いつも通っているまつ毛パーマの個人店があって、私が個人事業主になってからというもの、改めてその人の姿勢やサービスのあり方にとても感心している。
私が以前、その街にあった会社に勤めていた頃から通っているので、かれこれ6年くらい、ブランクもあれど2か月に1回くらい行っている。
現実に私を知っている人は分かると思うが、私はものすごくよく喋る方だ。
しかし、美容院などの会話は全然好きではない、むしろ嫌である。
それさえも楽しむスキルというのも身に付けることができるような気もするけれど、今のところはその気はないし、どうにも面倒なのだ。
美容院なら普段読まない雑誌を読むか、俳句でも作っていたいし、まつ毛パーマなら寝るか考え事をしていたい。
私が行っているそのまつ毛パーマのお店は、必要以上のお喋りを全くしない。
私が発する言葉は「お願いします」「ありがとうございました」と返事くらいなものである。
他のお客さんとは、お客さんが喋れば普通に喋っているので、私にはそうしてくれているのだなと思う。
まあたぶん、あまりお喋りなタイプの人とも思えないけれど。
サービスも少なくとも私にとって良い意味で機械的に行き届いており、お客さんに発する一つひとつの言葉、名刺の置き場、かかっている音楽、その音量、整えられたブランケットのめくれ具合、季節ごとのスリッパの違い、どれをとっても細かい決まりがありそうで、合理的で無駄がない。
割と高級なマンションの一室で、もう10年くらいはやっているだろうけれど、部屋はいつも本当にピカピカだ。
私は学生時代、矯正歯科でバイトをしていたことがあって、そこの先生のすさまじいまでの細かさを知っているので、それらをどのようにして保っているのかはだいたい想像が付く。
その歯科医院では、玄関を拭く用、この机を拭く用、あの机を拭く用の雑巾が細かく分かれていたり、置いてある雑誌の並べ方は雑誌のタイトルの見え方まで決まっていたり、患者さん用トイレのトイレットペーパーは巻きが2cmを切っていたら取り替えるとか、バイトが喋っていい言葉が一言一句指定されているとか、パンフレットは受付にいつも5冊置くとか、ありとあらゆることに細かい決まりがあった。
できないとものすごい剣幕で怒鳴る人だったので、何人もバイト初日で辞めていった人を見たが、私は仕事でそういう整然さを求められるのは嫌ではないので、慣れてしまえばそうしないことが気持ち悪いくらいだった。
技術とサービスを個人で提供するとき、サービスのあり方や全体感はそうそう変えられるものではないから、一旦はどこかのタイミングでスタンスを決めてしまう必要がある。
無論、臨機応変に対応することは社会のあらゆる場面で重要であることは前提として。
技術力×サービス、あと、最終的に互いの人間性による「相性」という要素もとても大きいと思うけれど、提供側のスタンス優位でいられるくらいの価値を持たねばならないと思う。
とそんなことをまつ毛パーマ中、目を閉じたまま考えていた。
が、あまり明確にまとまらなかった。
ふた言くらいを発して、まつ毛が上がって、マンションを出る。
その足で、私が唯一ひとりでも外食をしたい刀削麺のお店に行く。
別に接客が良いわけではなく、店の雰囲気が特に好きということもなく、味が好きなのである。
これは言ってみれば、主に技術力に魅せられている。
観葉植物の中でも非常な生命力であるポトスが元気を失っている。
年末年始の冷え込みにやられたのだろうか。
水と栄養剤をあげても復活しないので、おそらく根っこの問題だろうと思う。
くたんとしてしまっている植物を見るのはなんとも悲しい。
ポトスは水差しでも十分に根が生えるので、少しでも救出しようと、長く伸びているつるを切って水に差し、家の中で一番光が多く温かいトイレに避難させる。
冬は切り花は長持ちするけれど、土ものの観葉植物には酷な季節だ。
12月に来たトルコキキョウの切り花は、花びらを少し萎れさせながら、未だ色を保っている。
『カイジ』の続きが読みたくて、第2章「賭博破戒録」をネットで大人買い。
漫画を買ってしまうほど読みたい、というのは私にしてはとてもとても珍しい、というかほとんど初めて。
いつかに読んだ『デスノート』も、きっと借り物が手元になかったら全巻読破するのは諦めていた気がする。
何も買わなくても漫画喫茶に行けばいいのだろうけれど、如何せん私は漫画喫茶にこれまで1度しか入ったことがない。
それは10年前くらい、プリントアウトの目的で、学生時代に。
きれいなイメージがないし、湿気ているイメージだし、第一これまでで言えば漫画に囲まれて興奮することなどなかった。
そしてたぶん、漫画喫茶で私は眠くなってしまう気がする。
照明も明るくないだろうし、家で漫画を読んでいたって中断して寝てしまうことだってあるし。
それに、13巻セットで1700円で買えるのだから、漫画喫茶で読む時間分の料金の2倍も行かないだろうと思う。
そしたら場所に縛られることなく、好きなときに読みたい。
まあでも、『カイジ』は第3章まで出ているし、他の福本さんの漫画やその他勧められているものもあるし、漫画喫茶自体も今や私のイメージ通りではないだろうし、近々行ってみたいなと思っている。
