今年は有名写真家の写真展を2度も見る機会がありました。一回目は、札幌芸術の森で行われた篠山紀信展です。これについては、8月4日付の当ブログでもご紹介しました。二回目は、8月5日(火曜)~17日(日曜)に札幌三越で行われた、ネコ写真家の岩合光昭写真展「ネコライオン」です。岩合氏と言えば、毎週BSテレビで世界各地のネコを撮影し、その模様が放映されております。
今回の写真展は、アフリカで撮影したライオンとネコを比較し、その習性が似ていることを大きなサイズの写真で示しております。札幌三越デパートで行われたこの写真展については、テレビのCMでも取り上げられましたが、FB友がその感想を写真入りで紹介している記事を見て、どうしても見にゆきたくなり、8月14日(木曜)に行ってまいりました。
小樽市内でも、市民キャラりーで8月13日(水曜)~17日(日曜)、第61回写真道展の入選作品等が展示されました。またその翌週には「2014フォト虹彩写真展」が行われました。今回はこれらの写真展の様子と、札幌地下歩行空間で行われていた「札幌芸術祭2014~都市と自然」の一部も合わせ取り上げます。
(1) 岩合光昭写真展「ネコライオン」~ネコもライオンも同じネコ科だ
札幌三越デパート10Fの特設会場には、畳半分大に引き伸ばされたネコとライオンの写真が、それぞれ似たポーズどうしが対で50点以上が展示されています。入場料は500円ですが、見ごたえ十分です。もちろん会場内では撮影が禁止ですので、作品を紹介することが出来ません。でも、チラシやポスターそれに会場外での販売用展示品もありますので、その辺をご紹介したいと思います。
写真展の案内チラシです。半分はネコ、半分はライオンの合成ですが、同じネコ科とは言えよく似ている。
その案内チラシの裏面には写真の一部と、岩合氏のコメントが載っています。
会場外のパネルに展示された即売用のサイン入りオリジナルプリント。六つ切りで32400円…
全紙サイズで…11万円余…
とても高価でオリジナルプリントの購入が無理と言う人でも、ポストカードやカレンダーであれば手が届くようです。会場入り口周辺にはネコ関連グッヅが販売されていました。写真はもちろん、Tシャツ、ネコ模様入りのバッグ、ポーチ類等様々なものがあります。
段ボール紙による組み立て型のネコ、このボールクラフト8000円余!う~ん手が出ませんね。
会場を仕切る衝立には来場者が持ち込んだのでしょうか、それとも主催者関係の方が持ち込んだのでしょうか、サービスサイズにプリントされたネコ写真がびっしりと貼られていて、来場者の目を惹いていました。
右手には展示余白がありましたから、これから会期末までにまだまだ貼られるんでしょうね。
そのうちの一部を切り取ってみました。ネコ好きにはたまらないカットが…
(2) 札幌国際芸術祭2014~都市と自然
音楽家の坂本龍一氏をゲストディレクターに、都市と自然の新しい関係を模索するを大テーマに、現代アート、音楽、メディアアートなど多方面のプログラムが実施されています。7月19日から9月28日までの、72日間にわたり、道立近代美術館、札幌芸術の森美術館、北海道庁赤レンガ館他札幌駅前地下歩行空間(チ・カ・ホ)を会場に様々なプロジェクトが展開されます。前置きよりも実際の展示を見たほうがわかりやすいかも…
地下鉄札幌駅から地下歩行空間に出るとすぐ左手に札幌国際芸術祭のコーナーがありました。
その一角には、ゲストディレクターである坂本龍一氏が、芸術祭の意味を解説している様子が放映されています。なお坂本氏は、開幕直前に喉頭がんが発覚し、病気治療のため休んでおります。
これは石狩川の漂流物で作ったアート。う~ん、ただ寄せ集めたようにも見えるし…真ん中に拾ってきた染みだらけの国語辞典が開かれてました。
チェーンのような鎖が緩やかに動いていて…アートと言われればそうかなって、思いますが…
からの同じ模様の段ボール箱が積み重ねられ、女性スタッフが、本を一冊毎にビニール袋で包んでいます。解説文によれば、本を1冊持参すれば交換してくれるとか、交換した本が、あなたにとってどういう意味を持つか…よくわかりませんが、これもアートですかね。
このきれいな写真群のほうがアートと思えるんですが…
女性係員が、芸術祭の案内をしてくれます。
アートとは…難しい、見る人によって価値観が異なるので、単なるガラクタにしか見えないものもあるし…ガラクタにしか見えないものも、見方によってはアートに見えたり…。と言うことで私も2枚ほどアート作品を出展…いや違った、ここにアップします。
お疲れモード、一杯飲んでいる夢を見てくださいな。
もう一枚は、芸術祭の協賛会社の広告を借景して…
