冥土院日本(MADE IN NIPPON)

日本のいまを考える#65 迫る危機感と怒らない人々



祝日は国旗を掲揚しましょう。


★精神学協会「日本のいまを考える」から転載

『精神学協会』
http://www.godbrain.com/gb/letter/



■日本のいまを考える#65


●迫る危機感と怒らない人々。

先日、ある方から「今の社会のどこに対して、怒ることが存在するのかわからない」という話題を振られる機会がありました。
とても面白い質問です。

初対面で質問の意図や方向性がよくわからなかったこともあり、ご年齢から推測しても、そのような発言が出るのは、おそらく現状に満足している方なのだろうと感じて、あえて何もお答えせず、お茶を濁しました。時間にゆとりがあれば、少しお話しても良かったかなと思っています。

今の国会の「モリカケ」時間つぶし一つ取り上げても、二十年以上にわたり随時行われてきた日本人の貧困化を促す政策に対しても、自国の土地を所有できない中国人による日本国土の大量取得を見ても、「憲法改正反対」「アベ政治を許さない」といったプロパガンダのあほらしさを見ても、その方はあまり気にならないんだな、と思います。
それは、ある意味「とても経済的に恵まれた方」であるか、「奴隷もしくは家畜の幸せに甘んじようという方」であるか、あるいは「世の中のことに関心がない方」かのどれかなのだろうな、と推察します。

振り返って考えると、だいぶ前から私は、世の中に対して無自覚にも関心を持たずに生きる大人たちの姿勢に対して、少なからぬ怒り、義憤のようなものを感じていました。
問題意識を持ち、世の中を少しでも健全なものにして次の世代にバトンを渡そうという方向での行動は、愛なくしては為し得ません。
自分の生きている間だけ良ければいい、と思うなら、後のことはどうなろうとも関係のない話です。

自分が今、この世界に生かされている、ということを真摯に受け止めていくと、天から与えられた人生、限られた時間の使い方こそが課題です。その観点からすると、私から見たら、何だか少しもったいないことだなぁ、と思います。
心の平安を維持するのは、とても良いことですけど、正常性バイアスがかかっているのか、現実に忍び寄る危機にもなんら反応せず、あまりにも安穏として平和そうな顔で過ごすとしたら、それはいわゆる「平和ボケ」というのではないでしょうか。
それはそれで幸せなことだと思う反面、次世代に対する無責任さのようなものを感じ取っています。

個人のことは、それぞれの役割も異なり、それぞれの選択ではあるのですけど、少なくとも社会に生きる人間同士として、「せっかく生まれてきたのにね・・・」とつい思ってしまいます。

問題意識を持ち続け、人々の意識に警鐘を鳴らし続けた西部邁さんのいくつかの映像をぜひ、ご覧ください。

  【新春特別対談】西部邁氏に聞く[桜H26/1/3]
  https://www.youtube.com/watch?v=SE8MzqFrZhI  

  【新春特別対談】西部邁と大いに語る[桜H27/1/2] 
  https://www.youtube.com/watch?v=btTlmrxvCkY  

  【特番】平成二十八年 年末特別対談 − 西部邁氏と語る[桜H28/12/29]
  https://www.youtube.com/watch?v=EM155ERb2hg  

  【西部邁】秋の特別対談「激動する世界、私たちは?」[桜H29/10/21]
  https://www.youtube.com/watch?v=vvSezSnCAwE  

西部邁さんのご意見、ほとんど仰るとおりなのですが、私は女性天皇は認めますが、女系天皇には反対です。
私は絶対諦めないので、「だめだこりゃ」と戦略の立て直しはよくしますが、「もはやこれまで」とは思いません。上記映像の「平成二十八年 年末特別対談」では、風邪のため体調が芳しくなかったようで、かなり失望しておられ、後ろ向きの語り口ですが、二十九年の秋には闊達な話しぶりに復帰されています。

日本も人心が劣化したとはいえ、何とかできる正しい道があるはずだと確信しています。
劣等生には劣等生なりの戦い方があります。諦める必要なんてどこにもないですし、祖国を諦めるなどしたら、靖國の御霊にあわせる顔がありません。
「天は自ら助くる者を助く」のです。

さて、規制のかけ方は異なるものの、言論の自由のない北朝鮮を笑えないのが、今の日本の状況だと私は常々感じています。
坂東忠信さんが、映像の1時間20分くらいのところから貴重な話をいくつかされています。
このような情報は、オールドメディアには絶対に上がってきません。

  【DHC】4/17(火) 百田尚樹×坂東忠信×居島一平【虎ノ門ニュース】
  https://www.youtube.com/watch?v=_L58zomsaAY  
  01:20:53日中関係改善に意欲 安倍首相 王外相と会談

