最寄駅のように使っている、家から自転車で20分ほどの駅からの帰り道、クイーンズ伊勢丹があって。
友人への誕生日プレゼントの梅酒と苺を買ったときぶりに、ふと立ち寄ってみた。
あのときは、ローリングストーンズか、ポールマッカートニーか、明確に思い出せないけれど、東京ドームのライブの日だった。
普段、クイーンズ伊勢丹を使わないのは、単純に値段が高いからである。
道路の対岸にまいばすけっとがあるからである。
野菜などをざっとみると、まいばすけっとよりも1.5倍から3倍くらいの価格である。
“良品”を置いているのだろうし、ブランド戦略的にはある程度高い方が安心と思っている人向けで、高い方が売れるというのもあるだろう。
ワインやお酒、チーズ、ジャム、ポン酢、醤油、みりん、せんべい、クラッカー、シリアルなどなど、実に品ぞろえが豊富である。
そして魅力的、魅惑的である。
最近、まいばすけっとにも輸入物のお菓子などが置かれているけれど、それらはまいばすけっとの他の商品との価格差があり過ぎるので熟れないだろうなと思う。
一方、クイーンズ伊勢丹にあればそのくらいの価格は当然、というような気分の前提があるので、他の商品と同様に売れるだろう。
私は海外へ行くと、観光名所はさておきスーパーは必ず行きたいと思うくらい、外国語のパッケージのものがとても単純に好きだったりする。
りんごやバケットなどが山積みになっている感じも。
クイーンズ伊勢丹になんとなくそんな感じを見てしまって、わくわくしてしまって、とても久しぶりに家でワインでも飲もうかという気分になってしまった。
フランス産のウォッシュチーズとタコスチップス、ドライトマトのオリーブオイル漬け、鯵の塩焼き、白ワインのハーフボトル。
ついでにバターやブルーベリータルトなんかも買って。
クイーンズ伊勢丹の思うまま、である。
ワイン商社に勤めるほどワイン好きのいもうと夫婦のおかげで、“良いワイン”を私は比較的たくさん飲んでいると思う。
しかしワインの良し悪しは未だによく分からないし、さほど重要ではない。
今回の安ワインも、少し刺激感はあったものの、それなりだなと思いながら飲んでいた。
思ったのは、今日はいつも食べないものを買って「お酒飲んじゃおっかな」というわくわく感が、飲んでいるときの楽しみに勝る、ということである。
遠足は行く前の準備が楽しいなどということがあるが、そういうことでもあるし、私はお酒の味や食べ物から得られる快楽や、「酔う」という楽しみをさほど感じていないということでもある。
体の「酔う」という反応がうまくいって気持ち良くなれるのは、私の場合2割くらいなもので、それはとても気持ちが良い状態なのだけれど、とても短時間しか続かない。
おそらく、肉体的快楽もあった方がもちろん良いけれど、私は精神的快楽を好むし、求めているのだろうと思う。
後者を得るのはなかなかに難しくて、でも日常にもちゃんと転がっているものである。
それを取りこぼしたくないから、なるべくいつもフラットな状態でいたいと願っている。
飲んでしまったら、「アカギ」だってろくに観られなくなってしまうのだ。
何かを麻痺させて飛ぶのではなくて、素面で飛びたいのだ。
ハイネックルーズソックスニット帽
友人への誕生日プレゼントの梅酒と苺を買ったときぶりに、ふと立ち寄ってみた。
あのときは、ローリングストーンズか、ポールマッカートニーか、明確に思い出せないけれど、東京ドームのライブの日だった。
普段、クイーンズ伊勢丹を使わないのは、単純に値段が高いからである。
道路の対岸にまいばすけっとがあるからである。
野菜などをざっとみると、まいばすけっとよりも1.5倍から3倍くらいの価格である。
“良品”を置いているのだろうし、ブランド戦略的にはある程度高い方が安心と思っている人向けで、高い方が売れるというのもあるだろう。
ワインやお酒、チーズ、ジャム、ポン酢、醤油、みりん、せんべい、クラッカー、シリアルなどなど、実に品ぞろえが豊富である。
そして魅力的、魅惑的である。
最近、まいばすけっとにも輸入物のお菓子などが置かれているけれど、それらはまいばすけっとの他の商品との価格差があり過ぎるので熟れないだろうなと思う。
一方、クイーンズ伊勢丹にあればそのくらいの価格は当然、というような気分の前提があるので、他の商品と同様に売れるだろう。
私は海外へ行くと、観光名所はさておきスーパーは必ず行きたいと思うくらい、外国語のパッケージのものがとても単純に好きだったりする。
りんごやバケットなどが山積みになっている感じも。
クイーンズ伊勢丹になんとなくそんな感じを見てしまって、わくわくしてしまって、とても久しぶりに家でワインでも飲もうかという気分になってしまった。
フランス産のウォッシュチーズとタコスチップス、ドライトマトのオリーブオイル漬け、鯵の塩焼き、白ワインのハーフボトル。
ついでにバターやブルーベリータルトなんかも買って。
クイーンズ伊勢丹の思うまま、である。
ワイン商社に勤めるほどワイン好きのいもうと夫婦のおかげで、“良いワイン”を私は比較的たくさん飲んでいると思う。
しかしワインの良し悪しは未だによく分からないし、さほど重要ではない。
今回の安ワインも、少し刺激感はあったものの、それなりだなと思いながら飲んでいた。
思ったのは、今日はいつも食べないものを買って「お酒飲んじゃおっかな」というわくわく感が、飲んでいるときの楽しみに勝る、ということである。
遠足は行く前の準備が楽しいなどということがあるが、そういうことでもあるし、私はお酒の味や食べ物から得られる快楽や、「酔う」という楽しみをさほど感じていないということでもある。
体の「酔う」という反応がうまくいって気持ち良くなれるのは、私の場合2割くらいなもので、それはとても気持ちが良い状態なのだけれど、とても短時間しか続かない。
おそらく、肉体的快楽もあった方がもちろん良いけれど、私は精神的快楽を好むし、求めているのだろうと思う。
後者を得るのはなかなかに難しくて、でも日常にもちゃんと転がっているものである。
それを取りこぼしたくないから、なるべくいつもフラットな状態でいたいと願っている。
飲んでしまったら、「アカギ」だってろくに観られなくなってしまうのだ。
何かを麻痺させて飛ぶのではなくて、素面で飛びたいのだ。
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