(3) 小樽市民ギャラリーで、第61回写真道展の入選作品が…
8月13日(水曜)~17日(日曜)まで展示されました。入選作品270点+小樽支部会友作品+学生写真道展入選作品60点です。
第1部自由の部上位作品
第2部観光産業の部上位作品
第3部ネイチャーの部上位入選作品
さすが上位入選作品は見応えがあります。また会場一杯に展示された作品はどの作品も見応えがあります。また同時に第1回から第60回までの道展大賞作品と審査委員長名が書かれたパネルも展示されていました。それによると、木村伊兵衛氏、土門拳氏、林忠彦氏などなど写真界の大御所と呼ばれる方々の名前が見えます。
委員長のそうそうたる顔ぶれに驚きです。
なお、学生写真道展の入選作品も展示されておりますが…上位入選作品よりも入選にとどまった作品に目を見張るものがたくさんありました。作品仕上げの優劣よりも、学生であるが故の作品、同級生を撮った作品に心惹かれました。決してわれわれ老人の域に入ったものが撮れない写真が多かったからです。
本を読んでいる女子生徒、鏡に映った大きな瞳、写真の中に引きこまれそうです。
画像が小さくて分かりにくいのですが、友達・同級生を撮った写真が目を惹きます。
(4) 同じく市民ギャラリーでフォト虹彩写真展が…
会員数は7名と小さなグループですが、写真歴の長い方が多く、それぞれテーマを持って写真の路を進んでいるのが好感持てます。
写真展の案内状ですが、各人の代表作にテーマが書かれています。
案内状の書かれたテーマに沿って各人がA4、四切~半切サイズ手各7-8点づつ展示されています。中でも目を惹いたのは、佐藤通晃さんのモノクロ作品と高橋浩二さんの花でした。佐藤さんの作品は一環してモノクロフィルム撮影で、小樽の情景を切り取っています。今回は障害者グループの初めての果樹園訪問や余市の浜に繰り出し水遊びした時の情景が生き生きと映し出されています。また高橋さんの作品は、バックを黒く落とし、花が今にも画面から怒び出しそうな錯覚に陥ります。
佐藤さんの作品は、24枚にも及ぶ大作。
ダリア一輪、強烈な印象を与えます。左上の筋は反射光です。
写真の組み方にもアイディアが施されていて、う~ん、上手いな~と唸ってしまいました。
さらに小樽市内では、8月28日(水曜)から小樽市民ギャラリーで堂堂展が、9月1日(月曜)から旧手宮線跡地で鉄路展が開かれます。しばらく写真好きにはたまらない日々が続きます。
今回の写真展は、アフリカで撮影したライオンとネコを比較し、その習性が似ていることを大きなサイズの写真で示しております。札幌三越デパートで行われたこの写真展については、テレビのCMでも取り上げられましたが、FB友がその感想を写真入りで紹介している記事を見て、どうしても見にゆきたくなり、8月14日(木曜)に行ってまいりました。
小樽市内でも、市民キャラりーで8月13日(水曜)~17日(日曜)、第61回写真道展の入選作品等が展示されました。またその翌週には「2014フォト虹彩写真展」が行われました。今回はこれらの写真展の様子と、札幌地下歩行空間で行われていた「札幌芸術祭2014~都市と自然」の一部も合わせ取り上げます。
(1) 岩合光昭写真展「ネコライオン」~ネコもライオンも同じネコ科だ
札幌三越デパート10Fの特設会場には、畳半分大に引き伸ばされたネコとライオンの写真が、それぞれ似たポーズどうしが対で50点以上が展示されています。入場料は500円ですが、見ごたえ十分です。もちろん会場内では撮影が禁止ですので、作品を紹介することが出来ません。でも、チラシやポスターそれに会場外での販売用展示品もありますので、その辺をご紹介したいと思います。
写真展の案内チラシです。半分はネコ、半分はライオンの合成ですが、同じネコ科とは言えよく似ている。
その案内チラシの裏面には写真の一部と、岩合氏のコメントが載っています。
会場外のパネルに展示された即売用のサイン入りオリジナルプリント。六つ切りで32400円…
全紙サイズで…11万円余…
とても高価でオリジナルプリントの購入が無理と言う人でも、ポストカードやカレンダーであれば手が届くようです。会場入り口周辺にはネコ関連グッヅが販売されていました。写真はもちろん、Tシャツ、ネコ模様入りのバッグ、ポーチ類等様々なものがあります。
段ボール紙による組み立て型のネコ、このボールクラフト8000円余!う~ん手が出ませんね。
会場を仕切る衝立には来場者が持ち込んだのでしょうか、それとも主催者関係の方が持ち込んだのでしょうか、サービスサイズにプリントされたネコ写真がびっしりと貼られていて、来場者の目を惹いていました。
右手には展示余白がありましたから、これから会期末までにまだまだ貼られるんでしょうね。