そもそも、「日本人配偶者後援会」って何?というのもありますが、中国の民主活動団体(自称)の日本における資金集めの話なども出てきます。
日本はずっと前から「スパイ天国」と言われていますが、次第にやりたい放題になってきて、永住権を取得した者による、日本人抜きの偽装結婚で入国し在留許可を得ることまでビジネスとなって行われているようです。

反日的在日韓国人のネットワークが西早稲田のビルを本拠地として、さまざまな活動を行っているという話は聞いていましたが、中国も似たことを既に行っていたのだと思います。

坂東さんのお話は歯切れが良くわかりやすいので、ほかにもいくつか上げておきます。
ゴールデンウィークに入る時期ですので、お時間が許す限り、現実を知っていただきたいと思います。

  坂東忠信(元警視庁刑事・通訳捜査官)「国内在日中国人の生活と工作」
  https://www.youtube.com/watch?v=hIYwlfSoSr0   
  
  【坂東忠信】移民についてお話しします 平成27年5月7日
  https://www.youtube.com/watch?v=0fLRTq2gjjI  

大手オールドメディアの節操のなさは、追い詰められるほどに大胆になり、なりふり構わぬ状況となっています。
朝日をはじめとして新聞各社はもちろん、NHKを含む放送事業者たちも生き残りに必死です。

お年寄りの中には、いまだにNHKや大手新聞社が言うこと、書いていることは無条件に「正しい」と思い込んでいる方も少なくありません。
戦後まもなくGHQによる政策で「真相はかうだ(こうだ)」という、自虐史観を植えつけるためのプロパガンダで作られた番組が放送されましたが、その頃の刷り込みがあまりに深く突き刺さったままなのかもしれません。
だいぶ薄れてきたとはいうものの、今なお洗脳状況にある選挙権を持つ日本人は少なくないのです。
公共放送ということで何かと優遇されているNHKが、何かにつけて自虐史観に彩られた番組作りをし続けていることにも、対処できないままです。

NHKの受信料に関して、「テレビ受像機を持っていたら」「動画を見られる環境であるなら」すべて課金の対象となるというのではなく、技術的に可能な「スクランブル」になぜ移行しないのか?と思います。スクランブルに変更すると、今の飛びぬけて高い放送業界のトップを走る給与体制が維持できなくなる不安の表れでしょうか。

立法が仕事である国会議員が、なんだかんだとメディアを甘やかすのは、好感度を上げるメディア露出を望み、トラの尾を踏みたくないというのか、敵対すると醜聞を広められたり、選挙に大変不利になるからというのが大きな原因でもあると思います。

最近、野党女性議員たちが「Me Too」というプラカードを掲げ、黒服で財務省を訪問という話題がありました。
私の目には、薄っぺらく、みっともない行動に見えましたが、なりふり構わぬオールドメディアは、こぞって同調するような表現でニュースを伝えています。
私の周りにいる人たちの反応を見ても、国民の多くは、ハリウッドの物まねなど恥ずかしいことだと感じたと思いますが、ご本人たちがそれを事前に感知できない鈍さが、今の野党の凋落をもたらしています。

自虐史観を意味のないものとして振り払ったとしても、「マネー」によって操られていれば、自立することはできません。

今現在の世界と日本を切り取ると、どう見ても各方面から支援のある「無国籍を目指す人々」のほうが資金潤沢で、「国を愛する人々」には資金に余裕がありません。
戦後の世界潮流を見れば、当然ともいえます。

その流れを汲んで今があるわけですが、日本を産土(うぶすな)とする人々が本来持つべき日本の心を発揮する生き方を貫くことより、その心を横において「自分と家族が楽しく快適な生活ができることが第一」ということに固執してしまうと、目先の「損得」を主軸として動くようになります。

清貧の自由な独立個人よりは、豊かで安寧な家畜か奴隷のほうがいいという選択かもしれませんが、国会運営がまともな状態となり、健全な政策を打ち続けることができれば、日本のポテンシャルを考えると国民全体が虚偽でない繁栄のもと「清富」に生きることができるはずなのです。

どうして、揃いもそろって騙され続けようとするのかわかりませんが、不安のあまり保身に走る傾向は大いにあるでしょう。
議員であり続けるために、今はまだ影響力の大きいオールドメディアを敵に回すと、捏造を含んだ情報の流布や、イメージを壊しかねない報道の仕方をされ、落選するのではないかと恐れるからです。

その懸念を払拭するためにも、ほんとうに良い政策を打ち出そうとしている少数の国会議員たちの活動を、積極的に応援していきたいものです。



平成三十年四月二十七日
阿部 幸子
協力 ツチダクミコ
協力 白澤 秀樹

最近の「日本の今を考える」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
人気記事