10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

キュリオシティ着陸成功

2012-08-06 16:29:44 | ニュース

やりましたね、キュリオシティ着陸に成功です。

これで、有人火星探査にも弾みがつくし、火星の生命の痕跡発見が期待されます。
もし、生命の決定的な痕跡が発見されたら、きっと人類の宇宙観は大きく変わるでしょう。太陽系内の異なる2つの惑星で生命が生まれたとしたら、地球が特別なのではなく、宇宙は生命で溢れているという事になるはずですから・・・

ここで、ちょっと気になったこと・・・
今回電源用に「原子力電池」というのを積んでいます。
これは、アポロ計画の頃から使われてきた電池で、相当長い期間電源を確保できるようです。しかし、やはりプルトニウムなどを使うので、壊れると放射能漏れを起こす危険性があるそうです。

実際、これまでも、衛星の失敗などによって放射性物質が大気中にばらまかれたり、深海に沈んだりしていますが、あまりニュースにはなっていませんね(気がつかないだけかな)。

有名なヴォイジャー1,2号も原子力電池を積んでおり、今も太陽系外はるか彼方を飛行しています。あと、木星探査機ガリレオや、土星探査機カッシーニも・・・カッシーニは、確か、加速するために地球の重力でスイングバイを行ったのですが、失敗したら大気中に放射性物質をばらまくことになると、かなり反対運動が起こった記憶があります。

でも、打ち上げの時点で失敗したらそうなる訳で・・・他の衛星や探査機打ち上げの時はあまり話題にならないのも不思議です。


火星探査車キュリオシティ

2012-08-06 00:51:28 | ニュース

オリンピックに押されて、ほとんど話題になっていませんが、日本時間の本日(月曜)午後にNASAの火星探査車「キュリオシティ」が、火星に着陸します。

記事↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120805-00000310-yom-sci

NASAは今までも火星探査車を何度か送っており、パラシュートでの降下だけでなく、エアーバックを膨らませて、地表に落とすなどユニークなアイデアで成功を収めてきましたが、今回の探査車は車だけで1トン近くもあるので、これまでの方法はできなかったようです。

今回の着陸の流れは・・・・
1)大気の抵抗で減速。
2)パラシュートで降下。
3)パラシュートの切断+降下用ロケット逆噴射。
4)降下用ロケットから探査車をワイヤーで吊るし・・
5)降下用ロケットはホバリング(空中停止)。
6)そのまま探査車を地面に下ろし、ワイヤーを切断。
7)降下用ロケットは脇に逸れて落下。

という複雑な着陸を試みます。

ロケット噴射でホバリング、なんてあまり聞いたことがありませんね。
日本のロケット研究者も「そんなことできるのか?」と唖然としたとか・・・

そう言えば、何年か前、次期スペースシャトルの開発映像を見たことがありましたが、三角形のロケットがUFOのように空中でゆっくりとホバリングしていました。その後、予算の削減で次期シャトルの開発自体が無くなってしまったようで、すごくガッカリしたのを覚えています。

でも、その時のノウハウがここに生かされているんですね。(たぶん)

オバマ大統領は、有人火星探査を目標に掲げています。
今日の探査機がもし失敗したら、大きく計画を見直される可能性もありますね。
絶対成功させてほしいです。(オリンピックより、こっちを応援してたりして^^;)

キュリオシティ着陸までのカウントダウン