そのうちの一部を切り取ってみました。ネコ好きにはたまらないカットが…
(2) 札幌国際芸術祭2014~都市と自然
音楽家の坂本龍一氏をゲストディレクターに、都市と自然の新しい関係を模索するを大テーマに、現代アート、音楽、メディアアートなど多方面のプログラムが実施されています。7月19日から9月28日までの、72日間にわたり、道立近代美術館、札幌芸術の森美術館、北海道庁赤レンガ館他札幌駅前地下歩行空間(チ・カ・ホ)を会場に様々なプロジェクトが展開されます。前置きよりも実際の展示を見たほうがわかりやすいかも…
地下鉄札幌駅から地下歩行空間に出るとすぐ左手に札幌国際芸術祭のコーナーがありました。
その一角には、ゲストディレクターである坂本龍一氏が、芸術祭の意味を解説している様子が放映されています。なお坂本氏は、開幕直前に喉頭がんが発覚し、病気治療のため休んでおります。
これは石狩川の漂流物で作ったアート。う~ん、ただ寄せ集めたようにも見えるし…真ん中に拾ってきた染みだらけの国語辞典が開かれてました。
チェーンのような鎖が緩やかに動いていて…アートと言われればそうかなって、思いますが…
からの同じ模様の段ボール箱が積み重ねられ、女性スタッフが、本を一冊毎にビニール袋で包んでいます。解説文によれば、本を1冊持参すれば交換してくれるとか、交換した本が、あなたにとってどういう意味を持つか…よくわかりませんが、これもアートですかね。
このきれいな写真群のほうがアートと思えるんですが…
女性係員が、芸術祭の案内をしてくれます。
アートとは…難しい、見る人によって価値観が異なるので、単なるガラクタにしか見えないものもあるし…ガラクタにしか見えないものも、見方によってはアートに見えたり…。と言うことで私も2枚ほどアート作品を出展…いや違った、ここにアップします。
お疲れモード、一杯飲んでいる夢を見てくださいな。
もう一枚は、芸術祭の協賛会社の広告を借景して…
(3) 小樽市民ギャラリーで、第61回写真道展の入選作品が…
8月13日(水曜)~17日(日曜)まで展示されました。入選作品270点+小樽支部会友作品+学生写真道展入選作品60点です。
第1部自由の部上位作品
第2部観光産業の部上位作品
第3部ネイチャーの部上位入選作品
さすが上位入選作品は見応えがあります。また会場一杯に展示された作品はどの作品も見応えがあります。また同時に第1回から第60回までの道展大賞作品と審査委員長名が書かれたパネルも展示されていました。それによると、木村伊兵衛氏、土門拳氏、林忠彦氏などなど写真界の大御所と呼ばれる方々の名前が見えます。
委員長のそうそうたる顔ぶれに驚きです。
なお、学生写真道展の入選作品も展示されておりますが…上位入選作品よりも入選にとどまった作品に目を見張るものがたくさんありました。作品仕上げの優劣よりも、学生であるが故の作品、同級生を撮った作品に心惹かれました。決してわれわれ老人の域に入ったものが撮れない写真が多かったからです。
本を読んでいる女子生徒、鏡に映った大きな瞳、写真の中に引きこまれそうです。
画像が小さくて分かりにくいのですが、友達・同級生を撮った写真が目を惹きます。
(4) 同じく市民ギャラリーでフォト虹彩写真展が…
会員数は7名と小さなグループですが、写真歴の長い方が多く、それぞれテーマを持って写真の路を進んでいるのが好感持てます。
写真展の案内状ですが、各人の代表作にテーマが書かれています。
案内状の書かれたテーマに沿って各人がA4、四切~半切サイズ手各7-8点づつ展示されています。中でも目を惹いたのは、佐藤通晃さんのモノクロ作品と高橋浩二さんの花でした。佐藤さんの作品は一環してモノクロフィルム撮影で、小樽の情景を切り取っています。今回は障害者グループの初めての果樹園訪問や余市の浜に繰り出し水遊びした時の情景が生き生きと映し出されています。また高橋さんの作品は、バックを黒く落とし、花が今にも画面から怒び出しそうな錯覚に陥ります。
佐藤さんの作品は、24枚にも及ぶ大作。
ダリア一輪、強烈な印象を与えます。左上の筋は反射光です。
写真の組み方にもアイディアが施されていて、う~ん、上手いな~と唸ってしまいました。
さらに小樽市内では、8月28日(水曜)から小樽市民ギャラリーで堂堂展が、9月1日(月曜)から旧手宮線跡地で鉄路展が開かれます。しばらく写真好きにはたまらない日々が続きます。
段ボール箱は空のようです。本を交換して、自分のところに来た本がたからものになるかもしれない…それがアートとか、私には理解不能ですが…
この方のほかの作品もいいものがありましたが、スペースの関係でカットしたのが、惜しまれます。
こんな作品だったら、日の丸とは謂わない~