地下鉄大江戸線で乗り換えなしですので、まあ安心して・・・。
 午後1時過ぎに美術館に到着。


国立新美術館の全景。

 早速、入口で入場券を買い、写真撮影の許可(許可されると腕に黄色のテープを付ける)を得て、3階「書の部門」から順次2階「彫刻、工芸美術」、「洋画・日本画」、1階「洋画、日本画」と廻った。
 先ず、「書の部」では、最近問題になった「篆刻」の陳列棚を覗いた。
 棚には空白部分が多くみられる。問題となった理事等の作品は、取り下げたと新聞記事でみたが、やはりそのせいか? また、特選に1作品があったが、他は、今までと違って何かさびしい感がする。


展示ブースには空白が見られる。

 佐渡出身の篆刻家 柳 濤雪さん(特選2回を受賞)の作品の展示場所を受付嬢から聞き、やっと見つけた。


柳 濤雪さんの作品。

 次いで2階に下りて彫刻の部に入る。
 入口近くには、1昨年内閣総理大臣賞を受賞した佐渡市両津出身の日展評議員「親松英治さん」の作品「Eroica」がまず目に入る。


親松英治先生の作品「Eroica」。

一昨年の内閣総理大臣賞受賞作品「春雷」から始まり、昨年の「秋雷」と続く馬の作品。他の多くの彫刻作品と比して、発想の特異な作品と見受けた。
そして同じ区画には、佐渡市畑野出身の日展評議員 林 昭三先生の作品「清流」が展示されていた。


林 昭三先生の作品「清流」。

 林先生の作品は、木彫。足の台の方から上へよくよく見ると木の年輪がすべて一致している。直径50~60㎝の一本の木から掘り出していることが一目で判る。そして均整がとれている、大変な作品である。
工芸美術の部屋に入り、廻っていると佐渡市畑野出身の 本間秀昭先生 の作品「流紋-2013」が目に入る。


本間秀昭先生 の作品「流紋-2013」

 本間先生の作品も毎年入選している。竹細工で大変細かくきれいに流線を描いたもので見ていて飽きない。
 工芸美術の別の部屋には、佐渡市沢根出身の東京芸術大学学長 宮田亮平先生の作品「生と静」。テーブルの真ん中で堂々としている。


宮田亮平先生の作品「生と静」

 昨年も同じような作品(作品名は同じ)であったが、今年の方が躍動感にあふれているように思えた。きれいに作り上げられたイルカ像は作品名そのものである。海の中ではゆったりと泳ぎ、時には生き返ったように飛び跳ねる。
 2階、1階の洋画、日本画の部屋を廻る。
 洋画、日本画には、誰もが好き嫌いがあるかと思いますので、以下は、私の趣味に合った作品を羅列します。


洋画特選の作品「長崎の灯」。神奈川県出身 大渕 繁樹さん作。


山形県出身の石山 実さんの作品「雪の参詣古道」


滋賀県出身の佃 常観さんの作品「春雪〝13」


東京都出身の寺坂 公雄理事長・審査委員長の作品「山麓錦繍」。


京都府出身の吉田 伊佐さんの作品「瑠璃の渓谷」。


栃木県出身の山根 隆さんの作品「待春」。


京都府出身の三輪 晃久さんの作品「東方紅輝」。


京都府出身の濱田 昇児さんの作品「黒部追憶」。


ウイークデーだからこんなに空いているのかしら? 会場はガランとしていた。

日展は、12月8日まで開催されます。
来る11月11日(月曜日)は、“日展の日”とのことで、終日入場料が無料(通常1,200円)だそうです。このような機会をとらえて“秋の美術鑑賞”と出かけてみては如何でしょう。




 

コメント
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