この日のことは、何年経っても忘れられません。今でも言葉になりません。
この年は、私にとっても壮絶でした。「死」について肌身で感じて考える年だったな。
書人、池田秋濤先生が、NAYA-NANYAで「3.11からのメッセージ展」を開催されています。
センセは(私はそうお呼びしてますので、悪しからず)何度も被災地に赴き、被災された方の思いを書にしたり、
「やすらかに」と書かれた湯呑みを、お仏前に…と寄付されたり、
メッセージ展も、各地で催されたり、
絶えることなく、ずっと活動を続けていらっしゃいます。
今回のメッセージ展は、3・11を思い起こすだけでなく、
これから起こる巨大地震に対して精神的、物質的に備える意識を高めるために…という思いもセンセにはあるのではと思います。
以前、高知の小学校~高校、十数校で、このメッセージ展を行った際に集まった生徒たちからの感想文も、今回は同時に展示されています。
高知は、南海地震の際には最大数十メートルの津波が予測されており、県下の生徒達の防災に対する意識も香川と比べて格段に高いようです。
備えもさることながら、現実となったときに人がどう協力して乗り越えていけるのか、これもまた、大きな課題だと思います。
これまでの価値観が覆ったときに、大人も子供も、なにを拠り所にそこから先の人生を進んでいったらいいのか。
3.11の被災地の方たちからのメッセージは、それらのことを伝えてくれます。
ぜひお出かけください。
一度、東京でもされたようですよ。
ご案内できなくてごめんね。
この「メッセージ展」というのは、ボランティアでされていらっしゃるのです。
呼ばれたらどこにでも行きます!という感じなのだと思います。
センセにとっては、これはご自分の作品展でなく、
あくまでも「メッセージ展」ということで、各々のメッセージに、落款をしていません。
自分の作品としない…ということです。
そういう、筋の通ったところが、私は素晴らしいと思っています。
確かにもう見たくないという方も多いだろうが
目を背けてはいけないと思う。。
センセは東京では個展は開かないかしら・・・・・