サンパウロの空は青いなー、としみじみ思います。
現在はサンパウロは乾季だそうで、毎日真っ青な空が美しく広がっています。
ブラジルに来て32年になります。
何度かサンパウロに住む機会はありましたが、実現しないままできました。
長いブラジル生活の中での初めてのサンパウロ暮らしです。
ブラジルに来て最初に住んだ街は、リオデジャネイロでした。
リオデジャネイロの空も青かったけれど、街中には高いアパートが立ち並び、周囲を高い山に囲まれていたせいか、サンパウロほど広い空は見られませんでした。
それでも、空の青、海の青が美しい街でした。
次に思い出すのがブラジル東北海岸部の街、レシフェ。
美しい海岸の広がるこの街の空は、いつも波しぶきがかかったような、白んだような青空でした。
マナウスの空は広かったけれど、いつも雲がかかったような気がします。
森が多く、湿気のためか空気が重く、空が青くても抜けるような青空と言うよりは、地面にのしかかるような青空でした。
ちょっと油断すると、空気中の湿気が集まって、地面めがけて落ちてくるような、そんな重い青空でした。
今、お出かけから家に帰る途中、バスの窓から見るサンパウロの青空は、どこまでも青く、青く、広がっています。
高く高く、広がっている青空です。
その青空を見るたびに、思うのです。
どうして私はここにきてしまったのか。
ここまで来てしまったのか。
私はどこの青に帰りたいのか。
この先、そう長くない年月、自分がどういう青空の下で生きていきたいのか、よく考えていきたいと思い始めました。