ただいまぁぬっとパックの雪女
私が以前、その街にあった会社に勤めていた頃から通っているので、かれこれ6年くらい、ブランクもあれど2か月に1回くらい行っている。
現実に私を知っている人は分かると思うが、私はものすごくよく喋る方だ。
しかし、美容院などの会話は全然好きではない、むしろ嫌である。
それさえも楽しむスキルというのも身に付けることができるような気もするけれど、今のところはその気はないし、どうにも面倒なのだ。
美容院なら普段読まない雑誌を読むか、俳句でも作っていたいし、まつ毛パーマなら寝るか考え事をしていたい。
私が行っているそのまつ毛パーマのお店は、必要以上のお喋りを全くしない。
私が発する言葉は「お願いします」「ありがとうございました」と返事くらいなものである。
他のお客さんとは、お客さんが喋れば普通に喋っているので、私にはそうしてくれているのだなと思う。
まあたぶん、あまりお喋りなタイプの人とも思えないけれど。
サービスも少なくとも私にとって良い意味で機械的に行き届いており、お客さんに発する一つひとつの言葉、名刺の置き場、かかっている音楽、その音量、整えられたブランケットのめくれ具合、季節ごとのスリッパの違い、どれをとっても細かい決まりがありそうで、合理的で無駄がない。
割と高級なマンションの一室で、もう10年くらいはやっているだろうけれど、部屋はいつも本当にピカピカだ。
私は学生時代、矯正歯科でバイトをしていたことがあって、そこの先生のすさまじいまでの細かさを知っているので、それらをどのようにして保っているのかはだいたい想像が付く。
その歯科医院では、玄関を拭く用、この机を拭く用、あの机を拭く用の雑巾が細かく分かれていたり、置いてある雑誌の並べ方は雑誌のタイトルの見え方まで決まっていたり、患者さん用トイレのトイレットペーパーは巻きが2cmを切っていたら取り替えるとか、バイトが喋っていい言葉が一言一句指定されているとか、パンフレットは受付にいつも5冊置くとか、ありとあらゆることに細かい決まりがあった。
できないとものすごい剣幕で怒鳴る人だったので、何人もバイト初日で辞めていった人を見たが、私は仕事でそういう整然さを求められるのは嫌ではないので、慣れてしまえばそうしないことが気持ち悪いくらいだった。
技術とサービスを個人で提供するとき、サービスのあり方や全体感はそうそう変えられるものではないから、一旦はどこかのタイミングでスタンスを決めてしまう必要がある。
無論、臨機応変に対応することは社会のあらゆる場面で重要であることは前提として。
技術力×サービス、あと、最終的に互いの人間性による「相性」という要素もとても大きいと思うけれど、提供側のスタンス優位でいられるくらいの価値を持たねばならないと思う。
とそんなことをまつ毛パーマ中、目を閉じたまま考えていた。
が、あまり明確にまとまらなかった。
ふた言くらいを発して、まつ毛が上がって、マンションを出る。
その足で、私が唯一ひとりでも外食をしたい刀削麺のお店に行く。
別に接客が良いわけではなく、店の雰囲気が特に好きということもなく、味が好きなのである。
これは言ってみれば、主に技術力に魅せられている。
観葉植物の中でも非常な生命力であるポトスが元気を失っている。
年末年始の冷え込みにやられたのだろうか。
水と栄養剤をあげても復活しないので、おそらく根っこの問題だろうと思う。
くたんとしてしまっている植物を見るのはなんとも悲しい。
ポトスは水差しでも十分に根が生えるので、少しでも救出しようと、長く伸びているつるを切って水に差し、家の中で一番光が多く温かいトイレに避難させる。
冬は切り花は長持ちするけれど、土ものの観葉植物には酷な季節だ。
12月に来たトルコキキョウの切り花は、花びらを少し萎れさせながら、未だ色を保っている。
『カイジ』の続きが読みたくて、第2章「賭博破戒録」をネットで大人買い。
漫画を買ってしまうほど読みたい、というのは私にしてはとてもとても珍しい、というかほとんど初めて。
いつかに読んだ『デスノート』も、きっと借り物が手元になかったら全巻読破するのは諦めていた気がする。
何も買わなくても漫画喫茶に行けばいいのだろうけれど、如何せん私は漫画喫茶にこれまで1度しか入ったことがない。
それは10年前くらい、プリントアウトの目的で、学生時代に。
きれいなイメージがないし、湿気ているイメージだし、第一これまでで言えば漫画に囲まれて興奮することなどなかった。
そしてたぶん、漫画喫茶で私は眠くなってしまう気がする。
照明も明るくないだろうし、家で漫画を読んでいたって中断して寝てしまうことだってあるし。
それに、13巻セットで1700円で買えるのだから、漫画喫茶で読む時間分の料金の2倍も行かないだろうと思う。
そしたら場所に縛られることなく、好きなときに読みたい。
まあでも、『カイジ』は第3章まで出ているし、他の福本さんの漫画やその他勧められているものもあるし、漫画喫茶自体も今や私のイメージ通りではないだろうし、近々行ってみたいなと思っている。
ただいまぁぬっとパックの雪女